2015 ミラノサローネ 最新リポート|ALESSI
ALESSI|アレッシィ
特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015
ブランドアイコン誕生25周年&最新コレクションを展示
展示タイトルは、「TWENTY-FIVE YEARS WITHOUT SQUEEZING A LEMON=レモンを絞ることなく25年」。アレッシィのアイコン的アイテムであるフィリップ・スタルクによるデザインのレモン絞り「Juicy Salif(ジューシーサリフ)」の誕生25周年を記念して、ミラノサローネ期間中、ミラノのフラッグショップにて特別展示が開催された。国内では4月下旬より新作が随時入荷・販売される。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
アーティスティックなオーラを纏う限定のブロンズ製
20世紀でもっとも刺激的なレモン絞りといわれた「ジューシー・サリフ」が発売から25年。フィリップ・スタルクがデザインしたこのプロダクトは、スタルクがピザ屋のペーパーナプキンに何気なく描いたスケッチから誕生した。
25周年記念バージョンは、アイテムの魅力を芸術的に引き出すブロンズ製(299個の限定生産)と、アルミニウム本体に白いマットなコーティングをほどこしたもの。白のバージョンでは形状の美しさがより強調され、ほかのキッチンアイテムとの調和も期待できる。
また、25周年記念としてミシェル・コゴによる特別出版物『Twenty-Five Years Without Squeezing a Lemon』も刊行される。
ショールームでは、最新コレクションを展示
アレッシィ2015年新作コレクションでは、マルセル・ワンダースによる人気シリーズ「Dressed」のウッドバージョンをはじめ、ポーリーヌ・デルトゥールのコートラック、ピーター・ズントーの調味料入れセットなどが注目された。
ピーター・ズントーの調味料入れセット「コンテイナー・シリーズ」は、自然やクリスタル、鍾乳石や石筍といった鉱物からイメージ。プロトタイプは、自然の風景をさまざまに取り込んだ多面体を構成するために石けんをナイフで削ったもので、そのアイデアを6つのアイテムへと集約。約2年間の開発準備を経て、オイル・ビネガー入れ、塩・コショウ入れ、スパイス入れ、シュガーポット、小型の塩入れがデビューした。
ドリアナ&マッシミリアーノ・フクサスの「Colombina」シリーズに、シーフード好きのためのカトラリーセットが登場。「Colombina Fish」は、牡蠣などの貝料理用フォーク、カニやエビなどの殻割りと専用フォークという3点で、魚料理を楽しみながら食べるためにアルベルト・ゴッジ監修のもと完璧なラインナップを揃えた。
マルセル・ワンダースがデザインした「Dressedシリーズ」に4つの木製品が追加。チーズボード、ケーキスタンド、フラットなタイプのボードとトレイ、大きな丸型のセンターピースが揃い、Dressedシリーズに共通するレーザーカットのレリーフモチーフはそのまま、フィニッシュはすべて手作業で仕上げている。
ポーリーヌ・デルトゥールによる直線的なデザインなコートハンガー「Pierrot」は、3本脚と洋服をひっかける6つの短い棒のバランスが安定性を引き出し、軽量ながらとても丈夫。組み立て式なので持ち運びもしやすい。
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