サーキット専用モデル、マクラーレンP1GTR日本公開|McLaren
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2015年2月2日

サーキット専用モデル、マクラーレンP1GTR日本公開|McLaren

McLaren P1 GTR|マクラーレン P1 GTR

サーキット専用モデル

マクラーレンP1 GTR日本初公開

ペブルビーチ コンクール デレガンスにおいて発表された、マクラーレン「P1」のサーキット専用モデル「P1 GTR」が日本でも公開された。

Text & Event Photographs by UCHIDA Shunichi

P1オーナーしか買えないサーキット専用モデルは約3億5,000万円

昨年のジュネーブモーターショーワールドプレミアを果たし、2013年9月から生産が開始された「P1」は、発売後約半年で375台すべてがソールドアウト。現在までに150台の納車が完了しているという。

そのオーナーたちからの、サーキットを走れるクルマが欲しいという強い要望にこたえるかたちで開発された「P1 GTR」がデビューした。購入条件は現在P1を保有していることで、価格は1.98ミリオンポンド。日本円に換算して3億4,000~5,000万円。30-35台の販売を想定している。最後のP1がラインオフした後に、つづけてP1 GTRの生産がはじまり、納車は2015年9月ごろからの予定だ。

McLaren P1 GTR|マクラーレン P1 GTR

McLaren P1 GTR|マクラーレン P1 GTR

マクラーレン P1 プログラム ディレクター兼マクラーレン スペシャル オペレーションズ エグゼクティブ ディレクターのポール・マッケンジー氏によると、P1と比較し、重量は約100kg軽量化され、パワーはエンジンサイドで800ps、モーターサイドで200psの合計1000ps(P1は916ps)に達するという。

ボディパネルは空力および冷却性能向上のため、ほぼすべてP1から変更された。また、軽量化のため肉厚を薄くしている。インテリアはF1仕様のステアリングホイールが装着されるほか、テレメトリーが装備され、走行データーをチェック、確認することが可能だ。

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サーキット専用モデル

マクラーレンP1 GTR日本初公開 (2)

ドライバーのためのドライビングプログラムを完備

マクラーレンP1 GTRを購入すると、マクラーレンが主催するオーナーに向けたサーキット トレーニングプログラムに参加できる。

このプログラムは2015年9月から2016年末までに10回開催され、そのうちの6回に参加が可能。開催場所はF1でも有名な世界中のサーキットが予定されている。このプログラムは1回につき最大15名までを対象にする。その理由は、それぞれのユーザーにきちんと目を配りながらプログラムを実施していくうえで、これが適正な人数であるからだとマクラーレンは説明する。

McLaren P1 GTR|マクラーレン P1 GTR

McLaren P1 GTR|マクラーレン P1 GTR

マッケンジー氏が強調するのは、オーナーそれぞれの能力に合わせてプログラムが作成される点だ。「参加者それぞれの希望に沿って、たとえばサーキット経験のない方、経験のある方などに応じた個別のプログラムを考えている」と話す。

参加者がトレーニングプログラム会場に到着したときには、レーシングスーツなど必要なものはすべて準備されている。また、ユーザー専用のガレージが設けられ、各人専用のエンジニア、テクニシャン、ドライバーズコーチが付き、プログラム進行にあわせて的確なアドバイスやメンテナンスがおこなわれる仕組みだ。

3億円以上にもおよぶGTR購入費用には、タイヤやメンテナンス、各種ロジスティックなどすべてのコストが含まれている。

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マクラーレンP1 GTR日本初公開 (3)

ひとりひとりに合わせたカリキュラムをつくりあげる

プログラムは、大きく2つにわけられる。ひとつはヒューマン パフォーマンス プログラムで、もうひとつはシミュレーターだ。

ヒューマン パフォーマンス プログラムは、もともとF1ドライバー向けにつくられたもの。サーキットを高性能のクルマで走るさいに生じるさまざまなストレスにたいして、メンタル面、肉体面双方で適応できるよう訓練をおこなうもので、単なるフィットネスプログラムではない。

いっぽうのシミュレーターは、F1のサーキット用に開発された装置だ。シミュレーターを使うことによってユーザーはGTRをサーキットにいるように運転ができ、実際のドライビングに備えることが可能となる。

McLaren P1 GTR|マクラーレン P1 GTR

McLaren P1 GTR|マクラーレン P1 GTR

プログラム自体は2015年2月から開始される。その時点でユーザーはまずマクラーレンに赴き、シートやレーシングスーツのフィッティング、さらに、デザインディレクターのフランク・ステファンソン氏と一緒にボディカラーを決めることになる。また、シミュレーター、パフォーマンスプログラムの説明もこの時におこなわれるという。

そして後日、イギリスにあるシルバーストーンサーキットでマクラーレン「650S」を使ったドライビング トレーニングをおこなうのだが、ここで専用のドライビングコーチと初めて会い、カリキュラムの相談や方向性を決定する。

ひとりひとりのスキルや経験のレベルにあわせ、F1にも携わるエキスパートたちの手でカリキュラムがつくられる。それを踏まえ、サーキット専用のマクラーレンP1 GTRでトレーニングを受けられるという、究極のテストプログラムなのである。

 

 
           
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