フランク・ミュラー “装いの決め手”となる一本
Watch & Jewelry
2015年4月1日

フランク・ミュラー “装いの決め手”となる一本

「ヴェガス・ジョーカー」“装いの決め手”となる時計

パイオニア精神が生んだ
ヴェガス・ジョーカー

フランク・ミュラーが年に1回、6月に発表する「スペシャル・ジューン」の限定モデルがもうすぐお目見えする。勝負に勝つための最後の切り札を意味する“ジョーカー”と銘打たれた限定モデルは、昨年はダイナミックな顔立ちの「コンキスタドール」で評判を得たが、今年は10周年を迎えるルーレット文字盤の「ヴェガス」が選ばれた。

構成・文=野上亜紀Photo by Jamandfix

オリジナルの「ヴェガス」の誕生は、1999年のこと。90年代半ばにフランク・ミュラーの名が世界中に知れ渡るようになった時代、フランク・ミュラー自身もまたその知名度の上昇に伴い国から国へと渡り歩くようになった。1996年にラス・ヴェガスに赴いた際、彼はカジノでルーレットを目にし、時計作りのインスピレーションを得る。この遊びが、そのまま時計になったら面白いのではないだろうか? と。その純粋な思いが、文字盤中央にルーレットを配した時計「ヴェガス」を生み出した。

マーケット重視で新作が慎重に企画されていく中、“作ってみたい”という衝動に忠実であったフランク・ミュラーの姿勢には、彼ならではのパイオニア精神を垣間見ることができるだろう。

正装に最適な
フィッティングと
上質なディティール

それから10年たった今でも、このヴェガスは愛され続けている。通常はトノウ・カーベックスかロングアイランドのケースを持つヴェガスだが、今年の「ヴェガス・ジョーカー」に採用されたケースは、前者のトノウ・カーベックス。3本の曲線軸が集まるポイントを球面上の一点に見出した、3次元曲線による立体的なケースだ。直線がまったくなく滑らかな湾曲を見せるケースは、とても綺麗な形で腕にフィットする。

また、ジョーカーシリーズの特徴でもあるダイヤモンドをセッティングするために、今年は文字盤のエナメルをマットから艶出しの仕上げに変えるなど、ディティールにもこだわりを見せた。「ラス・ヴェガスの華やかなイメージが、より一層再現された」と、ウォッチランド東京の店長である茂木さんも今夏おすすめの一本だ。

フランク・ミュラーが発想を得たカジノは、まさしく正装が求められる場所。カフリンクスの手もとをスマートに見せ、密かに輝く――上質なディティールを加えたこの「ヴェガス・ジョーカー」はまさしく、エレガントスタイルの最後の決め手となるに違いない。

Franck Muller
フランク・ミュラー

ヴェガス・ジョーカー

昨年の「コンキスタドール」で話題を呼んだ、6月発売の日本限定モデル「ジョーカー」シリーズの第2段。今年は10周年を迎える「ヴェガス」のコレクションとなる。ダイヤルの中央部がルーレットのレプリカになっており、右のリュウズと同軸にセットされたプッシュボタンで操作する。今回の限定版ではインデックスにダイヤモンドを施している。

自動巻き WGケース×ダイヤモンド×クロコダイルストラップ
399万円

フランク・ミュラー ウォッチランド東京
Tel. 03-3549-1949
VEGAS JOKER Special Site
http://www.franckmuller-japan.com/

「ヴェガス・ジョーカー」“装いの決め手”となる時計

           
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