Chapter 4 Interview ルイジ ボレッリ、その魅力を語る 『SEVENSEAS』秋山 都さん
FASHION / MEN
2015年3月19日

Chapter 4 Interview ルイジ ボレッリ、その魅力を語る 『SEVENSEAS』秋山 都さん

布のなかでからだが気持ちよく動く感覚は、最高のリュクスです
雑誌『SEVENSEAS』編集長 秋山 都さん

富裕層をターゲットとして、美しいビジュアルとセギュメントされた情報で、ハイクラスなライフスタイルを紹介する雑誌『SEVENSEAS』。“日常の延長としての旅”を軸に、アグレッシブに世界を渡っていく人のためのハイパーリュクス・マガジンである。
現在発売中の4月号の特集は「つくりと素材を極めた“贅沢仕立て”の奥義」。富裕層とファッションの最新の関係をみつめた秋山 都編集長に、ルイジ ボレッリの魅力をきく。

Photo by Jamandfix

もっともラグジュアリーな服とはなにか

布のなかでからだが気持ちよく動く感覚は、最高のリュクスです<br><br>雑誌『SEVENSEAS』編集長 秋山 都さん

今回、4月号のファッション特集のために、ドバイやロシア、インドなどの富裕層にワードローブインタビューを行ったのですが、男性はスーツ、シャツ、靴など、オーダーメイドに行きつくことを実感しました。
着ることの豊かさを突きつめていくと、「素材の良さ」、「仕立ての良さ」という2つのキーワードなんですね。それを合わせると、ブランドの既製の世界ではなく、その人のためだけにつくられたものが、もっともラグジュアリーといえます。ルイジ ボレッリももともとオーダーからスタートしていると聞いているので、『SEVENSEAS』の読者のニーズにもとても近いブランドですね。

私も以前シャツをオーダーしたことがありますが、布の中で自分のからだが気持ちよく動く感覚を一度経験してしまうと、その着心地の良さと確かさに納得させられます。自分にフィットした良いものを着ているという気持ちが自信になって背中を押してくれますね。女性に限らず、男性も品格の時代だと思いますが、品のあるおしゃれをするには経験が不可欠でしょう。

『SEVENSEAS』の編集長になって2年になりますが、最近思っているのは、本当にラグジュアリーなことは「経験」なんだと、ようやく実感をもって言えるようになりました。洋服もオーダーという経験を重ねていくことが、次のステージに上がっていくことにつながっていきます。

東京にそれだけ愛せるモノはありますか

『SEVENSEAS』では、年間購読者とそのご家族をメンバーとする「セブンシーズクラブ」を組織して、読者同士の交流を深めるさまざまなイベントを開催しています。私をはじめ、編集部員もパーティなどに参加しますが、参加メンバーの方が着ているシャツの衿のステッチやボタンホールの丁寧な縫いつけなどに手のかかった温もりを感じたり、からだにきれいにフィットしたジャケットの気持ちよさそうな素材には思わず手が伸びてしまいます。さりげなく垣間見える美的センスにこだわりが伝わってきて、その方のライフスタイルを象徴しているように思います。

イタリアに滞在して、南の地方も旅行で回りましたが、ナポリは「Made in Napoli」というしっかりした固有の文化をもち、自分たちの土地と生き方に誇りを持っていますね。残念ながら東京にはそれだけ愛せるものはありません。愛せるモノでビジネスができるというのはとても幸せなことでしょう。

六本木ヒルズもオープンして5年を経て、かなりイメージが固定してきたように思います。今回「ルイジ ボレッリ六本木ヒルズ店」がけやき坂通りにオープンすることで、品格のあるイタリアンファッションをまとった男性がヒルズを闊歩することを願っています。
ぜひ将来的にはウィメンズのオーダーもお願いしたいですね。

SEVENSEAS
公式サイト│http://sevenseasclub.jp/

           
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