最終系SLS AMGは、350台の限定|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz SLS AMG GT Final Edition
メルセデス・ベンツ SLS AMG GT ファイナルエディション
最終系SLS AMGは、350台の限定
メルセデス・ベンツは、「SLS AMG」シリーズの最終モデル、 「SLS AMG GT ファイナルエディション」をLAモーターショーと東京モーターショーで同時にワールドプレミアした。東京モーターショーでの展示車両は真紅にカーボンボンネットのコントラストが美しいカラーリングだったが、ロサンゼルスはガンメタリックのスポーティなイメージをもたらすカラーリングだった。
Text by SAKURAI Kenichi
Photographs by WATANABE Shinsuke
カーボンで軽量化した最終モデル
東京モーターショーとLAモーターショーで同時公開となった「SLS AMG GT ファイナルエディション」は、既報のとおり「SLS AMG GT」をベースとし、最高出力435kW(591ps)、最大トルク650Nm(66.3kgm)を発揮する6.2リッターのV型8気筒エンジンをフロントミッド搭載している。これに「AMG スピードシフトDCT」と名付けられた7段のDCTトランスミッションを組み合わせている。
ボディでは、フロントバンパーのデザインを変更し、リップスポイラーを追加したほか、ボンネットをカーボン製とした。排気システムはチタン製で、ブレーキを“AMGハイパフォーマンス 2ピース セラミックブレーキ”にグレードアップした。
さらにブラックシリーズの本革とアルカンターラを組みあせたインテリアを採用している。また、バング&オルフセンのサラウンドシステムを標準装備し、こちらのエンターテイメント面でもファイナルエディションにふさわしい豪華な内容があたえられている。
2009年のフランクフルトショーでデビューし、4年の任期をまっとうした「SLS AMG」。350台の「SLS AMG GT ファイナルエディション」をもって、SLS AMGは華麗なる歴史に静かに幕をおろす。
AMGの関係者などの証言をもとにすれば、後任として、「SLS AMG」よりもコンパクトな911イーターともいえるモデルが登場する予定とか。現在開発の最終段階にあるこの「SLS AMG」の後継車、デビューは2014年後半で、「パリ モーターショー」の会場がワールドプレミアの場ではないかと噂されている。こちらの登場にも期待したい。