i8の市販モデルが待望のワールドプレミア|BMW
CAR / MOTOR SHOW
2015年1月20日

i8の市販モデルが待望のワールドプレミア|BMW

BMW i8|ビー・エム・ダブリュー i8
「i」ブランドの第2弾

i8の市販モデルが待望のワールドプレミア

BMWが持続可能なモビリティを目指して電動車両を開発・生産する新サブブランド「i」の第2弾モデル、「i8」の市販モデルがフランクフルトショーでワールドプレミアを飾った。

Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)

コンセプトモデルのスタイリングはそのままに

BMWは、ドイツで開幕したフランクフルトショーで、プラグインハイブリッドスポーツカー「i8」の市販モデルを、はじめて披露した。i8は、BMWが持続可能なモビリティを目指して電動車両を開発・生産する新サブブランド「i」の第2弾モデル。先に登場した「i3」につづくプロダクションモデルの登場となった。

そのエクステリアデザインは、コンセプトモデルと同様にフロントノーズを低く構えたスポーツカー然としたスタイリングで、ドアの開閉方式も上方に開くスィングアップタイプを採用。特徴的だったシースルードアは残念ながら見送られたが、i8自身の魅力を損なうほどのことではない。

BMW i8|ビー・エム・ダブリュー i8

BMW i8|ビー・エム・ダブリュー i8

パワートレインは、i3とおなじシステム構成となる電気モーター(最高出力131ps、最大トルク250Nm)をフロントアクスルに配置し、リアアクスルには新開発の直噴3気筒1.5リッターツインパワーターボ(最高出力231ps、最大トルク320Nm)を搭載。これに6段ATが組み合わされ、システムの最高出力は362ps、最大トルクは570Nmを発揮する。0-100km/h加速は4.5秒と俊足だ。

車両重量は、カーボンファイバー製モノコックボディの採用により1,490kgという圧倒的な軽量化がはかられた。空力面においても最適化がおこなわれており、Cd値(空気抵抗係数)はわずか0.26。またバッテリーを車両中央の低位置に搭載したことで、前50:後50の重量配分を実現した。

インテリアにかんしては、先日開催されたi8のプロトタイプモデルの試乗会においても、その詳細を確認することができなかったが、今回ようやくその全貌が明らかとなった。コンセプトカーの時点では近未来感あふれる演出が施されていたが、市販化にあたり現行モデルの「6シリーズ」に近いデザインで落ち着いたようだ。

なおi8の欧州複合モード燃費は40km/ℓ、CO2排出量は59g/kmと、優れた環境性能を達成。EVモードでは最大35km、最高速度120km/hでの走行が可能となっている。

Spec|スペック

BMW i8|ビー・エム・ダブリュー i8
ボディサイズ|全長4,689×全幅1,942×全高1,293 mm
ホイールベース|2,800 mm
重量|1,490 kg以下
エンジン|1,499 cc 直列3気筒 直噴DOHC ターボ
最高出力| 170 kW(231 ps)
最大トルク|320 Nm
モーター最高出力|96 kW(131 ps)
モーター最大トルク|250 Nm
システム最高出力|266 kW(362 ps)
システム最大トルク|570 Nm
トランスミッション|6段オートマチック
駆動方式|4WD
タイヤ 前/後|195/50R20 / 215/45R20
0-100 km/h 加速|4.5 秒以下
最高速度|250 km/h
EV時最高速度|120 km/h
燃費|2.5 ℓ/100 km
CO2排出量|59 g/km
走行可能距離|500 km 以上
EV走行可能距離|約35 km

           
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