カンナムに捧げるマクラーレンがグッドウッドに|McLaren
CAR / NEWS
2014年12月4日

カンナムに捧げるマクラーレンがグッドウッドに|McLaren

McLaren 12C GT Can-Am Edition|マクラーレン 12C GT カンナム エディション

カンナムに捧げるマクラーレンがグッドウッドに

1963年設立のレーシングチームとしてのマクラーレンは、その50周年となる2013年、グッドウッド フェスティバル オブ スピードで「12C GT カンナム エディション」の走行を披露する。

Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)

マクラーレン伝説を呼び起こすモデル

1966年から1986年まで開催されていたプロトタイプレーシングカー選手権のひとつ、カナディアン-アメリカン チャレンジカップ、通称カンナム(Can-Am)は、排気量制限が事実上なく、豪快なレースとして人気をあつめていた。

そのカンナムにおいて、開幕シーズンから1971年まで、マクラーレンは、マクラーレン チームの創設者ブルース・マクラーレンとデニス・ハルムの駆るイエローのマシンの活躍にも支えられ、独壇場ともいえる圧倒的な強さをほこり、マクラーレン=レーシングカーの名門という名声を確固たるものとした。

マクラーレングループにおいて、現在、「MP4-12C」ベースのレースカー「12C GT3」を手がけているマクラーレンGTが生み出した「12C GT カンナムエディション」は、このカンナムでのマクラーレンの活躍にインスパイアされたモデルだ。当時のレースカー同様のボディカラーをまとい、「12C GT3」を空力的にさらに磨き上げるとともに、パッセンジャーシートをもうけた、サーキット専用モデルとして世界30台限定で生産される。

McLaren 12C GT Can-Am Edition|マクラーレン 12C GT カンナム エディション

McLaren 12C GT Can-Am Edition|マクラーレン 12C GT カンナム エディション

マクラーレンは、今夏のグッドウッド フェスティバル オブ スピードで、これまで生み出した伝説的なレーシングモデルとともに、この12C GT カンナム エディションを出展し、さらに、ヒルクライムも披露するという。

1970年、グッドウッドサーキットにて、テストドライブ中にトラブルを起こし、ブルース・マクラーレンの命を奪った、「M8D」が「12C GT カンナム エディション」にオーバラップするビデオもマクラーレンは公開している。ちなみにこのM8Dは、ブルース・マクラーレンの相棒たるデニス・ハルムのドライブで、おなじ1970年のカンナムで優勝を飾っている。

           
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