CLAクラスをプレビュー|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz CLA Class|メルセデス・ベンツ CLAクラス
メルセデス・ベンツ CLAクラスをプレビュー
北京国際モーターショー2012で公開された「コンセプトスタイルクーペ」。その市販バージョンともいうべき、メルセデス・ベンツのあたらしいモデルラインナップ「CLA」の誕生が告げられた。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
FF向け4MATICのショーケース
メルセデス・ベンツは、「SLS AMG」や、「CLS」クラスからデザインの着想を得たという、4ドアクーペ「CLA」クラスの登場を予告した。サイズは全長4,630×全幅1,777×全高1,437mm。トルクに富むとされるエンジンは4気筒ターボ付きで、出力は155kW(211ps)のものまで用意される。スポーツサスペンションと、4MATICを採用した四輪駆動車だ。北京国際モーターショー2012で公開された、「コンセプトスタイルクーペ」の量産車というべきモデルである。
AMGモデルの登場も予定され、「CLA 45 AMG」と名付けられる。新型「Aクラス」のAMGモデルたる「A 45 AMG」とおなじく、4.5リッターエンジンなみのパフォーマンスを発揮するという45を冠するモデルであり、A 45 AMG同様、2リッター4気筒ターボガソリンエンジンを搭載することが明言されている。スペックなどはいまだ詳細には明かされていないが、400Nmを超える最大トルクと低燃料消費を両立すると謳われる。トランスミッションは「AMG SPEEDSHIFT DCT」7段スポーツトランスミッション。
クルマの性格としては、反応の機敏さ、コーナリングスピードの速さなどを重要視したセッティングになるようだ。
このCLAと組みあわされる四輪駆動システム「4MATIC」は、従来のものとことなり、前輪駆動車の横置きエンジン用のもの。トラクション、機敏さ、安全性の向上だけでなく、燃費の面でも有利になるとされる。
というのも、この新型の4MATICは、「Bクラス」から採用されているデュアルクラッチトランスミッション「7G-DCT」と組みあわせることを前提としており、後輪へのトルク伝達は、潤滑油まで共有する、トランスミッションと一体化したコンパクトなユニットを中心に、軽量なシステムで果たされるからだ。
新型4MATICは無段階でトルクを配分できるシステムだが、四輪駆動車として走るのは、それが必要なときのみ。基本的には、クルマはFF車として走る。横滑り防止機能などは、4MATICでの姿勢維持が不可能と判断されたときのみ作動するという。
さらなる詳細は、1月14日からのデトロイトモーターショーで明らかになるだろう。