各500個、世界限定販売のテーブルウェア

1915年に米国インディアナ州のルート・グラス・カンパニーのアレキサンダー・サミュエルソンとアール・R・ディーンの手により生み出されたコカ・コーラ コンツアーボトル。「暗闇で触ったときにもそれがコカ・コーラのボトルとわかるもの」という条件のもと、1916年に今日の形状のボトルが完成し、アメリカで使用が開始された。日本でも1957年にコカ・コーラが国内製造をはじめて以来、今日も継続して販売されている。

今回のコカ・コーラオリジナルテーブルウェアシリーズ“Coca-Cola Bottleware”は、日本発の企画である「Sustainable Lifestyle + Design」のアイデアに基づき開発。国内外で高い評価を受けるデザインオフィスnendoがデザインを担当した。シンプルな形状でありながら、コカ・コーラのシンボル的な存在であるコンツアーボトルの面影を残すディテール。日本の硝子職人の手により一つひとつ丁寧に手吹きされ、温もりを感じさせる質感あるアイテムに仕上がった。

原料となるコンツアーボトルは、回収、洗浄され、再度中身を詰め直すことで繰り返し使用されるリターナブルボトルだが、その過程で劣化し、ボトルとしての役割を終えたコンツアーボトルを全国のコカ・コーラ ボトラー社から回収し、100％再利用している。

デザインを手がけたnendoは、今回のコラボレーションをこう振り返る。「コカ・コーラの誕生の地である、米国ジョージア州の森に由来する、ジョージア・グリーンと呼ばれる独特の緑がかったガラス色と、細かい気泡や歪みこそが再生ガラスの魅力だと捉え、それを活かしたシンプルな形状にしたいと思う一方で、どこかにコンツアーボトルの面影を感じさせるものにしたいと考えました。
その結果、まるでボトル上部が水平にスパっと切り取られ、ボトルの底だけが残されたような形のボウルやディッシュが生まれました。底面にあるナーリングと呼ばれる衝撃緩和のためにほどこされる突起は、決して目立つものではないものの、ガラスボトルの特徴のひとつであり、手にとって飲むとかならず見える要素です。そのナーリングを、さりげなく食器の底にあしらうことで、たんなる役割を超えて、ガラスが再生されることで循環するイメージや、ひととひととがリング状に繋がっていくことを想起させたいと考えました」

コンツアーボトルを砕き、手で吹き、磨き上げる職人の技

今回の“Coca-Cola Bottleware”の製造を担うのは、青森県伝統工芸品「津軽びいどろ」の指定工場であり、青森県が認定する伝統工芸士をはじめ多くの硝子職人が所属する、北洋硝子。1949年の創業時より、「宙吹き」という伝統的な技法で漁業用の浮玉を製造していた。

“Coca-Cola Bottleware”の製造では、デザインに忠実に製造できる一方で、手吹きならではの風合いが生まれる製法「型吹き」を採用。1500度の高温で熔融された再生ガラスを、吹き棹に巻き取り、成形温度や、素材の量を微妙にコントロールし、底や側面の厚みを調整しながら一つひとつ手吹きされ、丁寧につくり出される。

本製品は、デザインタイドトーキョー2012のメイン会場で10月31日（水）から11月4日（日）まで展示され、10月31日（水）から、シボネ青山にて先行発売した後、日本国内のデザイン、インテリア、ライフスタイルショップのほか、海外でも発売される予定だ。

Coca-Cola Bottleware（コカ・コーラ ボトルウェア）
発売日｜2012年10月31日（水）から、シボネ青山にて先行発売
11月6日（火）より、その他店舗にて販売開始予定
素材｜ソーダガラス（コカ・コーラ コンツアーボトルリサイクル）100％
価格｜Dip Dish 5250円（φ100×H35 mm）、Dish S 8400円(φ155×H40 mm）、Dish L 1万4700円(φ240×H45 mm)、Bowl S 8400円(φ125×H70 mm) 、Bowl L 1万4700円(φ190×H100 mm)
各500個　世界限定販売
http://www.cocacola.co.jp/bottleware/

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たかくら新産業
Tel. 03-5466-3920