HOLIDAY GIFT GUIDE 2017|おしゃれ賢者3名が語る「ギフトのこだわり」【土井地博さん】
ネッタポルテとミスターポーターで探すホリデーギフト
おしゃれ賢者3名が語る「ギフトのこだわり」
土井地博さん・ビームス コミュニケーションディレクター
自他共に認めるプレゼント好きな土井地さん。贈る人のことを思いながら選ぶ時間が、とても楽しいのだとか。その人のライフスタイルに寄り添う想像性と、セレクトの審美眼を合わせ持つ上級者のギフト選び、ぜひ参考に。
Photographs by KOIKE Yuki (JAMANDFIX)Text by YOSHIOKA Mina
互いの距離感で生まれるストーリーが、贈り物には必ずある
僕、ギフトを贈ることが好きで。選ぶ時も楽しいし、喜んでもらうのも嬉しいし。また、最近では贈りものをする機会が増えたような気がします。以前は誕生日などの記念ごとの時ばかりでしたが、手土産も含めた気軽なものを何でもない日常に贈ることが多くなりました。久しぶりに会う友達と食事に行く時など、声をかけてくれたお礼も含めて何かしら持っていくようにしています。
それから、モノを選ぶ基準が変わったように思います。例えば10万円と800円では、モノとしての価値は確実に違うのですが、贈る気持ちというものさしで考えれば一緒。贈る相手のライフスタイルを想像しながら、ストーリーを考えるんです。
普段モノトーンの服を好んで着ている人だったら「この色を取り入れるとワードローブが広がるんじゃない?」と差し色にできるアイテムを自分なりに提案してみたり。ブランドや値段、トレンドや目新しさだけで選ぶのではなくて、ストーリーで選ぶ方が断然楽しい。相手はどんなものが好きか、何をあげれば喜ぶか、お互いの距離感で生まれるストーリーを大切にすることが、僕のギフト選びの流儀でもあります。
ギフトは自分の気持ちを代弁するもの
仕事柄、海外出張も多く、お土産は必ず持っていきます。最近外国人のクライアントに喜んでもらえたのは、ビームスジャパンでも扱っている、富山にある和紙専門店「桂樹舎」の和紙でできた鯉のぼり。鯉のぼりは端午の節句に飾る縁起物で、その他にも上り調子という意味もあることを伝えると、とても喜んでくれて嬉しかったんですよね。オブジェとして飾ってもいいし、額装にしてもいいし、インテリアとして楽しんで欲しいという気持ちを込めて贈りました。
また、ビームスが刊行するライフスタイルブック『BEAMS AT HOME』シリーズもギフトとしてすごく喜ばれます。11月にはシリーズの最新作『BEAMS ON LIFE 〜日本を代表するおしゃれクリエイター集団 ビームス「日本のモノ・コト・ヒト」』を発売したのですが、今回は、ビームススタッフが47都道府県にまつわるアイテムをライフスタイルに取り入れる風景を切り取りました。
このシリーズをディレクションして思ったのは、伝えたいことを具現化したもの、ストーリーのあるものは全てギフトにつながるのかなということ。そういう意味でも、ギフトは自分の気持ちを代弁するものだと思います。
<大切な人へのギフト 女性>
真鍮のポット
この時期は寒いから、誰もがお茶を飲むでしょ? お茶っ葉やコーヒー豆だったら好みがあるけど、これだと必ず使うはず。この真鍮のポットで、毎日の生活がより充実したものになるように。また、インテリアとしても素敵なのでおすすめです。
<大切な人へのギフト 男性>
イソップのギフトキット
ありきたりですが「イソップ」などのコスメは自分ももらうと嬉しいので、選ぶことが多いですね。特にキットになっているものは、旅行やジムに活躍するので重宝します。女性用はトラベルキットって結構あるけど、男性用はあまりないんですよね。男性へのギフトは、自分が使って良かったものをあげる、という感じですね。
<自分へのギフト>
モンブランのペン
自分へのギフトは、“長年愛せるもの”がキーワード。
ここ数年は、ライダース。大きな仕事が終わった後や賞をもらった時など、ことあるごとに買っています。
このホリデーシーズンに選ぶのなら「モンブラン」のペン。
最近、仕事相手の男性に「先日は名刺を持ち合わせていなかったので」とお礼の菓子をいただいたのですが、同封されたカードにメッセージが添えられていたんです。メールではなく直筆というアナログ感が素敵だなと思って。手間をかけて相手に伝える、そういうところは僕も大切にしていきたいなと思っています。
土井地 博|DOIJI Hiroshi
ビームス コミュニケーションディレクター
大阪のショップスタッフを経て、メンズPR担当として上京。PR業務を行いつつビームスが実施する各コラボレーション事業やイベントの窓口として担当。洋服だけではなく周年事業やFUJI ROCK FESTIVALをはじめとした音楽イベント、アートイベント等を手掛ける中心人物として長年業務を行っている。現在はビームス グループ全体の宣伝・販促を統括するディレクターでもあり、社内外における「ビームスの何でも屋さん」というネーミングを持つ仕掛人。
現在BEAMS TOKYO CULTURE STORY/RadioにてラジオDJとして平日毎日出演中。