最速のミニが登場|MINI
CAR / MOTOR SHOW
2015年1月28日

最速のミニが登場|MINI

MINI John Cooper Works GP|ミニ ジョン・クーパーワークス GP

スポーツするミニ

最速のジョン・クーパーワークスGPが登場

ミニのなかでも、ジョン・クーパーワークスの名を冠するモデルは、レーシングマシンの血を受け継ぐ存在と位置づけられ、もっともスポーティな性格があたえられている。そのジョン・クーパーワークスファミリーに、「ミニ ジョン・クーパーワークス」をも超えるスポーツ性能を持ったモデルとして、「ミニ ジョン・クーパーワークスGP」が、限定2,000台で追加されることが決まり、パリモーターショー2012でデビューする。

Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)

ミニを徹底的に磨き上げた世界2,000台のスポーツエディション

ミニ ジョン・クーパーワークスをさらにスポーティに磨き上げた、最速のミニ、「ミニ ジョン・クーパーワークスGP」が、9月29日から10月4日まで開催される、パリモーターショー2012に出展されることがあきらかになり、同時に、その概要が発表された。

今年末から2,000台限定で生産がはじまるという、このミニ ジョン・クーパーワークスGPは、事実上、2006年9月に、やはり世界限定2,000台で先代ミニに設定された「ミニ クーパーS with JCW GP Kit」の後継というべき存在だ。シートは後席が取りのぞかれ2座。クルマは全体にわたって非常に細かく手が入れられている。

MINI John Cooper Works GP|ミニ ジョン・クーパーワークス GP

MINI John Cooper Works GP|ミニ ジョン・クーパーワークス GP

もっとも特筆すべきは、エンジンだ。1.6リッター4気筒ツインスクロール式ターボエンジンは「クーパーS」と同様ながら、最高出力160kW(218ps)/6,000rpm。260Nmの最大トルクは、1,750rpmから入手でき、さらにオーバーブースト機能で、一時的には280Nmを2,000rpmで発生する。シリンダーブロックとベアリングマウントはアルミニウム製。ピストン、シリンダーヘッドは強化されており、クランクシャフトは軽量化がほどこされているという。排気バルブには冷却性能をたかめるため、熱伝導能力にすぐれるナトリウムが封入される。直噴技術と、BMWグループの「バルブトロニック」につらなる可変バルブコントロール技術も採用され、CO2排出量は165g/km。燃費はEUテストサイクル値で7.1ℓ/100km(約14km/ℓ)だ。トランスミッションは6段のマニュアルトランスミッションが組み合わされる。

サスペンションには、4輪それぞれを独立して調整する機能がミニとしてははじめてつき、最大20mm車高を下げることができるとされる。ブレーキはフロントに直径330mm、厚さ25mmのベンチレーテッドディスクを採用(リヤは280×10mm)。ホイールも専用の軽量17インチを装着する。キャンバーの角度は通常モデルよりも急になっており、タイヤは215/40のスポーツタイヤだ。

制御関係では、クルマが姿勢を崩した際に、スタビリティーコントロールプログラムが、エンジンパワーを自動カットする、という操作をおこわないようにするソフトウェアが組み込まれるという。このソフトウェアによって、熟達したドライバーであれば、コーナリング時に、よりアグレッシブなアクセルワークが可能になる。

フロントやリヤ、ルーフには空力を考慮したパーツを追加。いっぽう車両重量は1,160kgと軽量である。

MINI John Cooper Works GP|ミニ ジョン・クーパーワークス GP

ニュルブルクリンク北コースでテストを重ね、ベストラップは8分23秒、0-100km/h加速は6.3秒、最高速度242km/h、80km/hから120km/hへの加速であれば、5速で5.9秒というこのミニ ジョン・クーパーワークスGP。

ボディカラーはサンダーグレイメタリックとよばれるグレーで、赤のアクセントが随所にあしらわれている。

Mondial de L’Automobile 2012 Salon de Paris
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