BMWとザガートによるエレガントなクーペ|BMW
BMW Zagato Coupé Concept|ビー・エム・ダブリュー ザガート クーペ コンセプト
BMWとザガートによるエレガントなクーペ
BMWはイタリアはミラノに本拠地をおくカロッツェリア、ザガートとのコラボレーションモデル、「BMW ザガート クーペ コンセプト」を、5月25日から27日まで開催された「コンコルソ・デレガンツァ」に出展した。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
Z4ベースのハンドメイド ワンオフモデル
イタリアはミラノの北、コモ湖畔で開催される「コンコルソ・デレガンツァ ヴィラ・デステ」は、「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」とならんで、世界でもっとも権威あるクラシックカーコンクールであると同時に、美しいコンセプトカー、プロトタイプカーのコンクールでもある。
今年は5月25日から27日まで開催されたその「コンコルソ・デレガンツァ ヴィラ・デステ」に、BMWは「Z4」をベースとしたクーペ、「BMW ザガート クーペ コンセプト」を出展した。その名のとおり、イタリアのカロッツェリア「ザガート」との協力でうまれたクーペで、手作りのアルミボディをまとい、オープントップの「Z4」とはちがって、一般にダブルバブルルーフと呼ばれる2つのコブ状の山があるルーフをもつ。
ザガートのたずさわったコンセプトカーは、例年「コンコルソ・デレガンツァ ヴィラ・デステ」の花形で、2010年は「アルファロメオ TZ3 コルサ」が、2011年は「アストンマーティン ザガートクーペ」がコンセプトカー・プロトタイプ部門のアワードを連取した。
BMWとザガートとの今回のコラボレーションは、ザガートのチーフデザイナー 原田則彦氏とBMWグループデザインのシニア・ヴァイス・プレジデント アドリアン・ファン・ホーイドンク氏との友情から実現したという。
「Vmaxコンセプト」とよばれるコンセプトにもとづいたモデルとされており、空力的に最適化されたデザインはサーキット、公道、ともに高い走行性能をほこるという。そのデザインは前述のルーフをふくめ、「Z4」以上に3次元的。くわえてフロントの、BMWのアイデンティティたる「キドニーグリル」には小さな“Z”がならんでいる。リアはいわゆるカムテールで、すっぱりと切り落とされたラインだ。
インテリアは「Z4」からそれほど大きな変化はない。とはいえ、レザーには赤がアクセントとして入り、ヘッドレストにはZの刺繍がはいる。
ホイールは19インチ。エンジンについての詳細は明らかではないが、ハイパフォーマンスであるとされ、7段デュアルクラッチトランスミッションと組み合わされる。