Diary-T 240 興は狂は教は今日
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2015年4月15日

Diary-T 240 興は狂は教は今日

Diary-T

Diary-T 240 興は狂は教は今日

文・アートワーク=桑原茂一

噂の和菓子屋で今日でおしまい季節限定冬は最中に舌鼓を愛った。

咲くっと香ばしい香りと上品な粒あん餡子に頬も緩む。

日本人でよかった。といえば、桜だ。お花見だ。

夜桜がきれいだった。

うどん屋の帰り道にちらっとすれ違った目黒川の川辺に夜桜の華やいだ風情が漂っていた。

ブルル、さぶ寒い。えっ?雪?
温暖化の影響はあなどれない。
忍び寄る人類の危機と夜桜。
そんな時代が来ると私の青春時代に誰が予想しただろうか。
青春時代は終わらない。が私たち?の特徴だが、
あの頃良かった。は私にはない。が、
若いときの一瞬の輝きにしか宿らない奇跡のような歌声というのもある。偶然youtubeで今日出会ったこの曲、バカラック&デビッド、とアレサとディオンヌ、この二人のシンガーにどれほどメロメロに入れあげたか、好きだったか。若いのがいい。というフレーズは意味はともすれば下品になりがちだが、一瞬の輝きという意味では変わり聞かない取り戻せない永遠の魅力だろう。もういまさらね、気取らずひれ伏したがよかろう。

そういえば、
イギリス映画にコレクター
コレクター
http://bit.ly/n0bQsS

という変態青年の妄想を描いた作品があったが、確か…あの頃は気がつかなかったが今思えば人間の奥底に潜むある種の本質を鋭くえぐり出していたのだね。たぶん。写真を撮るとか映画を撮るとか歌を記録するとか、一瞬を切り取るという意味ではいづれも興は狂は変わらず思いは一途なものだろう。私の創作意欲という意味でも一瞬を切り取りたいという方向へ向かうことはどうにもこうにも欲望避け難い。
それにしてもYouTubeは誠にタイムマシーンだなぁ~。
あの頃夢見た歌にこうして出会える喜びをどう誰に感謝すればいいのだろうか。今夜も童貞時代のあの頃に帰りたい。帰りたくない。でも泣きたくなります。

Dionne Warwick Live Paris 1966

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