ジュネーブ現地リポート|Range Rover
Range Rover|レンジローバー
ジュネーブモーターショー現地リポート
SUVの概念を覆す、美しい1台
生産が追いつかないほど世界中で大人気のレンジローバー イヴォーク。ジュネーブモーターショーでは、そのスタイリッシュなSUVに、さらに華やかなコンバーチブルが登場し、人びとを沸かせた。以下、現地からのリポート。
Text by SATO Takeshi
Photographs by MOCHIZUKI Hirohiko
どよめきが起きた会場
ジュネーブモーターショーは、その年にヨーロッパで最初に開催されるモーターショーである。したがって3月ではあるけれど、ヨーロッパの自動車人にとっては「今年もよろしく」的な挨拶を交わす社交の場だ。ジュネーブショーには華やかなモデルが似合うとされるのには、こうした理由があるのだ。
その華やいだ雰囲気にぴったりのコンセプトカーをランドローバーは発表した。ベールを脱いだ瞬間には、ちょっとしたどよめきが起きたそのモデル名は、レンジローバー イヴォーク コンバーチブル。
現在、3ドアと5ドアのイヴォークは世界的に大人気で生産が追いつかない状態だが、その理由がSUVの概念をひっくり返したデザインにあるのはまちがいない。クルマのデザインは出尽くしたという意見もあるけれど、イヴォークは「低くてかっちょいいSUV」という発明だった。そして優雅に屋根を開くイヴォーク コンバーチブルは、さらにもう一歩踏み込んだ。
プレスカンファレンスでは、デザインディレクターのジェリー・マクガバン氏は、自身のチャレンジをつぎのように説明した。「イヴォークが持つ美しさはコンバーチブルというスタイルに合っている」
ランドローバーによれば、イヴォーク コンバーチブルの市販化は未定だという。けれども、「このコンセプトモデルも反応を探りたい」ともアナウンスしている。クルマ好き、オープンカー好き、おもしろいモノ好きとしては、がぜん応援したくなる。