待望のトヨタ86 4月6日発売!|TOYOTA
トヨタ 86│TOYOTA 86
待望のトヨタ86 4月6日発売!
トヨタは2月2日、幕張メッセにて 「トヨタ86 オープニングガラパーティー」と称したパーティを催し、社長 豊田章男氏をホストに小型FRスポーツ「86」の発売を大々的にアナウンスした。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
モリゾウ絶賛!
第42回東京モーターショー2011にプロトタイプモデルが登場したトヨタの小型FRスポーツ「86」。2月2日、幕張メッセで開催されたその86のオープニングパーティは「ここ10数年のあいだに、トヨタのスポーツカーはつぎつぎと市場から消え、私たちはそのことを真摯に反省し86の開発を進めてまいりました。」というトヨタ自動車社長 豊田章男氏のひとことから幕を開けた。しかし、ガズーレーシングチームのレーシングスーツに身をつつんだこの日の豊田章男氏は、これ以降、社長というよりもむしろ“モリゾウ”というドライバーズネームをもつ、ひとりの自動車愛好家の立場を強調。自らも86のハンドルをにぎり、田原工場のテストコース、北海道の氷上などでトレーニングをつんだ逸話を語り、「私が運転しても楽しいクルマ、対話ができるクルマに86は仕上がっている。86はクルマの楽しさを知るきっかけになるし、すでにクルマを楽しんでいるドライバーには86をさらに育てていってほしい」と語った。
コミュニティの形成と持続的発展も視野にいれた1台
そのためのサポートとして、トヨタは、週末のスポーツとしてサーキット走行を楽しめるよう、公道走行不可のレース仕様車を用意していること、発売前からパーツメーカーに86の情報を公開することでさまざまな保守パーツ、チューニングパーツ、ドレスアップパーツを発売と同時に展開することを発表。
また、峠走行を楽しむプログラムとして、「86峠セレクション」という日本の美しい峠道を紹介するサービス、SNSを使って峠で走るたびにマイレージがたまる「リッジ・クエスト」というサービス、クルマ仲間の憩いの場となる「86VIPハウス」というサービスを開始することも発表した。現代的なサービスとしては、サーキット走行中の自分の86をプロの撮影さながらの写真におさめ、シェアできるサービスの開始や、Web上のコミュニティの発足、走行情報を記録し、走行終了後にダウンロードできるシステムが予告された。ちなみに、記録した走行データはゲーム「グランツーリスモ5」でバーチャルに再現できるようにもなるという。
さらに、全国のトヨタ283店舗では“大人の溜まり場”をコンセプトとしたスポーツカーショップ「AREA 86」が設置される。ここでは86を販売するだけでなく、サーキットやパーツの情報などを発信するほか、シューズなどの86グッズも販売する。
パーティーのあとには、デモンストレーションとして、豪快なドリフト走行も披露された。クルマファンの増加、持続的なファン同士のコミュニティの熟成を狙うモデルとして位置づけられるこの86の気になる価格は、カスタマイズのベースモデルとなることも視野にいれ、もっともシンプルな装備の「RC」が199万円で6段MTのみ。エアコン装備の「G」は6段MTモデルが241万円、6段ATモデルが248万円。本革巻きのシフトレバー、パーキングブレーキ、ステアリングホイールに、アルミペダル、白文字盤のタコメーター、プッシュボタン式エンジンスターター、キーレスエントリーなどを備えた「GT」は6段MTが279万円、6段ATが287万円。そしてGTにリアスポイラー、リアフォグランプ、スポーツブレーキパッド、フロアアンダーカバーがくわわった「GT Limited」は6段MTが297万円、6段ATが305万円だ。