TOSHIBA|TOSHIBA Milano Salone 2011<光・時・場>レポート
DESIGN / FEATURES
2015年4月17日

TOSHIBA|TOSHIBA Milano Salone 2011<光・時・場>レポート

東芝|TOSHIBA

アーティストのクリエイティビティと東芝のあかりへの思いが集結した空間

LEDの情緒的表現の可能性に挑戦

2009年「Overture」、2010年「Lucèste」、そして今年で3度目の出展は、「Luce Tempo Luogo <光・時・場>」。ミラノで開催中のデザインの祭典ミラノサローネで、11日、東芝のインスタレーションがはじまった。プレスプレビューのこの日は、イタリア、日本をはじめ世界各国から多数のメディア関係者が訪れ、「美しさに感動した」、「ファンタスティック!」、「モルト・ベッラ(すばらしい!)」という言葉がそこここから聞こえる大好評のプレビューとなった。

Text by OPENERSPhoto by TOSHIBA

LED照明器具を使用した光のインスタレーション

3年連続3年目の出展となる今年、会場クリエイションを担当したのは、ダン・ドレル(イタリア)、リナ・ゴットメ(レバノン)、田根 剛(日本)の多国籍の3名を中心とし、パリを拠点に世界各地を舞台に活動する建築集団「DGT (DORELL.GHOTMEH.TANE/ARCHITECTS/ドレル・ゴットメ・タネ/アーキテクツ)」。

会場は、トルトーナ地区の『Cortile di Via Savona』。現在は壁だけが残る100年以上前の建造物で、通常は駐車場として使用されている場所。会場の選定から東芝とDGTが共同しておこない、この建物がもつ特異性や歴史をひもときながら、LEDのさまざまな表情や美しさ、可能性を追求し、趣の異なる3つの空間をつくりあげた。

なかでももっとも力を入れているのが、“INSIDE”と名付けられた3つ目の空間。幾重もの水のカーテンが無数のLEDによってさまざまに表情を変え、ダイヤモンドダストのようにも、光の雨のようにも見える様は、まるで大きな万華鏡のなかにいるような錯覚を覚える。

東芝|ミラノサローネ2011 02

space01 ENTRANCE

東芝|ミラノサローネ2011 03

space02 COURTYARD

このほか、真っ白なトンネルに天井に伸びる一筋の光が床面の水路に一筋の光となり写りこむ“ENTRANCE”、日中には太陽が、夜間にはLEDが水面を照らし残された壁に反射する“COURTYARD”と多彩な空間体験が楽しめるインスタレーションとなっている。個人的には日没後の“COURTYARD”で、水の波紋によって幻想的に浮かび上がる壁の荘厳な姿をぜひご覧いただきたい。

東芝のインスタレーションは、4月17日21時まで。会期中ミラノにいらっしゃる方は、感動的かつ涼やかな空間で、あらたな光のあたらしい価値を体験されてみてはいかがだろうか。

東芝|ミラノサローネ2011 04

space03 INSIDE

TOSHIBA MILANO SALONE 2011
Luce Tempo Luogo <光・時・場>
日時|2011年4月12日(火)~17日(日)
12:00~21:00
会場|Cortile di Via Savona
Via Savona 37, Milano(トルトーナ地区)
参加デザイナー|DGT(DORELL.GHOTMEH.TANE/ARCHITECTS/ドレル・ゴットメ・タネ/アーキテクツ)
テクニカルサポート|岡安泉(照明デザイナー/岡安泉照明設計事務所)
篠田匡史(テクニカルアドバイザー/株式会社多聞)
www.toshiba.co.jp/lighting/jp/ad/milano2011.htm

           
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