Porsche Panamera turbo S|ポルシェ パナメーラ ターボS あらたな旗艦モデル
Porsche Panamera turbo S|ポルシェ パナメーラ ターボS
パナメーラにあらたなる旗艦モデルが登場!
ポルシェAGは、ラグジュアリアスな4ドアサルーン「パナメーラ」に、ハイパフォーマンスモデル「ターボS」を投入した。
文=松尾 大
ターボを10パーセント上まわるパワートレイン
このターボ“S”に搭載されるのは、4.8リッターV8ツインターボで、パナメーラターボ用のエンジンにたいして37kW(50ps)もうわまわる410kW(550ps)を発生。さらに最大トルクもターボの700Nm(71.4kgm)から750Nm(76.5kgm)へと増加している。標準装備されるスポーツクロノパッケージ・ターボでスポーツモード、またはスポーツ・プラスモードを選択した場合や、ノーマルモードでもキックダウンをおこなった場合は、オーバーブースト機能により800Nm(81.6kgm)ものトルクが得られるという。 これは、チタニウム・アルミニウム合金製タービンホイールの採用によるターボチャージャーとエンジン制御の改良によるものだ。チタニウム・アルミニウム合金をもちいることで、タービンとコンプレッサーホイールの重量が軽減された結果、慣性力が減少し、エンジンがよりすばやく反応するようになったのだという。
この強力なユニットを得たことで、動力性能も大幅にアップ。ローンチコントロール機能をつかうことで0-100km/h加速がわずか3.8秒。最高速度も306km/hに達するという。これだけパフォーマンスアップしながらも、燃料効率はパナメーラ ターボと同等で、欧州NEDC複合サイクルモードによる燃費は11.5ℓ/100km(8.7km/ ℓ)、さらにパナメーラ専用に転がり抵抗が最適化されたミシュラン製の19インチ オールシーズン タイヤを装着すると、11.3ℓ/100km(8.8km/ ℓ)となる。CO2排出量にかんしても、270g/kmでおなじ値を出している。まさに「ポルシェ インテリジェント パフォーマンス」の好例だと言える結果だろう。
ドライビングをアシストする充実した装備
また、装備の充実ぶりも注目だ。ポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロールシステム(PDCC)はコーナリング中のロールを事前に察知し、大幅に低減させる、アクティブ制御によるロール抑制システムで、俊敏性と快適性を同時に高めるものだという。また、ポルシェ・トルク・ベクトリングプラス(PTV Plus)は、電子制御リアデフとの組み合わせにより、エンジントルクを左右のリアホイールに可変配分、最適なトラクションが得られ、あらゆる路面状況で俊敏性が向上するとしている。このほか、ステアリングシステムには車速感応式のサーボトロニックを採用。前述のスポーツクロノパッケージ・ターボは、サスペンションとパワーユニットのチューニングをおこない、とくにスポーツ・プラスモードを選択することでよりスポーティな設定に切り替わり、スポーツエグゾーストシステムも、よりエモーショナルなエンジンサウンドとなるとしている。
エクステリアは、20インチ ターボII ホイールと拡大されたリアトレッド、ポルシェ エクスクルーシブのデザインによるサイドスカートが、スポーティさを強調する。インテリアはツートンカラーレザーインテリアが標準で、パナメーラ ターボS専用カラーとしてブラック/クリームの組み合わせがあらたに用意されるほか、秋にはさらにアゲートグレー/クリームの組み合わせもくわわる予定だ。
価格、そのほかの詳細は続報を待ちたい。
Porsche Panamera turbo S|ポルシェ パナメーラ ターボS
エンジン|4.8リッター V型8気筒+ツインターボ
最高出力|550ps(405kW)/6,000rpm
最大トルク|750Nm/2,250~4,500rpm(オーバーブースト時は800Nm)
トランスミッション|7段PDK
燃費|11.5ℓ/100km
CO2排出量|270g/km