Alfa Romeo 4C Concept|アルファロメオ 4C コンセプト コンパクトスポーツカーがプレミア!
Alfa Romeo 4C Concept|アルファロメオ 4C コンセプト
コンパクトなミドシップスポーツカーがプレミア!
アルファロメオは、開催中のジュネーブモーターショーでミドシップスポーツカー、4C コンセプトを出展した。
文=松尾 大
850kg以下という軽量ボディ
アルファロメオのあたらしいスポーツカー「4C コンセプト」は2006年に500台限定で発売された8C コンペティツィオーネをそのままコンパクトにしたようなデザインの1台だ。4Cコンセプトという名のとおり、V8を搭載していた8Cに対し、こちらは4シリンダー。カーボンとアルミニウムによるボディ素材や後輪駆動レイアウトなどのテクノロジーは8Cと共通するものがあるが、約4mの全長と2.4mのホイールベースによるコンパクトなボディと軽量な素材もあいまって、車両重量は850kg以下におさえることができた。
エンジンは、欧州ではさきごろ販売のはじまったジュリエッタ クワドリフォリオ・ヴェルデに搭載されている、可変バルブタイミング機構などを備えた1,750cc 4気筒直噴ターボエンジン。ジュリエッタ版の最高出力は235hp(175kW)としているが、4Cに搭載されるものは200hp以上と発表されているだけである。これに乾式デュアルクラッチ・トランスミッション“Alfa TCT”が組み合わせされ、MiTOでもおなじみの“Alfa DNA”ダイナミックコントロールセレクターが装備される。これらのコンビネーションにより、最高速度は250km/h、0-100km/h加速は5秒以下を実現しているとのこと。
シャシーはカーボンファイバー製で、リアフレームおよびクラッシュボックス部分についてはアルミニウムを採用しているという。また、重量物配置の最適化と軽量なボディによって俊敏性を高め、スポーティなドライビングフィールを高めているとしている。サスペンションは、フロントがハイクワドリラテラル・ダブルウィッシュボーン、リアがマクファーソンストラットとなっており、前後重量配分はフロント40:リア60である。
これまで、噂されてきたKTM X-BOWとのシャシーの共用などについては触れられてはいない。なお、この4C コンセプトはたんなるショーモデルに終わらず、アルファロメオのグローバル戦略の強化のため、2012年には市販化されると発表された。