和醸和楽|第1回 「田酒」を生み出す蔵・西田酒造店

和醸和楽|第1回 「田酒」を生み出す蔵・西田酒造店

日本酒の原点をみつめ、新たなSAKEにも挑戦「田酒」を生み出す蔵・西田酒造店創業明治11年。本州最北端のみちのく青森。江戸時代には津軽藩の港として栄え、青森発祥の地でもあるという青森県青森市油川の大浜は、津軽半島の付け根、陸奥湾(むつわん)に面して位置する山海の幸に恵まれた土地です。この大浜に青森市唯一の酒蔵、「田酒」「喜久泉」「善知鳥」の醸造元である西田酒造店があります。文=和醸和楽Photo by Jamandfix(TOP)純米の「田酒」、吟醸酒の「喜久泉」と「善知鳥」「田酒」と書いて、“でんしゅ”と読みます。“田”とはもちろん、酒のもととなる米が穫れる田んぼのことです。名前のとおり、日本の田以外の生産物である醸造アルコールを一切使っていないことを力強く主張した、米の旨みが生きる旨口の純米酒です。「日本酒の原点に帰り、風格ある本物の酒を造りたい」という一念で、昭和45年に昔ながらの完全な手造りによる純米酒の醸造に着手しました。その後商品化までに3ヵ年を費やし、発売は清酒醸造者...
和醸和楽|第2回 酒文化の情報を発信する専門店・お酒のいまでや

和醸和楽|第2回 酒文化の情報を発信する専門店・お酒のいまでや

“薫る日本酒、なごみの焼酎、お箸の国のワイン、奏でる果実酒”がテーマ酒文化の情報を発信する専門店『お酒のいまでや』都心からクルマを東に走らせて1時間ほど、千葉市中央区の緑に囲まれた自然豊かな土地に『お酒のいまでや』がございます。ゴルフ場がまわりにたくさんあるので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、クルマでのアクセスは千葉東金道路「大宮」インターから5分と近く、地元千葉市のお客さまはもちろん、高速を使って千葉市近隣のお客さまにもお越しいただいております。文=和醸和楽社長自らが酒造りにかかわるなど、一緒に酒文化を楽しみ・広げていきたい取り扱いの酒類は、地酒、こだわり焼酎、国産果実酒はもちろん、ワインも国内・海外の産地に出向き、生産者の人柄に触れ、スタッフが生産現場を見て取引をし、納得したお酒のみを扱っています。それは造り手の情熱・こだわり・ぬくもりや優しさ……、日本酒・焼酎・ワインと酒の種類によって異なりますが、それぞれの原料が造られる過程に蒙(こうむ)る自然の恩恵。その酒が完...
和醸和楽|第3回 北の南部の国で磨かれた酒「南部美人」

和醸和楽|第3回 北の南部の国で磨かれた酒「南部美人」

平均年齢30代前半の若き酒造りの蔵人北の南部の国で磨かれた酒「南部美人」大自然と悠久の歴史をもつ岩手県二戸市にある株式会社南部美人。創業は明治35年。「南部美人」という銘柄は昭和26年に、当時二戸税務署長を勤めていた故伊藤 正と南部美人会長久慈秀雄の、全国的に精米歩合も低く雑味の多い甘い酒が主流のなかで、綺麗で美しい酒を造りたいという思いから完成しました。岩手県二戸市は昔から南部の国と称し、また呼ばれてもいますが、素晴らしい自然、風土と豊富な水に恵まれた土地であり、地名の南部と綺麗で美しい酒質のイメージから「南部美人」と命名しました。文=和醸和楽Photo by Jamandfix(TOP)「毎年が一年生」と口癖のように話したベテラン杜氏・故山口一氏南部美人を醸してきたのは、平成4年に国の卓越技能者「現代の名工」、そして平成7年に勲六等瑞宝章を受賞した、南部杜氏の山口一杜氏です。山口杜氏は、南部杜氏自醸酒鑑評会において、連続50回以上優等賞に入り、とくに昭和54年、55年と平成13...
和醸和楽|「10月1日は日本酒の日キャンペーン」イベント

和醸和楽|「10月1日は日本酒の日キャンペーン」イベント

日本酒を飲みに、丸の内ハウスへ行こう!和醸和楽「10月1日は日本酒の日キャンペーン」イベント10月1日は、「日本酒の日」。酒、酔、酌、酩酊、醸など、お酒にまつわる漢字には、「酉(とり)」が共通しており、十二支の「酉」は数えて10番め。さらに「酉」は象形文字で“酒壺”のかたちをあらわしていて、酒を意味する。また、1965年以前は酒造年度が“10月1日から”と決められていたことから、蔵元では、この日を「酒造元旦」として祝っており、1978年から10月1日を「日本酒の日」に定めた。全国の著名蔵元と有力酒販店43社が一堂に会した任意団体 和醸和楽(わじょうわらく〉でも、「日本酒の日」を中心にさまざまなイベントをおこなう。文・写真=和醸和楽飲んで、学んで、歩いて、参加するほど楽しい日本酒イベント『SAKE TIME in marunouchi house』開催10月1日の「日本酒の日」に、和醸和楽が「丸の内ハウス」の協力のもとお届けするオイシイ日本酒体験の数々。ぜひこの「SAKE TIME」...
和醸和楽|第5回 三井の寿、銘柄の誕生と造りのはじまり

和醸和楽|第5回 三井の寿、銘柄の誕生と造りのはじまり

日本で最後に清酒の免許がおりた一番新しい蔵三井の寿、銘柄の誕生と造りのはじまり三井の寿(みいのことぶき)は、福岡市の中心より南に40キロほど下った筑後平野のなか、三井郡大刀洗町にあります。文=和醸和楽Photo by Jamandfix(TOP)“太刀”と“大刀”のちがいの理由この大刀洗町は、南北朝時代、南朝方と北朝方との戦いの大原合戦があり、そのときの武将、菊池武光が刀をあらった川を太刀洗川といい、地名も大刀洗町となりました。ここでみなさんお気ずきでしょうか? 漢字のちがい!本来、町の名前も“太刀”のはずが、明治時代に地名を登録する役所の役人が点を付け忘れたのが原因で、地名は点がない“大刀”になったそうです。また、江戸時代には参勤交代の街道筋にあたり、休憩所や宿場をふくめて3ヵ所に湧き水の井戸があり、その3つの井戸から三井郡の地名がつけられ、このことから「三井の寿」の銘柄が誕生しました。江戸から明治にかけて当蔵は「泉屋」の屋号でまわりの田んぼで収穫されるお米を、目の前の小石原川よ...
和醸和楽│第6回 毎日とはいいません。週に一度は日本酒を「三ツ矢酒店」

和醸和楽│第6回 毎日とはいいません。週に一度は日本酒を「三ツ矢酒店」

毎日とはいいません。週に一度は日本酒を!吉祥寺と荻窪に挟まれた落ち着いた雰囲気の町にある「三ツ矢酒店」三ツ矢酒店2階は「遊空間」と名づけたフリースペースで、平日はフラワーアレンジメントや書道、英会話などの教室としてみなさんに利用されています。写真・文=和醸和楽蔵元参加の試飲即売会、10月24日(土)に開催!また当店では漫画家の高瀬斉先生を講師として、日本酒教室を月に一度開催しています。日本酒の歴史や製造過程などのお話のあとは、蔵元参加の懇親会。大いに盛り上がっています。さらに年に数回、その「遊空間」にて蔵元参加の試飲即売会を開催していて、蔵元が“いま飲んでほしい逸品”を取り揃え、地元の珍味とともに紹介しています。ちなみに次回は10月24日(土)。造り手の話を聞きながらのテイスティングは格別。新たな発見があるかも。「このお酒はどのような料理に合うの? すし? 牛肉?」ある日の昼下がり「Can you speak English?」キ、キター! 仏国からのふたり連れのお客さま。ふたりの...
和醸和楽|第7回 「醸し人九平次」久野九平治のフランス訪問記

和醸和楽|第7回 「醸し人九平次」久野九平治のフランス訪問記

刮目せよ! 世界を席巻する日本酒「醸し人九平次」 久野九平治のフランス訪問記「世界的な和食ブーム」「世界で飲まれる日本酒」こんなフレーズは海外への旅も多い、オウプナーズ読者諸氏ならば常識だろう。しかし、「海外の日本酒はうまくないんだよな。値段だけ高かったりするし……」こんな思いを抱く方も多いのではないだろうか。文=和醸和楽Photo by Jamandfix(TOP)パリにて、食前から食後まで付き合ってくれる日本酒の懐の深さが花開くたしかに一理ある。品質や管理に対する知識がどうしても行き渡らない。そのため値段設定がメチャクチャだったり、保存の仕方が悪くひどく劣化していたり……。しかし、しかしである。最近の事情は少し違うのである。ここでは弊社が見てきたフランスの様子をご紹介したい。深い理解とそれに基づく管理。その上に培われたヨーロッパの経験が重なったサービスは、新たな日本酒の地平を開いてくれる。 ソムリエによるサービスが深く根づくフランス。日本酒の新たな魅力の発見も彼らによるところ...
和醸和楽|第8回 気持ちのいい、幸せな酒を提供する「たけくま酒店」

和醸和楽|第8回 気持ちのいい、幸せな酒を提供する「たけくま酒店」

川崎大師河原にて三日三晩の壮烈な酒呑み合戦 「水鳥記」気持ちのいい、幸せな酒を──「たけくま酒店」わが川崎市は東西に細長く、東に重工業地帯、西には丘陵や田園風景も残るベッドタウンが広がります。全国の政令指定都市のなかでもっとも面積が小さくとも、現在人口の増加率は全国屈指というバラエティにも富み活気のある街で、幸区紺屋町に「たけくま酒店」があります。写真・文=和醸和楽人の集まる場には必ず酒があります古きは町工場に囲まれ集団就職などによっても人が増え、新しくは新築マンションの林立によりお引っ越しで人が増え……。めまぐるしく住人が入れ替わる立地のなかで、ただお酒を美味しく飲んでもらうだけでなく、お酒に愛着をもってもらいたい。そんな思いで当店は商いをつづけています。ここ川崎にはお酒にまつわる素晴らしい史実が残っています。今から約360年前の、慶安2年(1648年)5月。現在では「川崎大師」で有名な大師河原の開拓に成功しその名主となった池上太郎右衛門幸広(大蛇丸底深)とその一族15名、そして...
和醸和楽|第9回 兄弟で日本酒の楽しさを発信する和酒専門店「さかや栗原」

和醸和楽|第9回 兄弟で日本酒の楽しさを発信する和酒専門店「さかや栗原」

兄弟で日本酒の楽しさを発信和酒専門店 「さかや栗原」和酒専門店「さかや栗原」は、東京都最南部の町田市南成瀬と、坂の多い港区元麻布に店を構えています。店主の兄は、東京農業大学農学部醸造学科卒業後、兵庫県加西市の株式会社富久錦で酒造りを学び、主に製麹を担当。阪神大震災を経験し、それを機に実家に戻りました。文・写真=和醸和楽弟は、日本酒バー「庫裏」を、銀座と新橋で経営しています海外への日本酒の輸出量が増えていますが、まだ国内でもやること、できることがあると思います。以前、日本外国特派員協会で日本で働く外国人(同協会会員)に向けて日本酒の会を行ったことがあります。また、東京芸術大学の学園祭に参加し、学生に日本酒の美味しさ、楽しさを伝えたり、「飲酒運転撲滅」と「未成年飲酒防止」運動を酒販組合とともに行っています。さらに現在、長期熟成勉強グループの代表幹事ほか、インターナショナル・サケ・チャレンジの審査員も務めています。 「飲酒運転撲滅・未成年飲酒防止」運動に協力 記者クラブにて試飲会を開...
和醸和楽|第10回  ひとを幸せにする可能性をもった酒「佐久の花」

和醸和楽|第10回 ひとを幸せにする可能性をもった酒「佐久の花」

より楽しくできる酒、そして記憶に残るような酒をひとを幸せにする可能性をもった酒 「佐久の花」「佐久の花酒造」は、北に浅間山、南に八ヶ岳を望みその間に千曲川が流れる佐久平のほぼ中央にあります。軽井沢と清里の中間と言った方がわかりやすいかもしれません。文=和醸和楽Photo by Jamandfix(TOP)「和醸良酒」。酒造りに携わる全員が美味いと言ってもらえる酒を造りたい佐久地方は信州のなかではもっとも平らな地形が広く、肥沃な土壌になっており、長野県でも有数な穀倉地帯になっています。また、豊富で清らかな地下水と冷涼な気候は酒造りに適しているせいか多くの酒蔵があります。現在、佐久地域に13社あり、戦前までは相当数の酒蔵があったそうです。 佐久の花酒造は明治25年、小海線三反田駅前(現JR小海線 臼田駅)に創業しました。戦時中の企業整備により昭和18年から休蔵しましたが、復活の嘆願が認められ昭和30年に復活致しました。平成3年までは新潟から杜氏に来てもらって酒造りをしていましたが...
和醸和楽|第11回  いい酒、いい音楽、いい飲み屋「とどろき酒店」

和醸和楽|第11回 いい酒、いい音楽、いい飲み屋「とどろき酒店」

国やアルコールの種類に関係なく、いいものを造る人たちは熱いいい酒、いい音楽、いい飲み屋 「とどろき酒店」とどろき酒店は福岡市博多区最南部にあります。博多区といっても、当店のある場所からいわゆる“博多らしい街(中洲や博多駅界隈)”はけっこう遠いです。文・写真=和醸和楽できあがったお酒が個性的か日本酒、焼酎のほかにワインも専門的に扱っていますが、「ジャンルが多くて大変じゃない?」などの質問を受けることもあります。しかし、どれも造り手が「何を表現しようとしているのか」、「コンセプトがはっきりしているのか」、「環境問題も含めて原材料に携わっているか」、「今年より来年もっと酒質を良くしていこうという向上心があるか」、そして「できあがったお酒が個性的か」ということを基準に、お酒のジャンルにかかわらず同じ目線で選んでいます。だから当店的には大変でもなく、知れば知るほど美味いものにはジャンルを超えて共通するものが多く、国やアルコールの種類に関係なくいいものを造る人たちは熱いな~と実感する日々。 ~...
和醸和楽|第12回  自然のパワーを借りて醸す酒「國権酒造」

和醸和楽|第12回 自然のパワーを借りて醸す酒「國権酒造」

3月20日(土)、21日(日)は、福島春の陣自然のパワーを借りて醸す酒 「國権酒造」弊蔵は福島県の奥会津地方と呼ばれている南会津町という山間部に位置しております。冬季には県内有数の積雪量を記録し、同じ南会津郡には尾瀬を代表格とする湿地帯や白神山地よりも面積が広いブナの原生林があります。豊かな自然環境に恵まれた場所で、自然の力を借りつつ酒を醸しております。文=和醸和楽Photo by Jamandfix(TOP)「國権」のふるさとここ(写真下左)は、昨年国定公園に指定された田代山という山の頂上です。頂上が湿原になっている珍しい山です。草紅葉も綺麗なのですが、なかなか写真の腕が悪いもので……、標高2000m以上ある円錐形の形をした美しい山です。 冬には自分でかんじきをつくって、アニマルトッラキングを楽しんでいます(写真上右)。うさぎや狸(たぬき)などの足跡がいっぱい見ることができます。今年もそのイベントに参加する予定です。おいおい、酒造りはどうした?「正直な酒」造り創業明治1...
和醸和楽|第13回  宮城の期待の銘柄をご紹介「阿部八酒店」

和醸和楽|第13回 宮城の期待の銘柄をご紹介「阿部八酒店」

杜の都・仙台、この街で育っていく宮城酒宮城の期待の銘柄をご紹介 「阿部八酒店」杜の都・仙台、人口100万ちょいの都市。冬の仙台は積雪はないものの、寒さはピ-クにきております。そんななか、オウプナーズの記事用にと、ちょいと息抜きも兼ねて青葉城跡の天守台からパチリ! 地元の人間は滅多に来ない場所であります。文・写真=和醸和楽強豪ひしめきあう酒どころそんななか、あまりお目にかからない伊達政宗像の後姿、これに見守られながら日々を過ごす仙台人。 そんな地元の人びとにやっと認知されつつある宮城の地酒。和醸和楽メンバ-の『日高見』『乾坤一』を筆頭に、強豪ひしめきあう酒どころと呼べるようになってきました。そこでせっかくなので、宮城の期待の銘柄をご紹介。宮城県加美郡加美町(旧中新田)の山和酒造店の『山和』一応、やまわ……と読みます。 3360円(1800ml)純米吟醸 美山錦50%  宮城期待の若手のひとりで、この冬の造りが6回目。ただいま30歳、伊藤大祐氏の力作。若人らしい躍動感溢れ...
和醸和楽|第14回 五凛(GoRIN) ~新しい挑戦「車多酒造」

和醸和楽|第14回 五凛(GoRIN) ~新しい挑戦「車多酒造」

山廃仕込といえば天狗舞五凛(GoRIN) ~新しい挑戦 「車多酒造」「天狗舞」を醸す車多酒造の蔵の歴史と、あたらしく取り組んでいる「五凛(GoRIN)」という新銘柄についてお話しします。文=和醸和楽Photo by JAMANDFIX(TOP) 加賀百万石の酒造り 江戸時代のままの外観を保つ母屋(内装はリフォームしてます) 蔵の創業は1823年。江戸時代の後期にあたります。蔵のある石川県白山市は当時、加賀前田家百万石の一部でした。創業者の車多太右衛門が、各地で飲んだ酒の旨さが忘れられず、自分でも作ってみたいと前田のお殿様のお許しを得て酒を醸した──と文章で残っています。現在もそのDNAは受け継がれているみたいです(笑)。石川県には、古くは前田家に付き従って尾張から来た酒蔵さんもありますので、江戸時代後期といっても後発です。この地区は酒造りをする家が多かったらしく、ひとつの集落に一軒という多数の酒蔵があったといいます。そんななかで、地元で飲まれるお酒を中心に醸して現蔵元で7代の時...
和醸和楽|第15回 米どころの町で、小さな酒屋がいだく想い「齋林本店」

和醸和楽|第15回 米どころの町で、小さな酒屋がいだく想い「齋林本店」

米どころの町で、小さな酒屋がいだく想い~日本酒から地域活性へ~ こごたの地酒屋 齋林本店「こごたの地酒屋 齋林本店(さいりんほんてん)」は、宮城県北部に位置する美里町(旧こごた町)にあります。奥羽山系が源の江合川・鳴瀬川町内を貫流し、この豊富な水量に恵まれた農業が基幹産業となっています。町の面積の70パーセントが「田んぼ」ということは……、自慢は、やっぱり「米」ですね。なにせ、“ササニシキ・ひとめぼれの里”ですから。しかし、田んぼだらけの、な~んにもない田舎町なんて、よく言われておりますが……そんなことは、ございません!! どっぷりと我が町にひたり、この町がキラッ! と光る酒屋の仕事がなにかあるはず!!文・写真=和醸和楽酒屋がはじめた、地域を活かした「酒米づくり」と「日本酒」ファンの掘り起こし 米職人・直枝 武氏 といっても、酒屋ですので米づくりをしたことがありません。そこで、我が町のロバート・デニーロこと、米職人 直枝 武氏を口説き落とすことからはじまった。1回目 断られる。...
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