ロールス・ロイス初のSUV「カリナン」が大幅にアップデート|Rolls-Royce
CAR / NEWS
2024年5月10日

ロールス・ロイス初のSUV「カリナン」が大幅にアップデート|Rolls-Royce

Rolls-Royce Cullinan Series II|ロールス・ロイス カリナン・シリーズ II

大きく進化した内外装デザインと自動運転へのシフト

ロールス・ロイスは、SUV「カリナン」を進化させた「カリナン・シリーズ II」を発表した。スーパーラグジュアリーSUVの進化とは――。

Text by YANAKA Tomomi

最新インターフェースを搭載し、オーナー専用アプリからの操作も可能に

2018年にロールス・ロイス初のSUVとして登場したカリナン。オフロード性能を備えながら、ロールス・ロイスが誇る「マジック・カーペット・ライド」を両立するなど、野心的な1台でもある。
そして、変遷するラグジュアリーコードを刷新すべく6年ぶりに「カリナン・シリーズ II」として大幅なアップデートがくわえられた。
大きく進化したのは内外装のデザインと、自動運転へのシフトだといい、エクステリアデザインの主要テーマとして掲げられたのは垂直性だという。
シンプルかつ特徴あるラインと鮮明なエッジで構成されるフロントは、高めのデイタイム・ランニング・ライトや、クリーンかつモノリシックな表面が際立つことで、ゆったりとしたプロポーションとロールス・ロイスならではの存在感を放つ。
また、デイタイム・ランニング・ライトの最下点からクルマの中心に向かって浅い「V」を描き、スポーツヨットの船首のような鋭いラインが描かれたほか、中央には、イルミネーテッド・パンテオン・グリルを採用した。
側面から見てみると、フロント・フェンダーが垂直のラインを描く一方、テールライトからリア・ホイールのフローティング「RR」センター・キャップへと流れる控えめなラインが加えられているのも見て取れる。足元には初導入となる23インチの大型ホイールを装着した。
ボディカラーには、「カリナン・シリーズ II」を象徴するものとして「エンペラドール・トリュフ」を開発。縞模様の茶色い大理石から着想を得た、現代的でミニマルなグレーブラウンのカラーには、ガラス粒子を練りこんだラッカーを使用しており、ビスポークの「クリスタル・オーバー」仕上げと組み合わせることで、朝日を浴びた新雪のようなほのかなきらめきが生まれるという。
インテリアでは、最新のインターフェース「SPIRIT」を搭載したディスプレイなども装備。ロールス・ロイスのオーナー専用アプリ「Whispers」から目的地を自動車に送信したり、カリナンの遠隔確認や車両の施錠などを管理したりすることも可能となった。
さらに後部座席にはリアスクリーンも設置。最大2台のストリーミングデバイスを設置することも可能で、このスクリーンを操作することでマッサージや空調などのシート機能にもアクセスできる。
インターネットが接続されたことで、各スクリーンを個別にも視聴でき、後部座席ではBluetoothヘッドフォンをインフォテインメント・システムとペアリングすることも可能だ。
一方で、最新の18チャンネル1400ワット・アンプを搭載したオーディオシステムも搭載。車両のアルミニウム製シル・セクション内の空洞を低周波スピーカーの共鳴室として活用することで、実質的に自動車全体をサヴウーファーに変身させている。
助手席の前には、光で浮き上がる「Cullinan」の文字と、大都市の夜空に浮かぶ摩天楼のようなグラフィックが描かれたイルミネーテッド・フェイシア・パネルを設置。
その横には、スピリット・オブ・エクスタシーとアナログ式のタイムピースが、ライトに照らされ浮かび上がり、よりラグジュアリーな世界観を演出する。
このほかにも、開発に1年以上の時間を要したという新しいレーヨン生地「デュアリティ・ツイン」や、レザーに施された小さな穴によってアート作品を制作する「プレースド・パーフォレーション」などの技術が新開発され、ロールス・ロイスが誇る職人たちの高い技術の結晶とアーティスティックな空間を感じ取ることができる。
パワーユニットは6.75リッターV型12気筒エンジンを搭載。発売時期や価格などは未定だ。
問い合わせ先

ロールス・ロイス
https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/home.html

                      
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