マスター・コントロールコレクションから新作メモボックスが登場｜JAEGER-LECOULTRE

JAEGER-LECOULTRE｜ジャガー・ルクルト

1950年代に製造されたチャイム機能搭載のタイムピースに敬意を捧げながら、新たな機能に一新された新作メモボックス

ジャガー・ルクルトが、メゾンの本拠地であるジュウ渓谷に響く美しい自然の音色と、チャイム機能搭載タイムピースへのオマージュとして、ふたつの新作「マスター・コントロール・メモボックス」と「マスター・コントロール・メモボックス・タイマー」を発表した。

Text by OZAKI Sayaka｜Edit by TSUCHIDA Takashi

オリジナルモデルの魅力を継承しつつ、現代的なスタイルへと刷新

時計製造の伝統に深く敬意を払い、革新を追求するジャガー・ルクルトが、長い歴史の一端を担ってきたチャイムを備えた複雑機構であるミニッツリピーターおよびアラーム機構を備えたメモボックスを再解釈した新作「マスター・コントロール・メモボックス」と「マスター・コントロール・メモボックス・タイマー」をリリースした。

あらゆる複雑機構の中でも最も便利で魅力的な機構のひとつであるにも関わらず、未だアラーム機能は時計製造の世界において驚くほど珍しい機構である。ジャガー・ルクルトが最初のメモボックスを発表してから70年、メモボックスは腕時計のアラームの見本となり、都会的なライフスタイルや水中でのスポーツのためにデザインされたモデルも登場している。

メモボックスのヒストリーは、1940年代後半にまで遡ることができる。戦後、経済が回復して世界中に活気が溢れ、次々と発明が生まれ、そのテクノロジーによってさらに新しい産業が生まれ、都市が発展し、忙しく駆け回るビジネスマンは楽観的であり、自信に満ちていた。

こうした世相を反映し、ジャガー・ルクルトはチャイム機構の卓越した職人技を駆使して、アラームウオッチを開発。実用的なタイムピースは、その時代に完璧にマッチしたのだ。

マスター・コントロールコレクションから新作メモボックスが登場｜JAEGER-LECOULTRE

「マスター・コントロール・メモボックス」は、1950年当時のメモボックスの優美で端正なダイアルをすっきりとさせ、現代的なスタイルに再解釈したモデルだ。アラームと日付表示のクラシカルなコンビネーションにサンレイ仕上げのシルバーダイアルの組み合わせが洗練された印象を導いている。植字インデックスは一層洗練され、1950年代半ばのメモボックスの特徴である細長い三角形のインデックスがドーフィン針と調和を見せる。ブルーの秒針はさりげなくポップな彩りを添え、シルバーホワイトのダイアルにアクセントを付与している。

「マスター・コントロール・メモボックス・タイマー」は、ワールドタイム表示やパーキングメーターリマインダーなど様々な機能と同時に、ジャガー・ルクルトのエンジニアたちによる数十年に渡るアラーム機能開発の成果である、新しいタイマー機能を搭載。これにより、例えば会議時間や睡眠時間など経過する時間の長さを基準にしてアラームが鳴るように設定でき、目覚まし時刻設定など特定の時刻に鳴る従来のアラームを設定することも可能。

どちらのアラーム設定方法も選択できるように表示はリンクしており、もうひとつの表示は相当する位置に自動的に移動される。ダイアルは、サンレイ仕上げを施した2色のブルーの同心リングで構成され、内側のリングにはポリッシュ仕上げの数字が浅い浮き彫りで施されている。この「マスター・コントロール・メモボックス・タイマー」は250本の限定生産の希少モデルとなる。

どちらのメモボックスも新しい40ミリのマスター・コントロールのケースを採用。傾斜したベゼル、ダイナミックにカーブしたラグ、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げを組み合わせたデザインは、現代的なエレガンスを醸し出している。

マスター・コントロール・メモボックス