“光”で時間を表現した独創的なウオッチ「FLOW ETERNITY」「FLOW INFINITY」｜HYT

HYT｜エイチ・ワイ・ティ

ダイアルにLEDの光が波のように走り、時間を表現

HYTより、独自の発電システム（マイクロジェネレーター）を搭載し光を放つ新コレクション「FLOW」が発表された。「FLOW ETERNITY」「FLOW INFINITY」の2モデルで展開され、どちらも世界限定25本となっている。

Text by OZAKI Sayaka｜Edit by TSUCHIDA Takashi

革新技術と美が融合した“光”で時を表現するウオッチ

HYTの「FLOW」は、科学、アート、デザインが混然一体となった、ブランドとしての飽くなき独自の時間をめぐる哲学から生まれた新しいコレクションだ。特徴は、オンデマンドで光を生み出す独自の新しい複雑機構。

専用に開発されたプッシュボタンで起動する超小型発電機がエネルギーを蓄積して解放し、細心の注意をもって配置された８個または13個の LED（モデルによって異なる）を点灯させ、その光が自然界の波を模したようにダイアル全体に均一に広がっていく。

FLOW ETERNITY

「FLOW」をテーマにしたふたつのウオッチはいずれも限定製造で、まったく異なる光の演出が楽しめる。ひとつは「FLOW ETERNITY」。73 個のバゲットカットダイヤモンド（合計1.7 ct）で構成されたドームが、その下に組み込まれた13 個の LED の刻むリズムに合わせて華やかなダンスを見せる。

時間の流れが一定であるように、このユニークな時計の光によるショーが、ダイナミックな反射と屈折によって、ジュエリーと光を融合させる絶え間ないエネルギーに満ちた変化を見せるための舞台となるのだ。

FLOW INFINITY

もうひとつは「FLOW INFINITY」。正確な渦巻形状で、無限をコンセプトにしたデザイン。ダイアル下からの光が回転してはベローズ（蛇腹）へ流れていく様子を視覚化し、側面の開口部からは8 個のLEDが放つ光を見ることができる。

無限に流れていく光によって、絶え間なく続く時間の移ろいというコンセプトを具現化したモデルだ。

これらの新作では、相反する要素が単に魅力的に映るだけでなく、デザインにとっての豊かなエネルギーの源ともなっている。液体と電気による光という一見相反するような組み合わせや、51ミリケースの大胆なアシンメトリーデザインと鮮やかなコントラストの配色、そしてケースの側面を巡る波のようなラインは、決して止められない時の流れをコンセプチュアルに表現している。

そして、スーパールミノバ®のリングは、夜と昼の相反する時間帯を記録。ブラシ仕上げのケースに配されたポリッシュ仕上げのアクセントは、ベゼルのアングルなど独特のエレメントを強調しながら、同時にメタリック仕上げとベルベット仕上げが魅力的に組み合わされた、オパーリン仕上げのグレーの立体的なダイアルへとつながってゆく。

さらに独創的な雰囲気をもたらしているのは、高度なエッチング技術だ。電流を用いて物理的に金属を細長く切り出し、高度なエッチング技術で波を思わせるような形状を施し、緊張感に溢れたフォルムに仕上げている。