グラスヒュッテ・オリジナル｜BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報｜GLASHÜTTE ORGINAL

GLASHÜTTE ORGINAL｜グラスヒュッテ・オリジナル

「セネタ・コスモポリト」シリーズが充実

デュアルタイムに特化したモデルをリリース

ドイツを代表する時計ブランド、グラスヒュッテ・オリジナルの今年の注目モデルといえば「セネタ・コスモポリト」だ。2012年に発表した複雑機構を搭載の「グラン・コスモポリト・トゥールビヨン」からデュアルタイム表示機構を抽出したモデルの登場だ。

Text by KAWADA Akinori

デュアルタイム表示機構を搭載

2012年に登場した限定の複雑時計「グランド・コスモポリト・トゥールビヨン」はトゥールビヨン機構にくわえて、ふたつの異なるエリアの時間を表示可能なデュアルタイム表示機構を搭載していた。今回発表された新作「セネタ・コスモポリト」は、そのデュアルタイム表示機構に特化したモデルとなっている。

たとえば、海外へ旅する場合、日本を出国する前に4時位置のリューズを操作して、8時位置の“STD”と書かれた小窓の訪問国の都市名を表示させておく。それだけ調整すれば、後は行き先が変更になったとしてもタイムゾーンの代表都市名を変更するだけで、センターの時分針が調整されるという、実に簡明なメカニズムを実現させている。

しかも通常の機械式時計なら1時間単位の24タイムゾーンにしか対応していないが、この機構では30分や45分の時差にも対応し、高機能クォーツ並みの37タイムゾーンを表示可能だ。サマータイムへの対応も、都市名を“DST”と書かれた窓に表示させればいいというだけだ。パノラマデイトや美しく仕上げられたムーブメントもグラスヒュッテ・オリジナルらしく、完成度の高さが光るモデルに仕上がっている。

セネタ・コスモポリト

ケース｜18Kレッドゴールド

直径｜44mm

厚さ｜14mm

ムーブメント｜自動巻き（Cal.89-02）

機能｜ホームタイム表示（12時位置インダイヤル）、4時位置のリューズによってローカルタイムの調整機能（8時位置の小窓で都市名を表示させて調整）、パワーリザーブ表示、日付表示（2枚のディスクで表示するパノラマデイト）、昼夜表示

ストラップ｜アリゲーター

防水｜5気圧

発売時期｜2015年秋予定

予価｜453万6000円

深みのあるブルーを採用した実用モデル

グラスヒュッテ・オリジナルを代表する「パノ」シリーズは、時刻を表示する文字盤が左側に配置されているのが、特徴だ。そして、「パノマティックルナ」は2時位置にムーンフェイズを、4時位置に2枚のディスクで日付を表示するパノラマデイトを搭載。

今回の新色は、ただ塗装したのではなく、電気化学的な処理により文字盤の表面に保護皮膜を形成するガルバニック加工によるもの。とても深いブルーで、シュバルツヴァルト地方のフォルツハイムに2012年に新設した文字盤工場で製作したものである。インデックスもホワイトゴールド製で、さり気なく美しい輝きを放つ。ストラップも同色で、このアリゲーターストラップは表面を毛羽立たせるヌバック仕上げを施し、シックな雰囲気。全体に夜空を思わせるカラーリングで、TPOを選ばず着用できるエレガントな仕上がりだ。

パノマティックルナ
ケース｜ステンレススチール
直径｜40mm
厚さ｜12.7mm
ムーブメント｜自動巻き（Cal.90-02）
機能｜ムーンフェイズ、日付表示（2枚のディスクで表示するパノラマデイト）
ストラップ｜アリゲーター（ヌバック仕上げ）
防水｜5気圧
発売時期｜発売中
価格｜116万6400円

いちだんとフェミニンになったクッションモデル

「パボニーナ」は縦横31mmのレディースらしいサイズ感のクッションモデルで、1960～1970年代の時計を思わせるレトロとモダンの融合したフォルムが特徴。よりフェミニンなデザインとなり、それに伴って多彩なバリエーションも追加した。

例えば、文字盤にブルーマザーオブパールを採用。文字盤センター寄りには繊細なサンレイ装飾を施し、素材の持つツヤと細工の美しさがお互いを引き立てる。ドットインデックスやラグには、ダイヤモンドをセットして、エレガントな輝きを放っている。ミッドナイトブルーのサテンストラップも文字盤の色合いとマッチし、レトロでありながら、クールで大人の女性に向けた演出がされている。