前衛的で力強く、新しい世界観を構築

アメリカ・ニューヨークに本店を持つ世界屈指のジュエラーであるハリー･ウィンストン。

これまで数々の複雑機構搭載モデルを発表し、独自の世界観を構築してきた。今年は、そのラインナップを継承しつつ、あらたなモデルが発表された。

特に「HW ミッドナイト・フェザー オートマティック 42mm」は、羽根細工で文字盤を装飾するという手法で、会場で大きな話題を呼んでいた。

さらに独自のザリウムケースに身を包んだ、レトログラード式第2時間帯表示モデルの「HW アヴェニュー・デュアルタイム オートマティック」やテクニカルな表情を持つクロノグラフ「プロジェクト Z9」は、ハリー・ウィンストンの世界観を前衛的に推し進めた感があり、今後の展開にも大いに注目したい。

前代未聞の技法による文字盤が独創的

まるでウッドを敷き詰めたような文字盤に見えるが、実はそうではない。ひと目見て、そんなミステリアスな素材で彩られたフェイスに魅入られてしまうのが、この「HW ミッドナイト・フェザー オートマティック 42mm」である。

独特の質感は、実はガチョウの羽根を使用した「マルケトリ」によるもので、細木のように見えるのは、羽根の芯が折り重なっているからだ。温かみのあるカラーであり、すべてが職人の手による仕上げのため、同一モデルといえども、ひとつとして同じ文字盤はない。シンプルな2針モデルに、ハリー・ウィンストンならではの独創性が浮かび上がる。

HW ミッドナイト・フェザー オートマティック 42mm
ケース｜18KRG
直径｜42.5mm
厚さ｜9.1mm
ムーブメント｜自動巻き（Cal.HW2008）
ストラップ｜アリゲーター
防水｜3気圧
限定数｜世界限定50本
発売時期｜11月
予価｜348万556円（税抜）

マスキュリンかつテクニカルなデザインを最大限に追求

この「プロジェクト Z9」は、操作することが楽しいクロノグラフだ。文字盤には、オープンワークが施され、プレートを何本も差し渡したようなデザインは、まるで建築物のようだ。エッチングされた日付表示デスクや、シースルーの文字盤から時計のメカニズムも楽しめ、メカニズム好きにはたまならい仕様だ。

ダイナミックなケースは、ハリー・ウィンストン独自の合金であるザリウムを素材とし、強靭でありながら軽量で、軽快なフィット感を約束する。搭載するムーブメントは、フライバック機能付きで毎時3万6000振動の超ハイビート仕様。期待を裏切らない高い性能を秘めている。

プロジェクト Z9
ケース｜ザリウム
直径｜44.2mm
厚さ｜13.2mm
ムーブメント｜自動巻き（Cal.HW3304）
機能｜クロノグラフ（30分積算計、12時間積算計）、フライバック機能付き（クロノグラフの針を計測中にゼロに戻し、即再計測スタートできる）
ストラップ｜ブラックラバー
防水｜10気圧
限定数｜世界限定300本
発売時期｜12月
予価｜267万7778円（税抜）

文字盤の左右で異なる表情を持つ角型モデル

重厚なレクタンギュラーモデルのケース素材は独自で開発した特殊合金ザリウムが使用されている。軽量で、非常にフィット感に優れた素材だ。高い耐傷性、非アレルギー性など、優れた特性を持ち合わせている。

文字盤は、左右非対称デザインでふたつの時刻を表している。3時側は、オフセンターに時、分針を配してホームタイム（本国時間）を表示。下方にその昼夜を表示する。9時側は、文字盤に開けられたスリットから覗く針で、ローカルタイム（現地時間）を表示する。

しかも、この針は往復運針するレトログラードであり、12時間ごとに針が0時位置へと瞬時に戻る様子を見て楽しめる。非帯磁などの優れた特性を持つシリコン製ヒゲゼンマイを装備するなど、ムーブメントの実力も高次元で、秀逸なトラベルウォッチに仕上がっている。

HW アヴェニュー・デュアルタイム オートマティック
ケース｜ザリウム
サイズ｜縦53.8×横35.8mm
厚さ｜10.7mm
ムーブメント｜自動巻き（Cal.HW3502）
機能｜レトログラード式ローカルタイム表示（文字盤左半面）、昼夜表示（本国時間と連動）、日付表示
ストラップ｜アリゲーター
防水｜3気圧
発売時期｜11月
予価｜255万円（税抜）

ハリー・ウィンストン カスタマーインフォメーションデスク
0120-346-376

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