ミッドナイトブルーの夜空へ、想いを込めて

名作として名高い『星の王子さま』。作者はフランスの作家であり、パイロットのアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリだ。1900年に生まれた彼は、航空業界の黎明期、欧州-南米間の飛行航路開拓にも携わり、そのパイオニアとして活躍。1944年に亡くなるまで、飛ぶことへ情熱を傾けた。

サン=テグジュペリの著作は、パイロットとしての体験に基づいており、飛行家と作家としての顔はコインの表裏のごとく、ふたつでサン=テグジュペリであった。またサン=テグジュペリが大空を駆っていた1936年、IWCもまた「パイロット・ウォッチ」の第1号モデルを世に送り出し、以来、航空業界の発展に寄与し続けている。

そんなサン=テグジュペリとIWCとの“空を飛ぶ”ことへの同じ想いから、IWCは『星の王子さま』シリーズの「パイロット・ウォッチ」を2006年より発表し続けている。

そしてSIHH2019で発表された最新モデルが「ビッグ・パイロット・ウォッチ・コンスタントフォース・トゥールビヨン “プティ・プランス”」。83年もの間、続いてきたIWCの「パイロット・ウォッチ」の歴史のなかで、初めてトゥールビヨン機構が搭載されたモデルである。

しかも本作のトゥールビヨンには、特許取得済みのコンスタントフォース機構を採用。抜群の精度を実現している。このトゥールビヨンに、577.5年もの間、手動調整なしに月の満ち欠けを正確に表示し続ける永久ムーンフェイズ、96時間のパワーリザーブ機構を組み合わせたのがキャリバー94805であり、本作はIWCの高い技術力をアピールする象徴的なモデルとも言える。

1時位置の永久ムーンフェイズには月面に立つ王子さまが描かれ、９時位置のトゥールビヨンの動作を見守っているようだ。ちなみに『星の王子さま』の挿絵はサン=テグジュペリ自ら筆を執ったものである。

ケース素材はプラチナ、またはIWC初となるハードゴールド。ハードゴールドとは18Kレッドゴールドよりも硬度が高く、耐摩耗性は５～10倍。圧倒的に、ケースがキズ付きにくいのも特徴だ。

ビッグ・パイロット・ウォッチ・コンスタントフォース・トゥールビヨン “プティ・プランス”

Ref｜IW590302（プラチナ）、IW590303(ハードゴールド)
ムーブメント｜手巻き(Cal.94805)
機能｜コンスタントフォース・トゥールビヨン、永久ムーンフェイズ、パワーリザーブ96時間（4日間）
ケース素材｜プラチナまたはハードゴールド
ケース径、厚｜46.2mm、13.5mm
ストラップ素材｜カーフスキン
防水｜6気圧防水
価格｜お問い合わせください
限定数｜世界限定各10本