天才シンガー、エイミー・ワインハウスの破滅的な人生を辿る『AMY エイミー』|MOVIE
MOVIE|天才シンガー、エイミー・ワインハウスの破滅的な人生を辿る
『AMY エイミー』
2011年7月23日に急逝したエイミー・ワインハウス。レディー・ガガら名だたるミュージシャンたちに賞賛され、世界中の音楽ファンに愛された彼女の生涯を描き、第88回アカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞を受賞した傑作映画『AMY エイミー』が、7月16日(土)より角川シネマ有楽町ほか、全国ロードショー。
Text by OPENERS
エイミー・ワインハウスの歌詞にこめられた思いとは?
あなたはエイミー・ワインハウスを知っているだろうか。彼女は2011年7月23日に急逝し、わずか27歳の若さで生涯を終えた。オリジナル・アルバムをたった2枚しか出していないにもかかわらず、セカンド・アルバム『Back to Black』が全世界で1200万枚のセールスを記録。シングル「Rehab」も大ヒットし、2008年のグラミー賞でグラミー賞5部門受賞を成し遂げた天才シンガーである。
1983年、イギリスのユダヤ系家庭に生まれたエイミーは、10代でレコード会社と契約を結び、弱冠20歳で完成させたデビュー・アルバム『Frank』で大きな評価を得た。幼少期からジャズに親しみ、ダイナ・ワシントン、サラ・ヴォーン、トニー・ベネット、キャロル・キング、ジェイムス・テイラーらの音楽を聴いて育ったエイミーは、思春期にニューソウル、ヒップホップ、カリビアン・ミュージックとの衝撃的な出会いを経験。50年代のジャズ、60年代のソウル・ミュージックをアップデートしたサウンドにのせられたグルーヴ感満載の彼女のヴォーカルは、一度聴いたら耳から離れない。
9歳の頃に両親が離婚し、13歳から通い始めた名門シアター・スクールを校則違反で退学になりながらも、彼女はまっすぐにトップスターへの道のりを上り詰めた。エイミーは、歌うことが大好きで友だちや恋人と人生を楽しむ普通のひとりの女の子……だった。2007年に、ミュージック・ビデオの撮影アシスタントである4歳年上のブレイク・フィールダー・シビルと結婚するまでは。彼との出会いがエイミーの人生を狂わせていった。
「私には歌しかない――」、そんな彼女がなぜ“孤高の歌姫”として波乱の道を歩んでいくことになったのか?
映画『AMY エイミー』は、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーやトニー・ベネットらがその歌声を絶賛、レディー・ガガ、ジャスティン・ビーバー、アデルら多くのミュージシャンたちにリスペクトされ、世界中の音楽ファンに愛された彼女の生涯を描いた、傑作ドキュメンタリーである。
エイミーのドラマチックな人生模様をライヴ感に満ちたリアルな映像でつくりあげたのは、『アイルトン・セナ~音速の彼方へ』で英国アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した、新進気鋭の映像作家アシフ・カパディア。
家族や友人、音楽関係者への長時間にわたるインタヴュー取材をおこなった監督は、幼なじみの友人たちとのパーティー、スタジオでのレコーディング風景、ライヴ直前のバックステージなど、関係者以外誰も知らなかったエイミーの貴重なプライベート映像や未発表曲を収録。彼女がノートに書き留めていた数々の歌詞を通じて物語を語ることで、シンガーとしてだけでなく、ソングライターとしての才能にスポットをあて、その詞に隠された繊細な感情を見事に描き出した。
本作では全編を通して彼女の楽曲が流れ、ブルーノ・マーズなどをプロデュースするマーク・ロンソンやアメリカ音楽界の大御所トニー・ベネット、ラッパーのヤシーン・ベイ(元モス・デフ)らが出演。本物のミュージシャンとしてのエイミーの魅力を解き明かす。
アカデミー賞®、グラミー賞をはじめ各国で40以上の賞を受賞し世界中で絶賛された本作。この映画を見れば、彼女のありのままの姿とその歌詞に込められた本当の意味がきっとわかるはず。
『AMY エイミー』
7月16日(土)より、角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
監督:アシフ・カパディア
出演:エイミー・ワインハウス、ミッチ・ワインハウス、マーク・ロンソンほか
2015年/イギリス・アメリカ/英語/カラー&モノクロ/ヴィスタサイズ/デジタル5.1ch/128分/原題『AMY』
(C)Rex Features, (C)Nick Shymansky Photo by Nick Shymansky, (C)Winehouse family, (C)Juliette Ashby
配給:KADOKAWA
http://amy-movie.jp
© 2015 Universal Music Operations Limited.