ライブなど、映画以外のイベントも盛りだくさん

日本でも近年人気が高まりつつある北欧映画。今年で5回目を迎える「トーキョーノーザンライツフェスティバル2015」では、北欧で活躍する気鋭監督たちの名作や新作などがお目見えする。

特に今年注目したいのは、アスペルガー症候群の少年を主人公にしたハートフルコメディ『シンプル・シモン』（2010年）で話題となった“スウェーデンの若き才能”アンドレアス・エーマン監督の特集だ。『シンプル・シモン(吹替え版、音声ガイド・ガイド字幕付)』のほか、最新作となる『リメイク』（2014年）や『ビッチハグ』（2012年）のジャパンプレミアもおこなわれる。

『シンプル・シモン』

『ビッチハグ』

また巨匠ラース・フォン・トリアー監督の甥にあたり、すでに海外では高い評価を得ているノルウェーの俊英ヨアキム・トリアー監督にもフォーカス。ジャパンプレミアとなる『リプライズ』（2006年）のほか、『オスロ、8月31日』（2011年）も登場する。このほかにも、いま世界で人気を集める北欧ミステリーの特集や、ドラマ作品からアニメーション、日本での初上映作品など、全17本がラインナップされている。

映画以外のイベントも盛りだくさん。2月8日（日）には、“ジャズではないジャズ”を目指し、自由な音楽を追求しているノルウェーの先鋭的なバンド「イン・ザ・カントリー」が、1921年の幻のサイレント映画『土の恵み』に演奏を付けるというレアなジャズライブを開催。

『リプライズ』

『オスロ、8月31日』

さらに、2月23日（月）には自然素材を使ったスウェーデン出身のパーカッション奏者、テリエ・イースングセットによる来日公演も実施。期間中には、渋谷の周辺のカフェやレストランで北欧料理のフェアなども開催される。

インテリアからファッション、そして文学にいたるまで、日本で絶大なる支持を集める北欧スタイル。魅力的な作品を次つぎと世に送り出してきた北欧映画もまた、私たち日本人の心をわしづかみにしてくれそうだ。

トーキョーノーザンライツフェスティバル2015
日程│1月31日（土）～2月13日（金）
会場│渋谷ユーロスペース
東京都渋谷区円山町1-5
Tel. 03-3461-0211
会場│アップリンク
東京都渋谷区宇田川町37-18
Tel. 03-6825-5503
チケット│当日1回券1500円（学生、シニア、ユーロスペース会員は1200円）、当日3回券3900円
http://www.tnlf.jp/