ジャズ喫茶に焦点を当てたドキュメンタリー映画『ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)』|MOVIE
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2020年9月4日

ジャズ喫茶に焦点を当てたドキュメンタリー映画『ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)』|MOVIE

MOVIE|ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)

マスター菅原正二を中心に描かれるジャズ・オーディオの世界

岩手県のジャズ喫茶「ベイシー」を取り上げたドキュメンタリー映画『ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)』が公開される。マスターのこだわりと、そのこだわりを愉しむフォロワーの数々。上質な音と体験が綴られた作品だ。公開日は2020年9月18日(金)よりアップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー。

Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)

その男は、レコードを演奏する

日本独自の文化である“ジャズ喫茶”。

岩手県一関市で50年営業を続ける「ベイシー」には、マスターの菅原氏が生み出す“音”を求めて、日本のみならず世界からジャズファン・オーディオファンが訪れる。

菅原氏は開店以来使い続けているというJBLのオーディオ機器のケアを欠かさない。より良い音を再現するためだという。彼が不在で営業したことは50年もの間、一度もないのだ。

そのようにして生み出された音は、聴く者に、演奏者がその場に現れたかのような錯覚を起こさせるほど。

菅原氏と「ベイシー」に焦点を当てたドキュメンタリー映画が『ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)』だ。

その男は、レコードを演奏する。映画『ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)』予告編

本作では、彼がかける名だたるプレイヤーのレコードをアナログ録音の伝説的名器「ナグラ」で生収録。極上のサウンドが、店の空気感も含めて収められている。

映像では、菅原氏のインタビューを中心に、渡辺貞夫、坂田明、村上“ポンタ”秀一、ペーター・ブロッツマンなど世界的なミュージシャンによる「ベイシー」での生演奏や、阿部薫、エルヴィン・ジョーンズの貴重な生前のライブ映像、さらに各界著名人らのインタビューによって進行する。

5年に渡って150時間もの映像を撮り続けたのは、本作が初監督作品となる星野哲也氏。バーのオーナーという顔も持つ星野氏だが、菅原氏との親交の深い彼だからこそ捉えられる瞬間が多数収められている。

菅原正二の考える「ジャズ」、そして「ジャズな人」とは? ジャズファンはもちろん、ジャズを知らずとも、菅原自身の魅力を通して、ジャズ・オーディオの世界に引き込まれていく。

あらゆるものがデジタルに、瞬時に情報へアクセスできる時代になったからこそ、本作は観る者に問いかける。
「確かに便利な世の中になっているようだ 音楽も持ち歩ける時代だ。しかし便利を優先して感動を置き忘れてはいないか?」
ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)
  • 監督|星野哲也
  • 編集|田口拓也
  • 出演|
  • 菅原正二、島地勝彦、厚木繁伸、村上“ポンタ”秀一、坂田明、ペーター・ブロッツマン、阿部薫、中平穂積、安藤吉英、磯貝建文、小澤征爾、豊嶋泰嗣、中村誠一、安藤忠雄、鈴木京香、エルヴィン・ジョーンズ、渡辺貞夫 (登場順) ほか ジャズな人々
  • 2019/日本/104 分/1.85 : 1/DCP/ 配給・宣伝:アップリンク
  • エグゼクティブプロデューサー|亀山千広
  • プロデューサー|宮川朋之 古郡真也
  • (C)「ジャズ喫茶ベイシー」フィルムパートナーズ
  • 日本映画専門チャンネル BSフジ ロードアンドスカイ・オーガニゼイション
  • ライブ・ビューイング・ジャパン ユニバーサル ミュージック 岩手めんこいテレビ
  • 公開日|2020年9月18日(金)よりアップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー
問い合わせ先

ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)
https://www.uplink.co.jp/Basie/