監督自身の青春の残像が刻まれた、エンターテインメント作品の王道

『ヒミズ』や『TOKYO TRIBE』など、国内外から高い支持を集める鬼才・園子温監督が、8年間におよぶ連載直後から熱狂的な人気を誇る和久井健原作のコミックを、綾野剛、山田孝之、沢尻エリカ、金子ノブアキ、村上淳、伊勢谷友介ら豪華キャストを迎えておくる映画『新宿スワン』。新宿・歌舞伎町を舞台に、綾野剛演じる一文なしの白鳥龍彦が、スカウトマンとして働きながら、さまざまな人たちに出会い、成長していく姿を描いた物語だ。

公開に先立ち、5月7日に新宿・歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿にてジャパンプレミアが開催され、主演の綾野剛をはじめ、山田孝之、沢尻エリカ、金子ノブアキ、深水元基、山田優、豊原功補、伊勢谷友介、園子温監督、鈴木おさむ、山本又一朗プロデューサーの総勢11人が登壇。劇場前では、レッドカーペットによるセレモニーもおこなわれた。

全国300館以上で公開されるメジャー映画という、自身初となる挑戦を前に、「新宿はぼくの青春の地であり、多くの芸術家、ミュージシャン、いろんな表現者を育てた街でもあります。ぼくの青春時代の残像がこの映画にもしっかり刻まれていると思います」と園監督が熱く意気込みを語った。

主演の綾野は「出し惜しみをしないことを心がけ、怖がらずに表現しつづけた。原作の表情や髪型をくみ取りながらやらせていただきました」とコメント。また、龍彦のトレードマークともいえる金髪の髪型について「カツラって言われるんですけど、地毛です。衣装も全員1点モノで作ってもらったんです」と製作陣のこだわりもアピールした。

園監督が、『クローズZERO』シリーズ、『ルパン三世』など、数々の実写化を仕掛けてきた山本又一朗プロデューサーとタッグを組み、放送作家として活躍する鈴木おさむと水島力也が脚本を担当する映画『新宿スワン』。主題歌には、ロックバンド「MAN WITH A MISSION」が書き下ろした新曲「Dive」が起用され、まさにエンターテインメント作品の王道ともいうべき、華やかな作品に仕上がっている。

『新宿スワン』
5月30日（土）より、TOHOシネマズ新宿ほかにて全国ロードショー
（5月7日よりdTVにて映画を6話に分けて順次配信中）
監督｜園子温
脚本｜鈴木おさむ、水島力也
原作｜和久井健『新宿スワン』（講談社「ヤングマガジン」刊）
出演｜綾野剛、山田孝之、沢尻エリカ、金子ノブアキ、深水元基、村上淳、久保田悠来、真野恵里菜、丸高愛実、安田顕、山田優、豊原功補、吉田鋼太郎、伊勢谷友介
配給｜ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2015年／日本映画／PG12／139分

http://www.shinjuku-swan.jp

©2015「新宿スワン」製作委員会