サステナビリティに貢献するブランド羊肉「モッタイナイラム」日本初導入｜GRAND HYATT TOKYO

GRAND HYATT TOKYO｜グランドハイアット東京

グランドハイアット東京が、まるで和牛のようなサシと、とろけるような食感を堪能できる「モッタイナイラム」を日本初導入

東京・六本木のグランドハイアット東京は、まるで和牛のように口の中でとろけるような食感が特徴のプレミアムラム肉「モッタイナイラム」を日本初導入し、順次、各レストランで提供を開始する。ラム肉独特のクセを抑えた良質な肉質はもちろん、食品ロスやサステナビリティにも貢献する食材として注目を集めている。

Text by OZAKI Sayaka｜Edit by TSUCHIDA Takashi

フードロス削減でサステナビリティに貢献する、オーストラリアのブランド羊肉

持続可能な開発目標（SDGs）に取り組むハイアットホテルズでは、グループホテルそれぞれにおいて取り扱う魚介類は責任ある供給源からの調達、さらに可能な限り海洋管理協議会（MSC）と水産養殖管理協議会（ASC）より認定されている魚介類を用いることや、北米ではリサイクル素材を活用したアメニティボトルへの切り替えを段階的に実施するなど、環境負荷を削減する様々な取り組みを行なってきた。

そして2020年、グランドハイアット東京にて、フードロス対策をきっかけに誕生したオーストラリアのブランド羊「モッタイナイラム」が日本初導入された。世界でも有数の農業大国・オーストラリアでは1年間に生産される野菜や果実のうち20パーセントから40パーセントが基準に適合しないことから出荷されず、こうした「もったいない」食材を再利用して羊の飼料とする開発がすすめられた。

スザンナ・モス・ライト氏

約3年をかけて開発された飼料は、にんじんやオリーブの搾りかすをメインとして牧草や穀物をバランスよく配合。これによって、まるで和牛のようなサシ（含有率35パーセント）ととろけるような肉質、またラム肉特有のクセがない、これまでの概念を覆すようなラム肉を生み出すことに成功した。ホルモン剤や抗生物質を使用せず、さらにオレイン酸やオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいるため、消費者にとっても安心できる良質な食材であることも特筆に値する。

そして開発された飼料は消化が良いため、飼育の過程においても従来の牧草に比べて羊のメタンガス排出量を大幅に抑え、温室効果ガス削減にもつなげている。

アンドレアス・フックス総料理長

こうして生産されたラム肉は、加工から7日以内にチルド発送されるため、極めて良質な状態で味わうことが可能。この「モッタイナイラム」の導入について、グランドハイアット東京の総料理長のアンドレアスフックス氏は「料理人人生の中でこのような新しい時代を切り開いてくれるような前例のない食材に出合える機会は多くはないので大変光栄です。モッタイナイラムの誕生秘話、存在価値、そして、その類稀な品質・味わいは、これからの時代の食材に求められることをすべて満たしているといっても過言ではないと思っています。グランドハイアット東京がこのように素晴らしい食材を取り扱うことができた日本初のホテル／レストランとなれたことを、大変誇りに思っています。お客様には、ぜひこの唯一無二の食感や味わいをお楽しみいただきたいです」とコメントを寄せた。

また、飼料の開発およびモッタイナイラム生産を手掛けるスザンナ・モス・ライト氏は「ハイアットホテルズは、思いやりあふれる生産者が育てた食材を大切にお客様にお届けする、というモットーを世界中のパートナーとともに実践してくれています。これはモッタイナイラムのコンセプトにも合致することから、グランドハイアット東京への提供を決めました。モッタイナイラムはまさに新しい、そして、ラム肉の概念を覆すような大変ユニークなラム肉です。この価値を理解してくださり、日本の方々にお披露目する機会を与えてくれたグランドハイアット東京とパートナーシップを組めることを大変嬉しく思います。皆さまから感想を伺えることを楽しみにしております」と述べている。

味わいはもちろん、フードロス対策やサステナビリティにも貢献する「モッタイナイラム」は、2020年2月中旬から、グランドハイアット東京のステーキハウス「オークドア」にて提供がスタートしたばかり。今後は同ホテル内のレストランで取り扱いを増やしていく。

日本初導入のサステナブルかつ良質な味わいを堪能しに、ぜひグランドハイアット東京へ足を運びたい。