連続ドラマ、舞台……予想どおり地獄の日々（泣）

昨年は、秋からCXテレビの連続ドラマ『HUNTER』がはじまり、むずかしい金沢弁と闘いながらあたらしい出会いを楽しみました。米倉涼子さん、堀内敬子さん、桐谷美玲さんとのチームは初回の撮影から和気あいあいでした。しかし1日のスタジオセットでの収録シーン数がハンパなくて……。振り返れば、みんなで台詞合わせばかりしていたなぁという印象が一番強いかも（笑）。

『HUNTER』収録の途中から、舞台『8人の女たち』の稽古がはじまりました。覚悟はしていたものの、途中体調を崩してしまったり、予想どおり地獄の日々となりました（泣）。

その間「BGブランド」では以前お世話になったメディコム・トイさんから「BE@RBRICK WORLD WIDE TOUR 2」の依頼をいただき、参戦することに。400パーセントのベアの仕上げ、最後のシール貼りをブラザーGOとともにやらせていただきました。世界でたった1体――緊張の一瞬でした……。ベアは渋谷『PARCO』にて12月3日から12日まで展示されました。多くの有名ブランドさんと並んだ我らがベアはとても誇らしく、かっこよく見えました。

豪華絢爛！　8人の女優たちによる美の共演

『8人の女たち』は1961年に発表された、フランスのロベール・トマによる舞台劇。カトリーヌ・ドヌーヴ主演の映画が有名ですけど、映画はずっと後に撮られたものなんですね。私は出演していませんが、劇団時代、研究生公演といえばこの作品だった記憶があります。女子が多いので作品としてはもってこいですもんね。何班も作っていましたよ（笑）。

今回私の役はオーギュスティーヌという、ちょっと厄介な女です（笑）。自分を卑下して喚いてばかりの哀しい女であります。でも憎めないんですよ。私はこの厄介なコマッタちゃんを持病の心臓病をふくめ、コケティッシュにはっちゃけてみようと思いました！　『8人の女たち』の8分の1は、皆さんに笑ったり、ホッとしたり、ときに同情してもらえたらなぁと。そんなメガネとハンカチーフ振り振りのオーギュは、幕が開いたら思いのほか皆さんに支持され、人気者になってびっくり！　可愛いなんて声もあったりで、うれしいかぎりです。

浅野温子さん、荻野目慶子さん、加賀まりこさん、大地真央さん、マイコさん、牧瀬里穂さん、南沢奈央さん。さまざまな生い立ちと、育ちのちがう女優たちによるキャスティングは当初から豪華絢爛（私はさておき）と言われていました。顔合わせから稽古場、そしてキャスト全員で出演した『ビストロスマップ』など、いつも本当にゴージャス！　と、お客さん気分で見てました。

本番になり、衣裳を身に付け、ライトを浴びた皆さんの美しいこと、美しいこと！　たしかにいつもの芝居とはちがう雰囲気だったと思います。『HUNTER』『8人の女たち』と、女性ばかりの現場の仕事がつづいてます。先輩の女優から学ぶこと、後輩の女優から刺激を受けること──たくさんあって楽しいです。そしてなぜか楽ちんで居心地がいい。男性がいるとめんどくさい～？　なんて思いはじめている自分は、ヤバいかもですね（笑）。