松浦俊夫|チャリティランプロジェクト“Run for Children Tohoku”東北の子どもたちの未来のために(前編)
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2015年4月20日

松浦俊夫|チャリティランプロジェクト“Run for Children Tohoku”東北の子どもたちの未来のために(前編)

松浦俊夫|from TOKYO MOON 1月22日 ON AIR

”Run for Children Tohoku” 東北の子どもたちの未来のために(前編)

日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、おとなたちの至福のとき。そんな時間をさらに豊かにするのが、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』――。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激するおとなのためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて19時からオンエア。ここでは、毎週放送されたばかりのプログラムをふり返ります。今週は本格的にスタートしたチャリティ・プロジェクト“Run for Children Tohoku”について皆さんにより理解してもらうために、「ハタチ基金」代表幹事の今村久美さん、JustGiving Japan事務局長の梶川拓也さんにそれぞれの活動についてお話を伺いました。

Text by MATSUURA Toshio

「ハタチ基金」今村久美さん、JustGiving Japan梶川拓也さんにインタビュー

今週は、開催まで1カ月となった「東京マラソン2012」へのチャレンジを通じておこなうチャリティ・プロジェクト“Run for Children Tohoku”の寄付先であるNPO団体「ハタチ基金」と、仲介役となるオンライン寄付のプラットフォーム・サイト「JustGivingJapan」の方々に、それぞれの活動内容などについて伺いました。

Dwight Trible 『Cosmic』

Dwight Trible 『Cosmic』

Floating Points 『Shadow』

Floating Points 『Shadow』

Marlena Shaw 『Marlena』

Marlena Shaw 『Marlena』

Bonobo 『Black Sands Remixed』

Bonobo 『Black Sands Remixed』

Lonnie Liston Smith 『Renaissance』

Lonnie Liston Smith 『Renaissance』

REVIEW|TRACK LIST

01. Dwight Trible / I've Known Rivers (Katalyst Ent)
02. Floating Points / Myrtle Avenue (Eglo)
03. Marlena Shaw / Save The Children (Blue Note)
04. Bonobo / All In Forms - Falty DL Remix (Ninja)
05. Lonnie Liston Smith / Starlight And You (RCA)

0歳から20歳まで、被災地の子どもたちの成長をサポート

震災後、被災地の子どもたちの長期的な教育支援をおこなうため、小さな団体が集まって立ち上げられた「ハタチ基金」。各団体がさまざまな地域で連携しながら、0歳児から20歳までの子どもたちを“面”で守っていくというもの。活動のひとつに、津波で自宅や塾を流され、学習環境が悪化してしまった子どもたちに、学習指導をおこなう放課後学校「コラボ・スクール」がある。

Photo by Yusuke Miyake

放課後「コラボ・スクール」への参加を希望する子どもたちが通う学校へバスで迎えに行き、遅れている勉強を補講したり、子どもたちが集える場を提供している。現在、住居倒壊率が82パーセント以上の宮城県女川町と、70パーセントほどの岩手県大槌町のふたつの街で展開されているという。今回お話を伺った「ハタチ基金」代表幹事の今村久美さんご自身も教師として1クラス受けもっているそうです。

「ハタチ基金」代表幹事の今村久美さん

「ハタチ基金」代表幹事の今村久美さん

「子どもたちは震災後の状況を受け入れているようで、とても明るく過ごしているように感じます。被災した地元の大人たちと、全国から集まったボランティアが子どもたちの勉強をみているのですが、震災前はこの街を訪れることのなかった大学生やマスコミ、音楽、デザイン関係の仕事などに従事する方など、子どもたちにとっては多様な人たちと触れ合う機会にもなっています」
――ありがとうございました。次回も引きつづき今村さんにお話を伺います。

コラボ・スクール

ハタチ基金とは?
http://openers.jp/culture/cspecial/toshiomatsuura_charityrun.html

コラボ・スクールとは?
http://www.hatachikikin.com/collabo.html

より身近になった、あたらしいチャリティのかたち

こうした取り組みをつうじて被災地の子どもたちを応援したい――そんなひとりひとりの想いをチャリティというカタチにし、活動する団体に届けてくれるのがファンドレイジングツール「JustGiving」だ。

「ファンドレイジングツールとは、簡単に言うと、街頭募金をインターネットを通じておこなっている、というイメージでしょうか。もともとチャリティやボランティア活動に従事していた人びとが、日本における“寄付”という市場を拡大するために、世界で成功を収めている団体を日本に迎え入れましょう、と。それがイギリスのJustGivingでした」そう語るのは、JustGiving Japan事務局長の梶川拓也さん。

「JustGivingをつうじて寄付をおこなうまでには3つのステップがあります。“チャレンジャー”と呼ばれる寄付を集めるひとは、はじめに現在登録のある589団体のなかから寄付先の団体を選びます。松浦さんの場合、「ハタチ基金」ですね。つぎにチャレンジの内容を決めます。マラソンから禁煙、ダイエットなど、目標はなんでもかまいませんが、当然ながら応援のしがいがあるものが多いです。最後にチャレンジのページを作成し、皆さんにPRします。友人や家族や同僚など、顔の見える関係の方から寄付を集めることを基本にしているので、チャレンジャーの皆さんは周囲に積極的にアピールしてください」

JustGivingの活動が広く知られるようになったのは言わずもがな、東日本大震災の影響によるところが大きい。あの日をきっかけに、日本人のチャリティに対する意識が変わり、より身近に感じられるようになったのではないだろうか。そうした人びとの変化を受け、JustGiving Japanではあらたな“チャレンジ”に取り組んでいくという。

「昨年の震災をきっかけに、”寄付をする”という行為に多くの方が触れたと思いますが、“寄付を集める”というコンセプトそのものが伝えきれていないのかなと感じています。それを広めていくのが、現在の我われのチャレンジです。現在本国のJustGivingでは、年間約300億円の寄付の取扱いがあります。日本では累計で8億4千万円ほどなので、イギリスに追いつけるよう努力していきたいと思います」

――ありがとうございました。

JustGivingとは?
http://openers.jp/culture/cspecial/toshiomatsuura_charityrun.html


走ることで東北の子どもたちを応援します!

私、松浦俊夫はこのたびJustGivingJapanをつうじて『ハタチ基金(日本財団)』への寄付を集めるために、チャレンジをおこないます。“Run For Children Tohoku" と題し、来たる2月26日(日)に開催される「東京マラソン2012」にてフルマラソンに初チャレンジします。そして東日本大震災による被災孤児および被災地の子どもたちが苦難を乗り越え、これからの社会に羽ばたくために心のケア、生活や学習支援を継続的におこなっているハタチ基金(日本財団)への寄付を募ります。

今回このチャレンジに賛同してくれたイギリス・ロンドン在住のDJ Gilles Peterson(ジャイルス・ピー ターソン)がこのために来日し、一緒に走ってくれることになりました。発生から10カ月を迎え、徐々に薄れつつある東北への関心を高めるとともに、未来を担う子どもたちの未来を考え、ご協力ください。よろしくお願いします。

松浦俊夫

松浦俊夫『TOKYO MOON』

毎週日曜日19:00~19:30 ON AIR
Inter FM 76.1MHz

『TOKYO MOON』へのメッセージはこちらまで
moon@interfm.jp

Inter FM 76.1MHz
www.interfm.co.jp

           
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