連載・和醸和楽|第25回 感謝の気持ちがうまい酒を造る「酒乃生坂屋」
Lounge
2015年5月27日

連載・和醸和楽|第25回 感謝の気持ちがうまい酒を造る「酒乃生坂屋」

「一目十万本、日本一のあんずの里」にある酒屋

感謝の気持ちがうまい酒を造る 「酒乃生坂屋」

長野県千曲市、「一目十万本、日本一のあんずの里」のお膝もとに位置する酒乃生坂屋です。人口6万人ちょっとの田舎町の酒屋ですが、心のこもった蔵人の作品(お酒)を蔵人の思いとともにお客さまに提供できるよう日々活動しています。

文・写真=和醸和楽

諏訪地方が御柱一色となる<御柱祭>

「あんずの里」

今年、長野県諏訪地方で7年に一度の大祭「御柱祭」がおこなわれました。諏訪地方における御柱年の日本酒消費量は御柱がない年の倍近くになるといった話を聞いたことがあります。

御柱は山出し、里曳きといった祭りメインの期間(約1ヵ月)だけでなく、祭りの約2年前から準備がはじまり、御柱年に入るといよいよ諏訪地方が御柱一色となり、あちらこちらで準備や練習がおこなわれます。“ひとの集まるところにお酒あり”ですので、御柱年の諏訪地方の雰囲気を目の当たりにすると倍以上といわれても納得できる数字です。

店内

日本酒は古くからお祭り、まつりごと(政)や祭事にはかかせない日本の文化であり、いろんなシーンでいろんな意味をもって使われていますが、根底ではすべて神さまや自然に対する感謝の気持ちに繋がっていると思います。

ですので、日本酒造りは自然やお米を造ってくれている農家、お酒造りにかかわるすべてのものに感謝しながら、造っている蔵人の気持ちが大きければ大きいほどおいしいお酒になってくると信じております。

当店はそんな蔵人たちが醸した日本酒に蔵人への感謝の気持ちを足してお客さまへ届けたい。そう考えています。

酒乃生坂屋(さけのいくさかや)
長野県千曲市屋代1852-1
Tel. 026-272-0143
FAX. 026-272-1208
http://ikusakaya.blog.ocn.ne.jp/

           
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