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INTERVIEW｜『鑑定士と顔のない依頼人』ジュゼッペ・トルナトーレ監督インタビュー ギャラリー

ジュゼッペ・トルナトーレ監督
美術品の鑑定士であると同時に、オークションの場を取り仕切るオークショニア（競売人）という主人公、ヴァージル・オールドマンを演じたジェフリー・ラッシュ　© 2012 Paco Cinematografica srl.
気難しく近寄りがたい雰囲気を醸し出すオールドマンは、冒頭から一切、心を開かない　© 2012 Paco Cinematografica srl.
億単位の金額を動かす入札者たちを前に、絵画や彫刻など歴史的名作の価値を、秒刻みで決定していく。そんな美術オークションが本作の舞台だ　© 2012 Paco Cinematografica srl.
「美術オークションの世界を描くことに決めたきっかけは、オークショニアという職業に大きな魅力を感じたこと。なにしろ、その采配ひとつで美術品の価値が決まり、作品がだれの手に渡るかが決まってしまうのですから」
ある日、オールドマンは、自宅にある家具や絵画を売りたいと言う1人の若い女から電話を受ける。その女性こそが、映画タイトルを飾る“顔のない依頼人”クレアだ　© 2012 Paco Cinematografica srl.
主人公の運命を司る存在ながら、長く劇中に姿を現さないという型破りなヒロイン。トルナトーレ監督が耳にしたという、“広場恐怖症”の女性がモデルになっている　© 2012 Paco Cinematografica srl.
「物語の構想を何年も温めつづけてきただけに、それを実際のものとして描き出す作業は、すべてをあらかじめ周到に用意しておいて、ひとつの巨大なタペストリーを織り上げていくような、とても楽しい体験になりました」
物語の鍵を握る重要な役どころを“演じる”のは、オートマタこと西洋式の機械仕掛けの人形　© 2012 Paco Cinematografica srl.
「わたし自身、この映画の結末は、非常にポジティブなものだと思っています。愛を信じる人たちには勝利ですが、愛を信じない人には暗いエンディングに思えることでしょう」
「偽りの中にも真実がある」<span style="letter-spacing: -0.1em;">──</span>映画の中では、この意味深な台詞が繰り返される　&#169; 2012 Paco Cinematografica srl.
「わたしがこの映画で伝えたかったことは、愛そのものです。もし、その意味がわからなければ、ぜひ何度でも観てみていただければと思います」
&#169; 2012 Paco Cinematografica srl.
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