特集｜2012AW トレンドキーワード25｜今季注目のアイテム・色・テイストは？（2）
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特集｜2012AW トレンドキーワード25｜今季注目のアイテム・色・テイストは？（2）

もともとはハンティングジャケットのディテールであるエルボーパッチ。射撃姿勢の際のヒジの滑り止めである。秋冬のメンズ服においてもよく見受けられるディテールのひとつだ。今季もジャケットやコート、そしてカーディガンにいたるまで、多くの定番アイテムアイテムに縫い付けられている。クラシックな表情、そしていい意味での“野暮な”表情で、今年の秋冬をほっこりと彩ってくれる。
ゴートスエードを使ったダブルブレストコートは、ジャケットを中に着ても裾が出ることなく、足さばきしやすいように設計。ネイビーコーデュロイのエルボーパッチが、デザイン的にも質感的にもこのアイテムのアクセントになっている。<br /><br />9万2400円（リーセンシィ オブ マイン）<br />アバハウス ラストワード ガーデン有楽町店<br />Tel. 03-3211-8070
ヘリンボーンツイードを使用した、イレブンティのジャージージャケット。チェンジポケットやアンフィニッシュ仕様の袖口など、随所にこだわりを盛り込んだ意欲作である。エルボーパッチには淡い色合いのアルカンターラ（人工皮革の一種）を採用。<br /><br />5万3550円（イレブンティ）<br />ビームス ハウス 丸の内<br />Tel. 03-5220-8686
メリノウールをハイゲージで編み込んだ、アルテアのVネックカーディガン。エルボーパッチは別配色だが、ボディ同様のニット地というユニークな仕様である。定番シルエットを採用しているので、着やすく使い勝手抜群。色ちがいで揃えたくなるカーディガンだ。<br /><br />2万3100円（アルテア）<br />アマン<br />Tel. 03-6805-0527
素材、色、柄において英国のエッセンスを反映したスーツが多くリリースされているが、そんななかでOPENERSが最も注目しているのが、「ブリッティッシュな見た目の、イタリア仕立てのスーツ」である。いわゆる英国仕立てのスーツは厚い生地を使用し、構築的な肩と胸のラインを持ち、着込むうちに体に馴染むという特性を備えている。が、ここでお薦めするのはイタリア仕立て。厳密に言えば地域によって差はあるが、副資材を極力排した、軽い着心地のスーツである。見た目は英国、着るとイタリア。そんなスーツにご注目を。
ハイクオリティな生地を使い、イタリアの熟練した職人の手で丁寧に仕立てられた、スティレ ラティーノのスーツ。オフタイムでも活用できる短めな着丈と、シェイプされたボディラインが特徴だ。こちらは英国の伝統柄であるウインドウペーンを用いた最新作。<br /><br />19万9500円（スティレ ラティーノ）<br />ビームス ハウス 丸の内<br />Tel. 03-5220-8686
保温性にかんしては文句のつけようのない素材がムートンであろう。そんなムートンを贅たくに使ったアウターが、今シーズンはいつになく充実している。このアイテムの定番デザインであるランチコートをはじめ、トレンチコートやダッフルコート、そしてショート丈のブルゾンにいたるまで、じつに数多くのタイプが揃っている。自分なりの一着を見つけてほしい。
チンクワンタの秋冬の定番であるムートンのダッフルコートを、ショートレングスに改良したエストネーション別注モデル。時代の空気感やリラックスした気分を巧みに取り入れ、スーツスタイルにマッチする仕上がりに。普段がスーツのビジネスマンにこそ、ぜひ試してほしい一着。<br /><br />24万1500円（チンクワンタ）<br />エストネーション<br />Tel. 03-5159-7800
高級感溢れるシープスキン素材を贅たくに使うことで、一般的にはラフなイメージが強いランチコートを、品良く仕上げている。防寒性は抜群で、ジャケット替わりに着てもさまになる。イギリス製というのも魅力のひとつ。<br /><br />ムートンコート11万5500円（アンノウン）<br />417 バイ エディフィス 渋谷<br />Tel. 03-5456-6971
イタリアで創業し、さまざまなブランドのレザーウェアの生産を請け負う老舗ブランド、ヴァッツォレールのムートンコート。カーコートのようなプロポーションをムートンで作るという、ラグジュアリーでありながらもカジュアルライクな雰囲気が共存したアイテムだ。<br /><br />23万1000円（ヴァッツォレール）<br />エストネーション<br />Tel. 03-5159-7800
シープスキンレザーの加工を得意とする、イギリスの老舗ファクトリー、オーエン・バリー。こちらのモデルはデザインから製作を依頼したという、ビームスのエクスクルージヴモデルだ。短い着丈に適度なボリューム感、ムートンにして軽快に着こなせるブルゾンである。<br /><br />16万8000円（オーエン バリー）<br />インターナショナルギャラリー ビームス<br />Tel. 03-3470-3948
ハンパ丈、短め丈、あるいはロールアップでパンツを着こなしたとき、チラリと見えるソックスがスタイリングの成否を左右する場合がある。カラフルで、季節的にやや肉厚なものをセレクトするといい。見える面積が少ないのでコーディネイトとの色合わせについて神経質になる必要はない。カジュアルについてはもちろんだが、スーツの着こなしにおいても適用してOK。そもそも英国人は、スーツにカラフルなソックスを合わせることを好むものである。
レッド×グリーンのストライプ柄ソックスは、フクスケ・フォー・メン ボールドの定番モデルの最新色。秋らしい色合いの深みのあるグリーンとパープルは、タビオ オムのソックスだ。着こなしに彩りと遊び心を与えてくれるカラフルソックス、ぜひご活用のほどを。<br /><br />左／1050円（フクスケ・フォー・メン ボールド）<br />福助<br />Tel. 03-6418-1411<br /><br />中／840円、右／1260円（ともにタビオ オム）<br />タビオ<br />Tel. 03-6419-7676<br />
頭から足の先まで「同じようなトーン」で揃えるのがワントーン・コーディネイト。暗いトーンよりは明るいトーンで構成するのが基本となる。どうバランスをとるのが一概に定義するのは難しいのだが、ベージュやグレー系統の同系色で、素材感の異なるアイテムを組み合わせていくのがいいだろう。メゾン マルタン マルジェラをはじめ、コム デ ギャルソン ジュンヤ ワタナベマン、さらにはケンゾーなどで、そんなコーディネイトが見受けられる。
旬のタートルネックセーターに、3ピーススーツ。そして、クラシックなダブルブレストのコート。すべてのアイテムをマルジェラのメゾンコードというべき、キャメルで統一したワントーンルック。リアリティのある組み合わせ方をぜひ参考にしてほしい。<br /><br />メゾン マルタン マルジェラ<br />Tel.03-5725-2414
セットアップに近い感覚の、共地のシャツとパンツを合わせた写真のようなルックは、ワントーンのカテゴリーと解釈していいだろう。より身近なコーディネイトである。靴や小物で他の色を挿すことによって、グレーベースのスタイリングに洒脱さをくわえている。<br /><br />ケンゾー／ブルーベル・ジャパン<br />Tel. 03-5413-1050
カーディガン感覚で軽快に着ることができ、ある程度のフォーマルさも漂わせることができるニットジャケットは、もはや大人のための“鉄板アイテム”といっても過言ではないだろう。カシミアを使った上質なものから、ざっくりとしたニット地を活かしたタイプ、そしてビジネスにもフィットしてくれる、肩パッドや胸芯などの副資材を使用したものまで、さまざまなバリエーションが揃っている。
クルチアーニの魅力を堪能できるのはセーターだけではない。カシミア生地を2枚重ね合わせた、贅たくなニットジャケットもそのひとつ。柔らかく軽い着心地は一度着たら病み付きに。カジュアルスタイルをより上質なものへ導いてくれるジャケットだ。<br /><br />19万7400円（クルチアーニ）<br />クルチアーニ 東京ミッドタウン店<br /><img src="> 0120-383-651" title="dc07f81ff27d1b5b9744e59199d9d166ff38606a" data-src="/galleries/images/000/094/193/medium/17cbea75-7abc-4178-a5b8-c7d41852de7e.jpg">
職人が手編みした“かぎ針”のニットジャケット。機械で編んだものとはちがう斑（ふ）のある編み目、そして手作業でのみ実現できる柔らかな風合いが特徴だ。いい意味でゆるいこのジャケット、ボタンダウンシャツ＆レジメンタルタイのトラッドなVゾーンを試してみたい。<br /><br />4万9350円（リーセンシィ オブ マイン）<br />アバハウス ラストワード ガーデン有楽町店<br />Tel. 03-3211-8070
ブロータイプのセルフレーム、ウェリントン型の人気が続いていたアイウェア。この秋冬は極細メタルフレームの眼鏡がブレイクしそうな予感だ。これもやはり“ブリティッシュ”の影響。なかでも、ロンドンの老舗である「サヴィルロウ」のメタルフレームは英国紳士の定番であり、スーツによし、カジュアルによしという万能の1本。知性を感じさせる“細メタル眼鏡”、ぜひご用意のほどを。
サイズ、フレームカラー、巻きセルのカラー、テンプルの種類などを選んでセミオーダーでできることから、名門紳士服店が集うストリートの名をブランド名としたサヴィル ロウ。メタルフレーム専門の英国の老舗眼鏡店である。ブランドを代表するラウンド型で、1930年代の創業当初から愛されつづけているモデルだ。<br /><br />3万1500円（サヴィル ロウ）<br />ブリンク 青山本店<br />Tel. 03-5775-7525
オリバーゴールドスミスの中でも珍しいメタルフレームのライン。こちらは昔の雰囲気そのままに、一山式のノーズパッドを採用した丸眼鏡である。製作はすべて日本でおこなっているので、本ライン同様に高いクオリティを維持している。<br /><br />2万9400円（オリバー ゴールドスミス）<br />ブリンク 青山本店<br />Tel. 03-5775-7525
ボストン型と呼ばれる丸眼鏡がトレンドであった1930年代に製作されたという、ザ・スペクタクルの眼鏡。当時としては珍しい、メタルのウェリントンといえる形を採用しており、これがすんなりと顔に馴染む。ヴィンテージの入門としてうってつけの一本だ。<br /><br />7万2450円（ザ・スペクタクル）<br />グローブスペックス エージェント<br />Tel. 03-5459-8326
今季はミリタリーをテーマにしたブランドが多いということもあって、やはりカーキが注目カラーのひとつである。カーキのコーディネイトがコレクションの半数を占めたディオール オムや、ウミット・ベナン、ドリス ヴァン ノッテンといった人気ブランドも、カーキのロングコートやパンツなどをスタイリングに盛り込んでいる。
ミリタリーのユニフォームにヒントを得たというコレクションで話題を集めた、今シーズンのディオール オム。当然のように、その大半を占めたのはオフィサーグリーンと呼ばれるカーキ色に染まったアイテムたち。さまざまなバリエーションのオフィサーグリーンを楽しむことができる。<br /><br />ディオール オム／クリスチャン ディオール<br />Tel. 03-3263-2266<br />©PATRICE STABLE
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