DAIHATSU D-X|ダイハツ D-X
第42回東京モーターショー2011BIG ANSWER FROM SMALL
ダイハツブースのテーマは「BIG ANSWER FROM SMALL」。樹脂製ボディを載せかえて、オープンスポーツからオフローダーまでさまざまなスタイルに変化するD-Xや、軽自動車と原動機つき自転車のあいだに位置づけられるあたらしいカテゴリーのふたり乗り電気自動車PICOなどを展示。とくに、PICOについては、日本の抱える高齢化、過疎化、あるいは大都市の過密化などといったさまざまな問題に正面から取り組んだ1台である。
一番の注目技術は、「FC 商 CASE」という未来の商用車に搭載された、ダイハツオリジナルの低コストな燃料電池だ。貴金属を使用せず、資源問題を解消した「貴金属フリー液体燃料電池」。ガソリンとおなじ充填方法が活用でき、常温では引火せず、走行中のCO2排出のない、安全な新液体燃料「水加ヒドラジン(N2H4・H20)」。決して派手ではないが、これからの環境問題を考えたとき、非常に注目したい技術が詰まっている。
文=松尾 大
写真=望月浩彦