DENHAM｜ジェーソンデンハム＆田中凜太郎インタビュー

DENHAM｜デンハム

代官山に日本初のフラッグシップショップ「デンハム代官山店」がオープン

ジェーソンデンハム＆田中凜太郎インタビュー

2010年6月5日、代官山に世界で直営2店舗目、日本初のフラッグシップショップ「デンハム代官山店（DENHAM STORE ： TOKYO DAIKANYAMA）」がオープン。本拠地・アムステルダムの直営店とおなじフルラインナップがそろう店内は、スペシャルなジーンズ工房のよう。オープン前日には、代表のジェーソンデンハム氏と、彼と交流が深く、今回のカタログの撮影も担当した田中凜太郎氏によるテープカットもおこなわれた。

Text by OPENERSPhoto by DENHAM

“THE TRUTH IS IN THE DETAILS” に込められた思いとは

ジェーソンデンハム氏は、イングランド生まれで、彼のキャリアは1992年、U2のジーンズを製作しているジョーケイスリーヘイフォードからスタート。Pepe Jeansのプロダクトマネージャーとしてキャリアを積んだのち、Clinic+を設立。LVMH, Swift denim & Kuyichiなどクライアントの、デニムマーケット内での明確なポジション確立をサポート。2001年にBlue Bloodを設立。DENHAMは、2009年春に、独特なデザインスタイルと展開方法で始動した。

──代官山店オープンおめでとうございます。

このデンハム代官山店は、われわれのブランドのストーリーを伝えてくれる店であり、ブランド発足から2年と若いブランドですが、強い意志を伝えられる店になったと思います。デンハムは、熟練した人間が集まったインターナショナルな集団です。私がイギリス人で、アメリカからデザイナーを迎え、さらにテーラードに強いイタリア人スタッフもいます。アメリカからはオーセンティックなデザインを学び、オランダからは実利性の高いデザインを学び、イタリアからはウォッシュなどの技術を学び、日本からは世界最高の素材開発技術を学びました。

──“THE TRUTH IS IN THE DETAILS”はブランドのスローガンですか？

ブランドをスタートさせるにあたって、「なぜいまデニムブランドが必要なのか？」とよく聞かれました。私は「ディテールにこそ真実がある」と答えました。世界にクラシックなジーンズメーカーはたくさんありますが、ほかとはちがうディテールで、あたらしいものをくわえてつくりたい。歴史を愛しながら既存のものを壊していこうというのがデンハムの考え方です。

たとえば、デンハムのジーンズのヒップポケットには7角のポケットがついていますが、これは広げた手が基準となっていて、見た目にもモダンです。また、レザーやテーラーメイド的なディテールにこだわったりしています。

──Rin Tanaka（田中凜太郎）さんとの関係は？

彼は古着ファッション研究の世界的な第一人者であり、私は彼の本『My Freedamn!』の大ファンです。私もアムステルダムのスタジオにライブラリーをつくるほどヴィンテージは大好きで、今回のメンズは、彼と同じような強いビジュアルでプレゼンテーションしたいと思いました。お願いしたら快諾してくれて、とてもすばらしいカタログが完成しました。

──どんな店にしていきたいですか？

ヨーロッパのデニムキャピタルはアムステルダムですが、世界のデニムキャピタルは東京だと思っています。14年前にはじめて東京に来て、代官山が好きになり、まさにこの通りが大好きで、いつかこの通りに店を構えられたらと思っていました。デンハム代官山店がオープンできて本当に感激しています。