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2025年3月17日
サッカーW杯出場を決する試合を前に全サポーター必見の新アパレルラインが誕生
日本サッカー協会|JFA
来る3月20日と25日に埼玉スーパーアリーナで行われる2026W杯アジア最終予選を控え、JFA(日本サッカー協会)公認のアパレルラインの発表会が行われた。成熟しつつある日本のフットボールカルチャーに相応しい完成度に加え、性別や年代を問わない充実のラインナップにも注目だ。
Text by KAWASE takuro
スポーツ文化を広め、日本に熱狂を巻き起こすサッカー
サッカー発祥の地である英国では、選手の名前入りユニフォームを着用してスタジアムやパブで観戦するのが当たり前で、普段のコーディネートに取り入れられることもしばしば。ブリットポップに代表される90年代のミュージシャンたちや、00年代のダンスミュージックを牽引したDJたちもステージでサッカーユニフォームを着用し、人々を熱狂させてきた。
もはや英国人にとってサッカーは生活の一部であり、ゲームシャツとも呼ばれているユニフォームはファッションの一部ですらある。93年のJリーグ発足後のここ日本でも、熱狂的なフットボールファンは当然ながら、ファッションや音楽に敏感な若者層を中心に急速にサッカーユニフォームは広がりを見せ、2002年の日韓ワールドカップにおいて頂点を極めた。
元日本代表キャプテンで現JFA会長の宮本恒靖氏が登壇
欧州のトップレベルのクラブに所属する日本選手の躍動が、毎日のようにニュースで報じられるようになって久しい。予選突破すら難しかった90年代からすれば、信じられないほど日本サッカーは進化を遂げ、現在の日本代表メンバーはW杯優勝を狙えるポテンシャルを有している。
登壇したJFA会長の宮本氏と広報担当者はその点に触れながら、日本代表の進化の裏には幅広いサポーターたちの存在があったことにも言及。普段はそれほどではないが日本代表戦は特別というライトなサポーターから、Jリーグも欧州リーグの試合も毎日チェックするというコアなサポーターまで、彼らのエネルギーが日本代表を後押しし、その象徴がサムライブルーのユニフォームなのだと。
継承と多様性をコンセプトに3種のコレクションを用意
選手もサポーターもまさに成熟期を迎えた今、JFAが満を持して発表したアパレルコレクションが、STUDIUM LINE、DAILY LINE、INNOCENT LINEの3種。「スタジアムライン」は日本代表のマスコットキャラクターであるカララとカラッペのグッズや、タオルなど誰もが手に取りやすいアイテムを展開。また、宮本氏本人が着こなす「デイリーライン」は、ブラックを基調とした大人の男性向けアイテムが多く、ビジネスシーンでも使いやすいシンプルかつ機能的なデザインにまとまっている。
前述した2ラインとは少し印象が異なるのが「イノセントライン」で、Z世代を意識した自由度の高いコレクションとなっている。ゲームシャツをポップな色使いに落とし込んだトップスや、イエローカードから着想を得たカードケースなど、普段のコーディネートに違和感なく合わせられるファッション性の高いアイテムを取り揃えている。さりげなくサッカーファンであることを主張し、仲間とともに楽しめる内容だ。
サッカーアイテムを身に着けることが日常の風景に
普段はスポーツメディアの記者がほとんどの記者発表会だったが、今回はファッション関係およびライフスタイル系メディアも多数参加。スタジアム観戦用グッズにとどまらず、ビジネスや遊びのシーンにおいても違和感のない実用手的なアパレルが加わることで、サッカーを日常に溶け込ませることを意識しているからだ。
宮本氏は「サポーターの皆さんはもちろんですが、今までサッカーを身近に感じていなかった人や子どもたちにも、ファッションのひとつとして新しいコレクションを楽しんでもらえれば嬉しいです。ゆくゆくは、サッカーアイテムを身に着けた人が街中にあふれるようになれば」とコメント。いずれのラインでも、着用することで日本代表との絆を感じることができるはずだ。
問い合わせ先
JFA STORE
https://official-store.jfa.jp/
今回紹介した3ラインは上記の公式ECにて販売。また、「デイリーライン」はスポーツ量販店や専門店などでも販売され、「イノセントライン」は原宿や梅田のサッカーショップKAMO、スーパースポーツゼビオの一部店舗などでも販売。