【インタビュー】Kvadrat/Raf Simonsのプレミアムなテキスタイルを使用したBE@RBRICK 1000%が数量限定で発売 | MEDICOM TOY
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2025年6月13日

【インタビュー】Kvadrat/Raf Simonsのプレミアムなテキスタイルを使用したBE@RBRICK 1000%が数量限定で発売 | MEDICOM TOY

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

BE@RBRICK RAF SIMONS 1000%

世界最高峰のテキスタイルメーカー、Kvadratによるプレミアムコレクション「Kvadrat/Raf Simons」の生地を採用したBE@RBRICKが登場!  同社の歴史からラフ・シモンズとの出会い、そしてBE@RBRICK 1000%に至った経緯を聞いた。

Text by SHINNO Kunihiko|Edit by TOMIYAMA Eizaburo

素材が新たな形で命を吹き込まれたことに感動を覚えました

デンマークを代表する世界最高峰のテキスタイルメーカー、Kvadrat(クヴァドラ)。数々のインテリアブランドの家具の張り地として使用され、美術館やオフィス、公共空間でも採用されている。
日本でも絶大な人気を誇るファッションデザイナーのラフ・シモンズがデザインしたプレミアムコレクション「Kvadrat/Raf Simons(クヴァドラ/ラフ・シモンズ)」は、北欧デザインの伝統を継承しながら現代的な感性を融合させた革新的なテキスタイル。 厳選された上質な素材と、大胆かつ繊細な色使いは唯一無二のもの。
今回登場する「BE@RBRICK RAF SIMONS 1000%」は、Kvadrat/Raf Simonsのテキスタイルの中から19世紀後半の印象派の点描画を思わせる「Atom」が使用されている。
発売を記念して、Kvadrat社セールスマネージャー レジデンシャルの真田パウリーニョ裕伍氏に同社の歴史やコラボレーションの成り立ちについて聞いた。
──まずはKvadrat社の概要について教えてください。
真田 デンマークで1968年に創業したテキスタイルメーカーのKvadratは、北欧の伝統に根ざしたデザインをルーツとしながら、さまざまな分野のアーティストと最高品質のテキスタイルを生み出しています。
テキスタイルにおけるデザインフィロソフィー、芸術性、そして技術革新を徹底的に追求したKvadrat社の製品は、世界で活躍する建築家、デザイナーだけでなく、一流家具メーカーの張り地としても採用されています。
──Kvadrat/Raf Simonsは、Kvadratのプレミアムラインとして2014年にロンドンで発表されました。どういう経緯で誕生し、これまでどのようなプロダクトを手がけられてきましたか。
真田 Kvadrat/Raf Simonsは、弊社社長のAnders Byrielとラフ・シモンズ氏が共通の知人を通じて知り合ったことをきっかけに誕生しました。ヘンク(ベルギーの工業都市)で工業デザインを学ばれたご経歴もあり、シモンズ氏は椅子張地という素材に強い関心を持たれており、そこからコラボレーションが始まりました。
最初は、Kvadratの別のプレミアムラインであるFanny Aronsenシリーズのカラーパレット選定からご参加いただきましたが、その後、独自の生地コレクションやアクセサリーシリーズへと発展。さらに、シモンズ氏の洋服のコレクションにおいても、Kvadratと開発した生地を取り入れていただくなど、ファッションとインテリアを横断するユニークな展開へと広がりを見せています。
──社外デザイナーとのコラボレーションについてはどのようにお考えですか。
真田 Kvadratでは常にデザイナーの意志を尊重することを最も大切にしております。
弊社とコラボレーションいただくデザイナーは、生地デザイナーにとどまらず、建築家、ファッションデザイナー、プロダクトデザイナーなど、非常に多様なバックグラウンドを持つ方々です。そのため、生地開発においてはデザイナーの創造性を最大限に引き出すべく、インスピレーション源となる体験や素材、技術に対して、弊社としても積極的にサポートを行っております。必要に応じて、現地への視察や技術習得の機会を設けるなど、柔軟に対応しています。
──今回、Kvadrat/Raf SimonsのテキスタイルがBE@RBRICKに使用されることになった経緯と、完成したものをご覧になった感想をお聞かせください。
真田 まずは、Kvadrat/Raf Simonsの生地がBE@RBRICKに使用されるという非常にユニークで刺激的なプロジェクトに携わる機会をいただき、大変光栄に思っております。
BE@RBRICKを展開されているメディコム・トイの赤司様とは、以前あるイベントでお会いした際に、椅子張地の持つ汎用性についてご興味を持っていただきました。その後、メディコム・トイ様の開発チームに弊社のショールームへご来訪いただき、Kvadratの中でも特に個性が際立つRaf Simonsシリーズをはじめ、さまざまな生地をご覧いただいたことがきっかけとなり、今回のコラボレーションへとつながりました。
近年では、椅子張地がインテリアの枠を超えて、アパレルや電子機器など、さまざまな分野で活用されるようになっており、その汎用性と可能性はますます広がっています。今回のBE@RBRICKもその好例であり、完成したものを拝見したときは、素材が新たな形で命を吹き込まれたことに大きな感動を覚えました。
──今回のBE@RBRICKに使用された「Atom」の特徴について教えてください。
真田 「Atom」は、これまでのコレクションを発展させた、カラフルな斑点を散りばめたデザインが特徴のファブリックです。一見ランダムに見える模様と、リピートのないような印象を与える粗めのブークレで構成されています。
横糸には、単色と最大3色の2種類のボリューム感あるブークレ糸を使用し、モノクロの縦糸にも同様の素材を取り入れています。緑豊かな花畑や、キャンバスに散った絵具の点を思わせる色彩が、表面に自然で自由な印象を与えています。
──Kvadrat/Raf Simonsのファブリックは今後も展開予定はありますか。
真田 ファッションブランドとしてのRaf Simonsは2023年春夏コレクションをもって終了となりましたが、Kvadrat / Raf Simonsのコラボレーションは今後も継続してまいります。椅子張地に加え、クッションなどのアクセサリーラインにおいても引き続き共同開発を進めていく予定です。
近年、インテリアに対する関心が一層高まる中で、遊び心とエレガンスを兼ね備えたテキスタイルのニーズは増しており、ラフ・シモンズ氏によるユニークな視点と美意識は、その要望に非常にマッチしています。住宅はもちろん、商業空間やホテル、ファッションとリンクする空間演出など、今後も多様な用途でご提案していけると考えています。
──最後にKvadrat社が現在おこなっている取り組みについて教えてください。
真田 Kvadratではこれからも、さまざまなバックグラウンドを持つデザイナーの方々と積極的にコラボレーションし、新しい発想や視点を取り入れたテキスタイルの開発を進めてまいります。建築、ファッション、アートなど異なる分野との出会いが、これまでにない表現を生む原動力になると考えています。
また、Kvadratは品質へのこだわりを維持しつつ、環境負荷を抑えたサステナブルな製品づくりにも力を入れています。リサイクル素材の活用や製造工程での環境配慮など、持続可能な未来を見据えた取り組みを今後も推進してまいります。
BE@RBRICK RAF SIMONS 1000%
サイズ|全高約700mm
発売日|MEDICOM TOY NEXTにて2025年6月発売予定
価格|27万5000円(税込)
※数量限定となります。品切れの際はご容赦ください。
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MEDICOM TOY NEXT (メディコム・トイ ネクスト)
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO4階
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