ハイレゾ音源とは？

昨今、デジタルオーディオを愛好する人たちのあいだでキーワードとなっているのが「ハイレゾ音源」という言葉。これは、「ハイレゾリューション（＝高解像度）音源」の略称であり、CD音質（16bit/44.1～48kHz）の解像度を超える音楽データのことを指す。しかし、この解像度の高さによって、どのようなちがいが生まれるのだろうか。

一般的にCD-DA（PCM）、MP3、AAC、WMVといったデジタル音源は、音楽製作の現場で録音した音源（24bit/96kHz～）を圧縮したフォーマットとして流通している。いっぽうでハイレゾリューション音源は、非圧縮音声フォーマット、いわばスタジオで録音されたマスター音源のクオリティを再生するものとして、普及をはじめている。

デジタルレコーディングは、音の波を標本化（サンプリング）、量子化（クォンタイゼーション）する作業。つまり、サンプリングレートをあらわす「kHz」、ビット数をあらわす「bit」のそれぞれがCD音源を大きく上回るハイレゾ音源は、原音をより忠実に再現できるというわけだ。

サウンド、ルックス、汎用性―すべてを網羅する再生機器

今回発売された「AK100II」は、最大で384kHz/32bitのPCM音源（※ネイティブ出力は192kHz/24bit）にくわえ、DSD128（5.6MHz/1bit）音源の再生（※PCM176.4kHz/24bit変換）が可能だ。

音質を左右するD/Aコンバータには、シーラス・ロジック製ハイエンドDAC-ICとして定評のある「CS4398」DACをシングル構成で採用。ディスクリート構成のAstell ＆ Kernアンプとの組み合わせにより、高S/N比、低歪化を実現した。

光デジタル出力端子も兼用した3.5mmアンバランス出力端子にくわえ、Bluetooth4.0（A2DP/AVRCP）、そして2.5mm4極バランス出力端子も搭載している。USB-D/Aコンバータ機能も備えているため、多彩な出力系統により、多様なモニター環境を構築することができる。

64GBの内蔵メモリにくわえ、最大128GBまでサポートしたexFAT対応microSDXCによる容量の拡張ができる。ディスプレイには、静電容量式タッチパネルの3.31型の高精細AMOLED（アクティブマトリクス式有機ELディスプレイ）を採用。またWi-Fiを搭載しているため、ストリーミング再生やデータの転送なども可能だ。音楽配信サイトとの提携も予定しており、近いうちにはAK100IIからダイレクトにハイレゾ音源の楽曲を購入・ダウンロードできるようになるという。

Astell&Kern「AK100II」
カラー｜スモーキーブルー
材質｜アルミニウムボディ＋塗装
内蔵メモリ｜64GB（NANDフラッシュ）*システム領域を含む
外部メモリ｜exFAT対応microSDXCカードスロット×1 （最大128GBまで公式サポート）
ディスプレイ｜3.31型（480×800ドット） AMOLED（静電容量式タッチパネル）
対応ファイル形式｜WAV、FLAC、WMA、MP3、OGG、APE、AAC、ALAC、AIFF、DFF、DSF
再生対応レート｜PCM最大384kHz/32bit（ネイティブ出力は192kHz/24bit）、DSD最大5.6MHz/1bit（PCM176.4kHz/24bitに変換）
出力端子｜イヤホン（アンバランス）出力/光デジタル出力（3.5mm）、バランス出力（2.5mm/4極）
入力端子｜USB microB端子（充電・データ転送・USB DAC）
USB-DAC機能｜44.1kHz～96kHz/16bit・24bit、DSD （PCM変換）
Wi-Fi｜IEEE 802.11 b/g/n（2.4GHz） Bluetooth V4.0 （A2DP/AVRCP）
Bluetooth｜4.0（A2DP, AVRCP）
連続再生時間｜約11時間（FLAC/44.1kHz/16bit、ボリューム37、EQオフ、画面オフ）
サイズ｜W55×H111×D14.9 mm
価格｜10万9800円

アイリバーサポートセンター
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