D&DEPARTMENT PROJECT|「47 GOOD DESIGN -47都道府県のグッドデザイン賞 -」開催
D&DEPARTMENT PROJECT|ディアンドデパートメントプロジェクト
グッドデザイン賞からみる日本の技術と個性
「47 GOOD DESIGN -47都道府県のグッドデザイン賞-」開催
ロングライフデザインをテーマに活動する「D&DEPARTMENT PROJECT」が、東京・渋谷ヒカリエにオープンした「d47 MUSEUM」では、11月1日(木)から2013年1月27日(日)まで、「47 GOOD DESIGN -47都道府県のグッドデザイン賞-」を開催する。近年、グッドデザイン賞を受賞している工業製品や建築物などから、地域性や“その土地らしさ”をもつデザインを、各都道府県ごとに選定。高い技術、地域の個性、企業の個性を、展覧会形式で紹介する。
Text by IWANAGA Morito(OPENERS)
日本のものづくりや暮らしを支えてきたデザインが集う
「d47 MUSEUM」は、47都道府県の個性を発見できるあたらしいスタイルの物産美術館だ。建築、デザイン、工芸、食、ファッション、農業、自然環境などあらゆるジャンルからテーマを選び、オリジナルなキュレーションと編集をおこない、世界に向けて日本のいまを発信している。
第4回企画展となる「47 GOOD DESIGN -47都道府県のグッドデザイン賞-」では、タイトルどおりグッドデザイン賞に着目した。「グッドデザイン賞(Gマーク)」は公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、総合的なデザインの推奨運動。1957年に創設されて以来50年以上、“よいデザイン”の指標となるべく活動を展開してきた。そのデザインが“くらしを、社会を、豊かにしうるのか”という視点で評価をおこない、その受賞数は毎年約1000件、のべ55年間で約3万8000件にのぼる。本企画展では、受賞したデザインをさらに都道府県ごと各3~8点、合計およそ180点を選定。戦後の社会を豊かにしてきた産業や企業の技術力を知る、貴重な機会となる。
大日本除虫菊株式会社(大阪府)の『蚊取線香 金鳥の渦巻』や、株式会社G's principle(徳島県)の『司製樽さんのおひつ』など、伝統技術や地場産業として愛されつづけ、日本のものづくりや暮らしを支えてきたデザインが揃う。ひとつひとつのデザインから、どこか温かみのある、繊細な日本人の気質が感じられる。
会期中は、展示品の一部を購入することができる「Gマークショップ」スペースを設け、トークイベントやワークショップを開催するなど、より立体的に展示内容を伝えていく。日本の産業とデザインの実力を、あらためて感じさせてくれる展示になるだろう。