連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.22 「Pendleton Ward氏にインタビュー」
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2015年3月13日

連載・マシュー・ワォルドマン|Vol.22 「Pendleton Ward氏にインタビュー」

Vol.22 「Pendleton Ward氏にインタビュー」

こんにちは! 今回はアニメ専門チャンネル「Cartoon Network」の人気番組「Adventure Time」の作者であるPendleton Ward氏にインタビューしました。

文=マシュー・ワォルドマン


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僕はあなたの作品の大ファンです!

Matthew Waldman(以下、MW) まず、ちょっと自己紹介をしてもらえないでしょうか?

Pendleton Ward(以下、PW) 私はテキサス州のサンアントニオで育ちました。若いころから漫画やアニメが好きで、ペンをとれる年齢から、ポストイットにアニメーションを書きはじめました。2005年にCalArts(Walt Disneyが創立した美術大学)のキャラクターアニメーション学科を卒業して、はじめての仕事が「Adventure Time」の原型となるプロジェクトでした。最初の仕事のギャランティでエメラルドのさやとコブラの頭の束のついた剣(!)を、オンラインで購入したのをよく覚えています。

MW 僕はあなたの作品の大ファンです。ポップカルチャーと物理学論的なテーマをうまくミックスして遊んでいるような気がするんですよね。そんなあなたの作品に対するインスピレーションとモチベーションを教えてください。

PW 子どものころに、母親に「The Simpsons」を見ることを禁止されて、僕は我慢できずに泣き出した記憶があるのですが、それほど 「The Simpsons」が大好きで、とくにLisaのキャラクターに惚れ込んでました。そういえば僕もLisaも菜食主義者ですが。でも、それだけ僕はこのアニメにのめり込んでいて、「The Simpsons」を見るだけで笑っちゃいますし、とても幸せになれるので、大人になってもおなじようなことをしたかったのです。いまの子どもたちが大きくなって、あのキャラクター覚えてる! と言ってもらえるくらいの思い出をつくりたいですね。

マシュー・ワォルドマン|Pendleton Ward 03

マシュー・ワォルドマン|Pendleton Ward 04

NOOKA×「Adventure Time」のコラボレーション!

MW はじめてあなたとコンタクトがとれたとき、あなたはバカンスで東京にいましたよね? そして実際にあなたとお会いしたのは、LAのホテル「The Standard」のレストランでした。そして「Cartoon Network」のあなたのスタジオも案内してもらって、ロス・フェリズ地区で一緒にお酒も飲んで、その後、ニューヨークのNOOKAのスタジオにも訪ねてきてくれましたね。東京、LA、NYというすばらしい3つの街でお会いしましたけれど、この3ヵ所の街にどういう印象をもってますか?

PW うーん、なかなか言葉にするのは難しいですけれど、すべての街をひとことで言うと「Awesome!(すばらしい)」でしょうか。東京では山手線にすっかり親しんで、「暑い」という言葉も覚えましたよ。

MW 旅は、作品に対する感覚にどういう影響をあたえるでしょうか? 東京やニューヨークでの記憶などは「Adventure Time」の世界に出てくるんでしょうか?

PW たとえば、メキシコに旅したさいに、心臓と血管が外に出ている女性の彫刻をスケッチして、そのスケッチが「Enchiridion(エンキリディオン)」という話の、心臓の怪物のキャラクターに込められていたり、カルフォリニアの沿岸を旅したさいに、山脈に霧が漂っていた霧を撮影して、それをアニメで表現したけど、旅での記憶はそのふたつくらいしか思い出せないですね。

マシュー・ワォルドマン|Pendleton Ward 05

MW 今度、僕らのNOOKAと「Adventure Time」でコラボレーションをすることになりましたが、そのことをどう思っていますか?

PW すばらしいことです。 私はNOOKAのスタイルに対しての感覚が大好きです。私は今回のプロジェクトに興奮していますよ。

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