メルセデス・ベンツ GLC初のBEVモデルが日本上陸
メルセデス・ベンツ GLC初のBEVモデルが日本上陸
メルセデス・ベンツ日本は、ミドルサイズSUV「GLC」初のBEV(電気自動車)となる「エレクトリック GLC」を発表。予約注文の受付を開始した。
Text by YANAKA Tomomi
新開発のBEV専用プラットフォームを採用し、システム全体を最適化
メルセデス・ベンツのベストセラーモデルGLCのラインアップにBEVが加わった。

「エレクトリック GLC」には、新世代の電気自動車専用プラットフォーム「MB.EA-M」(Mercedes-Benz Electric Architecture Midsize)を採用。これにより、エクステリアも通常のGLCとは異なるほか、パワートレーンの開発においてもシステム全体を最適化するアプローチが取られたという。
まずはエクステリアから見てみよう。BEV化にともない、従来のような機能的なフロントグリルは不要に。代わりに、合計942個のイルミネーテッドパネルが象徴的なフロントマスクへと昇華させ、エレガントな表情を生み出した。

サイドビューは内燃機関モデルのGLCと比べ、ホイールベースは84㎜、全長120㎜拡大し、より伸びやかでスポーティなプロポーションへと進化。ルーフレールやサイドシル、パノラミックルーフなどがプレミアムSUVらしい存在感を際立たせる。
リアでもヘッドライト同様、象徴的なスターモチーフが光り、2ピース構造のルーフスポイラーもスポーティかつ力強いリアビューを演出した。



インテリアは現代的なエレガンスとデジタルテクノロジーを融合した没入感のある空間に。10.3インチのコックピットディスプレイ、14インチのセンターディスプレイと 同じく14インチの助手席用ディスプレイを 一体化したMBUX スーパースクリーンを標準装備しているのも大きな特徴だ。
搭載するのは、メルセデス・ベンツが自社開発したOSを用いた最新の第4世代MBUX。Googleの地図データや複数の生成AIをひとつに統合したMBUXバーチャルアシスタントをはじめ、運転支援や給電機能などさまざまな機能を統合的に制御する。


またシートも新開発。AGR(ドイツ脊髄健康推進協会) による認証を取得しており、長距離ドライブでも乗員の疲労軽減に配慮した。コンフォートとオプションのスポーツシートが展開され、いずれのシートフォームにも30%のリサイクル素材が使用されている。
室内の開放感を高めるパノラミックルーフも標準装備。ガラス面の透明度を個別に切り替え可能な9つのセグメントに分かれており、季節などに応じて取り込む光の量を自由に選択できるという。


パワートレインは2種類。モーター1基がリアに配置された「GLC 250エレクトリック」と、フロントとリアにモーターを1基ずつ搭載し、四輪駆動の「GLC 300 4MATICエレクトリック」をラインアップする。
最高出力と最大トルクは「GLC 250エレクトリック」が260kW(354ps)/505Nm、「GLC 300 4MATICエレクトリック」では310kW(421ps)/800Nmを記録する。
これらの性能を支えるのが、先述したBEV専用プラットフォーム「MB.EA-M」だ。パワートレーンをシステム全体で最適化することで、走行性能だけでなく、エネルギー効率や充電性能の向上も追求した。

バッテリーは、85.5kWhの最新世代のリチウムイオンバッテリーをフロア中央に配置。一充電航続距離は「GLC 250エレクトリック」で642km、「GLC 300 4MATICエレクトリック」では618㎞と長距離ドライブにも対応し、外部への給電装備も備えられた。
新開発のワンボックス式ブレーキシステムも搭載。回生レベルは4種類から選択でき、回生ブレーキでも油圧ブレーキでも自然なブレーキフィールを叶えたという。
メルセデス・ベンツ初の機能として、バッテリーを効率のいい最適な温度にするマルチソースヒートポンプも備えられ、従来の水回路を経由しないダイレクトな空気式(エアサイド)構造を採用。

電動パワートレーンの排熱、バッテリーの熱、外気という3つのエネルギー源を効率よく活用し、一般的な補助ヒーターに比べ、同党の暖房性能を得るために必要な電力を約3分の1に抑えることが可能になったという。
新世代の安全運転支援システム(MB.DRIVE)も標準装備されており、最大10個のカメラや5基のレーダー、12個の超音波センサーに加え、高性能なコンピューターを用いて車両周囲の状況を把握し、運転支援や駐車支援をおこなう。

ボディカラーはラベンダーシルバーやシアーブルーなど8色を展開。ステアリングはいずれも右で、価格は「GLC 250エレクトリック」が913万円、「GLC 300 4MATICエレクトリック」が957万円となる。
問い合わせ先
[メルセデス・ベンツ エレクトリック GLC]をより深く知るために
Q. MB.OSは車両のどの領域を制御しているのですか?
MB.OSは、車両に深く統合されたチップ・トゥ・クラウドアーキテクチャにより、インフォテインメント、運転支援、ボディ&コンフォート、ドライブ&チャージングの各領域を統合的に制御します。毎秒最大254兆回の演算が可能な高性能チップを活用し、高度な運転支援機能を支える演算性能を備えています。さらに、メルセデス・ベンツ インテリジェントクラウドに接続された車両システムにより、運転支援機能を含む主要な車両ソフトウェアをOTA(Over-the-Air)で継続的にアップデートすることが可能です。
MB.OSは、車両に深く統合されたチップ・トゥ・クラウドアーキテクチャにより、インフォテインメント、運転支援、ボディ&コンフォート、ドライブ&チャージングの各領域を統合的に制御します。毎秒最大254兆回の演算が可能な高性能チップを活用し、高度な運転支援機能を支える演算性能を備えています。さらに、メルセデス・ベンツ インテリジェントクラウドに接続された車両システムにより、運転支援機能を含む主要な車両ソフトウェアをOTA(Over-the-Air)で継続的にアップデートすることが可能です。
Q. MBUXバーチャルアシスタントとナビゲーション機能では、どのようなことができますか?
MBUXバーチャルアシスタントは、会話の文脈を保持する短期記憶機能を備え、ChatGPTやMicrosoft Bingの検索に基づく情報検索をサポートします。また、Google CloudのAutomotive AI Agentにより、ナビゲーションや興味のある場所などに関する詳細を音声操作によりユーザーに提供できます。Electric Intelligenceによるナビゲーション機能では、地形、ルート構成、気象情報などをもとに、対応する充電ステーションへの立ち寄りを組み込んだ、目的地までできるだけ早く到着できるルートを計画します。
MBUXバーチャルアシスタントは、会話の文脈を保持する短期記憶機能を備え、ChatGPTやMicrosoft Bingの検索に基づく情報検索をサポートします。また、Google CloudのAutomotive AI Agentにより、ナビゲーションや興味のある場所などに関する詳細を音声操作によりユーザーに提供できます。Electric Intelligenceによるナビゲーション機能では、地形、ルート構成、気象情報などをもとに、対応する充電ステーションへの立ち寄りを組み込んだ、目的地までできるだけ早く到着できるルートを計画します。
Q. オプションのMBUXハイパースクリーンには、どのような特徴がありますか?
有償オプション「アドバンスドパッケージ」の装着が必須となる、新開発のシームレスな39.1インチ(99.3cm)のMBUXハイパースクリーンは、メルセデス史上最大となるディスプレイユニットです。1,000個以上のLEDを備えたマトリックスバックライト技術により8Kの水平解像度と高コントラストを実現し、ゾーンディミング機能によってスライダー操作で2つの表示領域を同時に調整することが可能です。メルセデスはこの技術について特許を出願しています。エモーショナルモードとして、焚火が映し出される「キャンプファイヤーモード」や水族館の映像が楽しめる「水族館モード」などが用意され、「キャンプファイヤーモード」選択時は運転席シートヒーターが起動するなど、コンフォート機能とも連動します。
有償オプション「アドバンスドパッケージ」の装着が必須となる、新開発のシームレスな39.1インチ(99.3cm)のMBUXハイパースクリーンは、メルセデス史上最大となるディスプレイユニットです。1,000個以上のLEDを備えたマトリックスバックライト技術により8Kの水平解像度と高コントラストを実現し、ゾーンディミング機能によってスライダー操作で2つの表示領域を同時に調整することが可能です。メルセデスはこの技術について特許を出願しています。エモーショナルモードとして、焚火が映し出される「キャンプファイヤーモード」や水族館の映像が楽しめる「水族館モード」などが用意され、「キャンプファイヤーモード」選択時は運転席シートヒーターが起動するなど、コンフォート機能とも連動します。