ポルシェ、ミッドシップのスーパースポーツカーのビジョンモデルをNYで公開
Porsche Mission S |ポルシェ ミッションS
ポルシェは、ミッドシップエンジンのスーパースポーツカーのビジョンモデル「ミッションS」をニューヨークで公開した。ポルシェによると単発のハイパーカーではなく、「911」の上位に位置づけられるモデルになるという。
Text by YANAKA Tomomi
将来のデザインの方向性を示すモデル
1953年、ポルシェ初のスーパースポーツカー「550スパイダー」が撮影され、世界中に広まった場所でもあるニューヨークのクイーンズ埠頭で、550スパイダーと同じくミッドシップエンジンを搭載した「ミッションS」が披露された。
ポルシェでは「Sportwagenschmiede 35」という戦略的再編の一環として、ブランドの進化したデザインアイデンティティを示す未来志向のビジョンモデルとして「ミッションS」を発表したという。
このモデルには、ポルシェが今後、将来のデザインに反映させていく戦略の方向性が示されているといい、パワフルなミッドシップスーパースポーツカーのプラットフォームと、ポルシェの歴史的な名車から着想を得たデザイン言語を融合させたものになったそう。


エクステリアでは、特徴的な魚雷型のフェンダーや象徴的なルーフライン、ワイド&ローなプロポーションを核として構成。その結果、流れるようなフォルムや浮いているように見える曲面が力強く彫刻的な外観を生み出し、ハイパフォーマンスモデルであることを印象づける。
特にフロントとリアのライトデザインより上の面は、力強さとダイナミズムを強調し、下の領域は機能的な要素を可視化させるようにしており、このスタイリングにはポルシェの名車たちがインスピレーションの源になったという。


丸目ヘッドライトや魚雷型のデザインはもちろん、サイドシルエットをより際立たせる印象的なフェンダーは「911」から、フラットなフロントデザインは1998年のル・マン24時間で総合優勝を果たした「911 GT1」から着想を得ており、リアウイング下のルーフラインはスーパースポーツカー「959」のエッセンスを感じられるものになった。
プロポーションはミッドシップレイアウトによって特徴づけられており、ポルシェ特有の「フライライン」を表現。「917」のラジエーターファンを彷彿とさせる冷却システムや一体化したアクティブリアウィングといった技術的なディティールもポルシェならではのスタイリングに貢献する。
足元でも「928」の象徴的なダイヤルデザインを基に、軽量化を体系的に追求した新たなデザインコンセプトが生み出された。


インテリアでは意図的な回帰が図られており「550スパイダー」や「356」といった歴史的なスポーツカーが礎となった。アナログとデジタルのコントロール類はシームレスに融合させ、伝統的なスイッチやボタンとモダンなディスプレイを組み合わせ、人間工学に基づいたレイアウトとなっている。
カラーリングはホワイト、グレー、レッドを基調にレーシングカーの伝統を意識させ、視覚的にもポルシェのスポーツ精神を感じ取れる仕上がりだ。

特筆すべきは、ドライビング体験を最優先させるべくダッシュボードやセンターディスプレイ、助手席側のディスプレイをあえて搭載しないという選択。ただし、MagSafeテクノロジーに対応した格納式スマートフォンシステムが必要に応じて使用できるよう設計されており、自身のスマートフォンをナビゲーションや情報表示用ディスプレイとして活用できるそう。
アイコニックな「911」の上位モデルとなるスーパースポーツカーのアイデンティティやデザインを示した「ミッションS」。このデザイン言語を纏うスーパースポーツカーがどのような姿で、いつ頃私たちの前に現れるのか。その行方を見守りたい。
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Q. ミッションSの背景には、どのようなデザイン戦略があるのですか?
ポルシェでは、「本質的であること」「一貫していること」「時代を超越していること」という3つのキーワードが、象徴的なデザインアイデンティティーをさらに発展させていくための戦略的枠組みを形作っています。スタイル部門責任者のトビアス・ズールマン氏は、ミッションSを「先見性のある包括的なデザイン戦略の成果」と述べています。さらに同氏は、このビジョンモデルが、今後、将来の製品ポートフォリオへと落とし込んでいくことになる基本的な戦略の方向性を示しているとしています。
ポルシェでは、「本質的であること」「一貫していること」「時代を超越していること」という3つのキーワードが、象徴的なデザインアイデンティティーをさらに発展させていくための戦略的枠組みを形作っています。スタイル部門責任者のトビアス・ズールマン氏は、ミッションSを「先見性のある包括的なデザイン戦略の成果」と述べています。さらに同氏は、このビジョンモデルが、今後、将来の製品ポートフォリオへと落とし込んでいくことになる基本的な戦略の方向性を示しているとしています。
Q. ミッションSには、ほかにどのような歴史的モデルやモータースポーツの要素が取り入れられていますか?
ライトのグラフィックに溶け込むシャットラインは911 Gモデルへのオマージュとなっており、後部には911 GT1を基にした「カー・イン・カー」というコンセプトがあります。カラーには特別に開発されたファーンホワイトメタリック、ライトレッドメタリック、ブラッククローム、インテリアのスペシャルブラックが用いられ、これらはポルシェモータースポーツの伝統的なカラーを再解釈したものです。
ライトのグラフィックに溶け込むシャットラインは911 Gモデルへのオマージュとなっており、後部には911 GT1を基にした「カー・イン・カー」というコンセプトがあります。カラーには特別に開発されたファーンホワイトメタリック、ライトレッドメタリック、ブラッククローム、インテリアのスペシャルブラックが用いられ、これらはポルシェモータースポーツの伝統的なカラーを再解釈したものです。
Q. 運転席まわりのメーターや操作系はどうなっていますか?
ステアリングホイールの後ろには5つの丸型メーターがあり、中央にはアナログの針を備えたレブカウンター、その背後にはディスプレイが配置されています。走行モードに応じてレブカウンターがドライバーの視界により近づくほか、丸型メーターも選択した走行モードに合わせて、並列に配置されるか、前後に重なり合うように配置されます。また、ポルシェの伝統に倣いステアリングホイールの左側にキー専用ホルダーが配置され、ダッシュボードにはプッシュ・プル機能付きコントロールエレメントが新設されています。
ステアリングホイールの後ろには5つの丸型メーターがあり、中央にはアナログの針を備えたレブカウンター、その背後にはディスプレイが配置されています。走行モードに応じてレブカウンターがドライバーの視界により近づくほか、丸型メーターも選択した走行モードに合わせて、並列に配置されるか、前後に重なり合うように配置されます。また、ポルシェの伝統に倣いステアリングホイールの左側にキー専用ホルダーが配置され、ダッシュボードにはプッシュ・プル機能付きコントロールエレメントが新設されています。