藤原美智子｜9月エッセイ「“美”と“ランニング”に効く、メンテナンスグッズのあれこれ」

2009.09 　「“美”と“ランニング”に効く、メンテナンスグッズのあれこれ」

ニューヨークで行われるハーフマラソンに出場するために、「これは絶対、持っていかなくては！」と旅行カバンに詰めたものがいくつかある。

文＝藤原美智子Photo by Jamandfix

どうしてここまでして走るんだろうという想いが頭をかすめる

それは、この連載でもご紹介した「POLAR」のスポーツ心拍計や「Compex」のトレーニング機器。それに長年愛用している「中山式快癒器」のマッサージ器と、「トータルワークアウト」で購入したマッサージ棒。

ほかには「Dynarome」というフランスのDr.Valnet（ドクター・ヴァルネ）が開発した有機のオーガニックアロマオイルの2種。ひとつは「CIRCULATION DES JAMBES」という脚の疲労やむくみに効くもの。もうひとつは「ARTICULATIONS MUSCLES」という筋肉痛や関節の痛みを和らげるのに効果のあるオイル。飛行機に乗ったり、長い距離を走ったりすると脚がパンパンにむくんだり、やはり長い距離を走ると股関節や足首に痛みが出たりするので、このふたつのオイルはランニングをはじめてからは私の必需品に。

どんな順番でこれらの機器やオイルを使っているかというと、まずランニング後の熱をもった筋肉に冷たいシャワーをかけてクールダウン。シャワー後にオイルをつけてマッサージ。その後、Compexのクールダウン機能を使って痛みが出た個所のもみほぐし。そして日常、気がついたときにマッサージ棒で太腿やふくらはぎ、腰などをマッサージしたり、腰から背中全体にかけて張りを感じたときは、寝ながら中山式快癒器でもみほぐしたりしています。
そうそう、それに朝、ストレッチをして身体全体をやわらかく保つという長年の日課もランニングには役立っているみたい。なにしろ、硬いと故障のもとになりますからね。

“ふーん、そこまでするんだ”と思うひともいるかもしれないけど、私の背中は曲がっているうえに捻（ね）じれがあるし、股関節や足首のジョイントにも問題があるので、これくらいメンテナンスをしないとランニングで痛みはひどくなるし走れなくなる。だから必然のこと。ただ、どうしてここまでして走るんだろうという想いが頭をかすめるときは多々あるんですけれどね……！

お尻を横から見たら、たしかにキュンと上がっているではないですか！

ところで最近、もうひとつ、これは必需品！というものに出会えました。それは、お尻のブラジャーという意味の商品名、「バトックス・ブラ」という下着。これをはいて動いたり運動したりしているだけで、お尻が黒人のお尻のように丸くキュンと上向きになる（！）し、腰やウエストまわりが細くなるというものです。なんでもお尻や股関節を締め付けないで引き締め、形の良いヒップにすることが筋力アップにつながり、それが骨盤の矯正を促したり代謝を良くしたりするそう。

この商品を教えてくれたひとは、ヒップアップはもちろんのことサイズダウンもしたし、むくみや足先の冷えもなくなったそう！そう聞いたからには試してみなくては！と早速、手に入れて2日目でその威力を実感しました。お尻を横から見たら、たしかにキュンと上がっているではないですか！鏡を見た瞬間、「エー！」とひとりで大声を出してしまったほど（それだけ効果が出たということは、私のお尻が下がっていたからともいえるでしょうか。ある意味、トホホでございます……）。

が、しかし、この商品に出会ったのが夏のはじまり。ということは暑くなるし薄着になる季節。ホールド力のある下着に慣れていないせいか、はくのに四苦八苦して汗が出てくるし、ウエスト部分にお肉が乗ってしまい（！）薄着を着ると目立ってしまう……という諸問題が発生。というわけで、いまはウエスト部分が目立たないコーディネイトの日やランニング後に股関節に痛みが発生したときなどに使用しています。本当は、この下着は毎日はきつづけることで効果が定着するようなので、毎日、はきたいんですけれど。

それでも、ランニングしたあとにこれをはくとあきらかに股関節の痛みの出方に違いはあるし、徐々にはくときに苦労しないですむようになったし、ウエスト部分の段々が目立たなくなってきたんです。……ということは、ウエストが細くなってきたということかな（！）。本格的に使用するのは涼しくなる秋になってからと思っているんですけれど、私の体験からすると、ヒップアップしたい、痩せたい、股関節に問題があるというひとにはオススメかも！

さて、これらのメンテナンス・グッズをカバンに詰めて、いよいよニューヨーク行きの機上のひとに。結果はいかに……！

「Dr.Valnet（ドクター・ヴァルネ）」のオーガニックアロマオイル
子どものころ、祖母に有機農法を教えられるという経験と、軍医として戦地へ赴任した際、精油のみの治療をおこなうという経験をもったフランス人の医師、ジャン・ヴァルネ博士。
ドクター・ヴァルネのオイルは、除去剤、化学溶剤などを使用せずに、純粋な精油の抽出をおこなう、本当の意味での自然のまま。

インターブレイン
http://chiyokokusakabe.com/