海洋横断の爽快をイメージ

香りのイメージは、船のデッキで海風に吹かれている。新鮮な水と空気。海が空のなかに溶けてゆくように海と空が混じり合い、空気と水は一つになる。オゾンをいっぱいに含んだみずみずしい空気は生命力に満ちていて、ひとは生まれ変わった心地を覚える。

調香師のアルベルト・モリヤス（フィルメニッヒ社）は、「無限に広がる空の青さ、そしてその空の青のなかに溺れるように混ざりあって消えてゆく白い波しぶきを想像し、光そのものがもたらす爽快さに思いを馳せた。構造をシンプルにすることによって流動感を出し、まさに船に乗っているような心地が味わえる」と語る。

ロードゥ イッセイ プールオム オセアニック エクスペディション オードトワレ

価格｜8316円 [75mL]、1万1340円 [125mL]

氷原の精悍さを香りで表現

香りのイメージは、現代的な生活から離れ、歩きつづけること幾日。果てしなく広がる、圧倒的な静寂。その不動の静寂のなかで、霧はまどろむように悠久の寒冷地を深く覆い尽くしている。たった一人で歩みつづける男は喉の乾きが極限に達したとき、ピュアな空気を一息に飲み込む。

調香師のクリストフ・レイノー（フィルメニッヒ社）は、「私がイメージしたのは、喉の奥にぐっと流し込んだウォッカが身にしみるような、しんとした冷気によって増幅された身を切る寒さ。ドキュメンタリー写真家であり、環境保護活動家、探検家であるセバスチャン・コープランドのドキュメンタリー映画『Into The Cold – A Journey Of the Soul （寒さの中へ - 魂の旅）』にインスパイアされた」とコメント。

ロードゥ イッセイ プールオム スポーツ ポーラー エクスペディション オードトワレ

価格｜1万692円 [100mL]

南極のミステリアスな夜の香り

香りのイメージは、風が吹きすさぶ、住むひとのいない孤絶した南極の地では、ひとよりも湖に出くわすことのほうが多く、また森ではかの有名な巨木に出会う。ポゼッション島、ケルゲルン諸島、クロゼ諸島……、地図にしるしをつけた場所に思いを馳せる。

調香師のロック・ドン（IFF）は、「私はミステリアスで魅惑的な、凍るような冷ややかさを表現したいと思った。空を光の帯が横切る瞬間、あるいは光源がもはやオーロラだけになった瞬間の冷ややかさを考えた。香りの創造にあたって私はビジュアル資料を集め、風が吹きすさび見渡す限り氷に覆われた南極の大地の写真を仕事場の至るところに貼りつけた」という。

ニュイドゥ イッセイ オーストラル エクスペディション オードトワレ

価格｜8316円 [75mL]、1万1340円 [125mL]