松田智沖|「ジョン ロブなオトコ」山野エミールさんを迎えて(2)
Fashion
2015年5月14日

松田智沖|「ジョン ロブなオトコ」山野エミールさんを迎えて(2)

ヤマノ アンド アソシエイツCEO 山野エミールさんを迎えて(2)

「服装にどこかひとつ“ハズし”を入れるなら」

第1回に引きつづき、山野エミールさんとの対談をお送りします。今回は、最近のジョン ロブの商品のなかでも、山野さんがとくに気に入って愛用していただいているスニーカーの話を中心にお届けします。話を聞いているうち、この商品を日本で紹介できてよかった、とつくづく感じました。

ホスト=松田智沖(ジョン ロブ ジャパン)まとめ=竹内虎之介(City Writes)写真=原恵美子

これに慣れたら、ほかの靴が履けなくなってしまいます

松田 8月末に出たばかりの新作のレザースニーカーも早速履いていただいていますが、履き心地はいかがですか?

山野 これはお世辞抜きにいいですよ。当たり前のことですが、靴にとって動きやすさというのは大切な要素。とくに年齢を重ねてくると、格好いいだけではなく、いかに履きやすいか、歩きやすいかが非常に重要になってきます。そういう意味でこのスニーカーは、最初戸惑いを覚えるほど軽くて履きやすい。これに慣れるとほかの靴が履けなくなっちゃいますよ(笑)。

松田 ありがとうございます。着こなしとしては、今日のようにドレススタイルに合わせられることが多いんですか?

山野エミールさん

山野 そうですね。あえてスーツやタイドアップしたジャケットスタイルに合わせるのがお洒落だと思います。

そういえば、去年トリノで自動車デザイナーの内田楯男さんとお会いしたんですが、彼いわく「最近イタリアもそうだけど、世界的に洋服にだらしなさが出てきた」と嘆いていらっしゃった。「国際的な会議などにも平気でだらしない格好で出席するひとが多い。服装でひとを判断するものではないけれど、今は逆にそういうことが見直されるべき時期に来ていると思う」と。

そのとき内田さんは、キッチリとしたスーツスタイルにドレッシーなスニーカーを履いてらっしゃったんですが、カッコいいなと思いましたね。じつは僕も彼の意見にまったく同感。
服装にどこかひとつ“ハズし”を入れるなら「靴」だと考えている点もおなじです。そして、現時点でそんな粋なドレススタイルに一番似合うスニーカーは、コレだと思いますね。

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スニーカーではなく、新たな呼び名がほしくなるジョン ロブの新機軸

松田 まさに我々としても、そういう思いで発表した靴なんです。
そもそもこの「ウィナー」という靴は、ドレスシューズのラスト(木型)とアッパーにスニーカーのソールを合わせるというコンセプトで生まれたもの。ですから、ラストはもっともオーセンティックなキャップトゥである「シティ」にも使われている“8695”をそのまま使っていますし、アッパーも、2004年のイヤーモデルで採用したデザインです。
そういう意味では、これまであった「スプリント」シリーズとも、まったくちがう考え方でつくられていますので、スニーカーとは別のジャンルのコンフォートシューズといえるかもしれません。特別なインソールも入れていますから、よりクッション性はいいはずです。

山野さんの足もと

山野 さっきもいいましたが、これを履いてひとつ困るのは、ほかの靴が履けなくなってしまうこと(笑)。フィット感もすごくいい。表現するのは難しいですが、土踏まずがキレイに入るかんじです。

松田 これでミーティングなどにも出られるんですか?

山野 ええ、出てますよ。まさに今日のようなスタイルです。これ、やっぱりスニーカーではなく、ジョン ロブさんらしい新しい名称をつけたほうがいいんじゃないかと思います。

松田 そうですね。ちょっと考えてみたいです。

山野 僕はいま、ダークブラウンを履いていますが、明るい茶もいいですね。とくに明るい色のジャケットを着たときには、こっちのほうが似合うでしょう。

松田 このスニーカーで一番売れている色は明るい茶です。こっちはソールもクリーム色で全体により軽い印象です。それが人気の秘密じゃないかと思います。つまり、スニーカーという頭でこの靴を見ると、ソールにもダークカラーを使った黒やダークブラウンは重い感じがするんじゃないかと。実際合わせやすいのはダークカラーだと思うんですが。

山野 だからこそ、スニーカーという名前ではない、新しい呼び名をつけたほうがいいと思いますよ。

ジョン ロブ ジャパン
Tel. 03-6267-6010
http://www.johnlobb.com/

ジョン ロブ ジャパン協賛公演 「マンドラーゴラ巡回公演」の開催日時およびお問い合わせ先

10月25日(日)・26日(月)
会場│高台寺(方丈)※一般公開なし

10月29日(木)
開場│18:30、開演│19:00
入場料│一般2000円、学生1000円
会場│岐阜市文化センター催し広場
お問い合わせ
岐阜市文化センター
Tel. 058-262-6200

10月30日(金)
開場│17:30、開場│18:00
入場料│6000円(交流パーティ飲食代含む)
会場│大阪迎賓館
お問い合わせ
関西イタリア語文化センター
Tel. 06-6222-3386

           
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