The Beetle Presents Tokyo Crossover/Jazz Festival
Lounge
2015年2月10日

The Beetle Presents Tokyo Crossover/Jazz Festival

The Beetle Presents Tokyo Crossover/Jazz Festival" 2011
世界基準にこだわる国内唯一の
クラブ・ジャズ&クロスオーバー・ミュージックの祭典

プレ・パーティが10月28日丸ノ内ハウスで開催!

12月16日(金)、The Garden Hall 恵比寿にておこなわれる“The Beetle Presents Tokyo Crossover/Jazz Festival”と、それに先駆けての開催となる10月28日のプレパーティ。第8回目をむかえるこのイベントは、音楽ファンのみならず広くカルチャーに関心のある層をつぎつぎと巻きこみ、魅力的に成長をつづけている。フロントマンを務める沖野修也氏に、今回の見どころや“Tokyo Crossover/Jazz Festival”にまつわるエピソードなどを聞いた。

インタビュー=OPENERS

クロスオーバーミュージックの可能性を探るイベント

──今回の出演アーティストは、どのような方々ですか?



今回、プレパーティは、僕が日本でもっとも尊敬するDJ、井上薫さんをブッキングしました。彼は、2008年の本編にも出演してもらっています。彼の、テクノから民族音楽までを網羅した選曲は、TCJFの進化には必要不可欠なんです。
また、若手女性DJのARETHAを抜擢したんですが、彼女の濃厚なファンクは、そのルックスとのギャップもあってインパクトがあるんじゃないでしょうか? TCJF常連、DJ KAWASAKIも本編のみならず、プレパーティでも回してくれます。



本番の目玉は、デトロイト在住のボーカリスト Paul Randolphの初ソロ・ライブです。MoodymannやJazzanovaのゲストとして来日経験のある彼が、歴代客演ヒットをTCJFのために特別に唄ってくれるんです。また、今回初来日となるハウスシーンの注目株、Ezelも見逃がせません。そして、HIP HOPシーンからはMURO君が初参加。手前味噌になりますが、僕自身もライブ・セットで出演し、アルバム『DESTINY』の楽曲を生演奏します。そのほか、アルバムをリリースしたばかりのSoil&“Pimp” Sessionの社長がDJセットを披露。謎の女性DJ、DJ 33QUEENや制作集団“JAZZY SPORT"”の秘密兵器TEAM NICE DREAMS、さらにはファンク界の大御所、黒田大介さんなど、錚々たる面子が登場します。



──前夜祭と本番の楽しみ方について、教えてください。



プレパーティーは入場無料なので、TCJFにまだ行ったことのないひとや、仕事帰りに気軽に楽しんでもらえるといいですね。ここで本編へ期待を膨らませてもらうというのが狙いですから。本編は、TCJFでしか実現できないライブセットを披露するので本格的なコンサートとしても堪能できますし、さまざまなDJがプレイするのでショーケース的な楽しみ方もできると思います。




──今回はとくにどんなテーマを設けられていますか?



クラブ・ジャズ/クロスオーバー・ミュージックのボーダーの拡張です。デトロイト・テクノ、ディープ・ハウス、ヒップ・ホップ、レア・グルーヴといった他ジャンルのDJやアーティストをブッキングすることで、踊れるジャズとジャズに影響を受けたダンス・ミュージックの総称という定義をもつクラブ・ジャズ/クロスオーバー・ミュージックの可能性を探ることがテーマになっています。



──ずばり、今回の見どころは?



僕のライブにフィーチャーするボーカル陣ですかね。NAVASHA DAYAとDIVINITIのツートップは強力だと思います。圧倒的な迫力でオーディエンスを興奮させる自信があります。



──全8回を振り返って、思い出にのこるエピソードはありますか?



世界的にクラブ・ジャズ・シーンをリードするGilles Peterson(2008年に出演)が「こんなイベントはほかにない!」と誉めてくれたことはうれしかったですね。KYOTO JAZZ MASSIVEの名づけ親でもあるんですが、僕のDJのキャリアのなかで彼を自分のイベントにブッキングしたのははじめてだったんです。後、2009年の僕のDJ活動20周年記念を兼ねた回では、何と菊地成孔さんや、THE BRAND NEW HEAVIESのN'DEA DAVENPORTがお祝いに駆けつけてくれたことが忘れられません。一番、笑ったのは2005年のKYOTO JAZZ MASSIVEのライブで、ボーカリストのBEMBE SEGUEを呼び込んだのに出てこなかったことです。自分の出番を忘れて、楽屋でワインを飲んでいたらしいです。MCで引っ張っているうちに恥ずかしそうに出てきましたけど(苦笑)。




──そもそもTCJFをはじめるにいたった思いや経緯をお聞かせください。



10年前にクロアチアのFUTURE JAZZ FESTIVALに呼ばれたんですよ。そのとき、まだクロアチアは内戦が終わって10年経つか経たないかってころだったんですが、首都ザグレブにジャズ系のアーティストやDJが結集し、2日間で3000人も集まったんです。これ、すでに東京でやってなきゃダメだろう?と思ったことがきっかけだったんです。



──TCJFがどのように進化してきたか、お聞かせください。



最初は、友達だけで年に一回皆が集まる集会!みたいな感じでやってきたんですが、ここ5年で大型イベントとして定着してきましたね。集客的な意味で規模を拡大してきたことも大事ですが、むしろ、クラブ・ジャズ/クロスオーバーという音楽の概念の範囲を拡げるような動きをしてきたことがTCJFの最大の進化だったと考えています。



──今後のTCJFの展望についてお聞かせください。



今年からは、よりおとなをターゲットにしたイベントにするべく方向性をシフトしています。ただたんに騒いだり、旅行気分を味わうフェスはほかにも沢山ありますから、そことは差別化を図りたいんです。“踊りたいし、聴きたい”というおとなの方は僕がTCJFをはじめたころよりも増えていると思うんです。僕がTHE ROOMをオープンさせたのが20年前で、卒業生(笑)がすでに70万人くらいいますから。今後も、TCJFでしか観ることのできないブッキングにトライしていきたいですね。他ジャンルとの融合はもちろんのこと、レジェンドの起用で世代を超えたラインナップを実現したいところです。また、音楽だけでなく文化全般に関心のある層、まさにOPENERSの読者の皆さんに満足していただくためにもTCJFをより良いイベントに育てていきたいと思います。今後はホテルでの開催や都庁だとか代々木体育館だとか建築物への選択にもこだわってデザインやインテリアに関心をもっているひとたちにもアピールできるといいですね。規模を大きくすることも考えつつ、世界にひとつしかないコンテンツを楽しむために地方や海外からもお越しいただけるようにがんばります。



──最後に読者へひとことお願いします。



ぜひ、遊びにいらして下さい。ドレスアップして行けるフェスティバルを目指していますので、OPENERSの読者の皆さんの協力が必要なんです!




“The Beetle Presents Tokyo Crossover/Jazz Festival 2011 Pre-Party”

10月28日(金) 20:00~25:00

DJ|沖野修也 (Kyoto Jazz Massive)、井上薫 (seeds and ground)、 DJ KAWASAKI、 ARETHA

入場無料

会場|丸の内ハウス(千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル7F)

http://www.marunouchi-house.com/


"The Beetle Presents Tokyo Crossover/Jazz Festival 2011"

The Beetle Presents Tokyo Crossover/Jazz Festival6


デトロイト・テクノ、ディープ・ハウス、ヒップ・ホップ、レア・グルーヴまでをも巻き込んで進化しつづけるTCJF。
おとなのための都市型音楽フェスティバルが、恵比寿ガーデン・ホールに進出&新展開!!



会場を恵比寿ザ・ガーデン・ホールに移してTCJFがリニューアル。

アクセス良好。限定着席スペース有り。午前0時終演。

ラグジュアリーな空間で、良質な音楽をお楽しみ下さい。



12月16日(金)18:00~24:00

adv|スタンディング 4500円 / 指定席付チケット(限定120席) 5500円

door|5,000 yen

会場|The Garden Hall (恵比寿)



詳細はこちら

www.tokyocrossoverjazzfestival.jp

           
Photo Gallery