「日本人の須永夫婦がハワイで創業し、履き心地に日本の草履作りの技術が受け継がれているアイランドスリッパは、とても有名なブランドですが、3シーズンほどスペシャルモデルを作ってもらっています。ユナイテッドアローズ別注のポイントは、まずカタチがスペシャル。フィット感良く、ジーンズやショートパンツから、スラックスにも合うスマートさを求めて、レディースのスタイルをベースに、鼻緒の調整をしてUAオリジナルを作り、素材を変えて継続しています。
今シーズンは、「ネオンカラー」、「スエード」、「ブラックフォーマル」の3つのシリーズを作りました。たとえば「ブラックフォーマル」はリゾート地でのパーティなどをイメージした自信作です」
左／サンダル1万5750円。右／サンダル1万3650円（ユナイテッドアローズ）

「アメリカ・メイン州にあり、アメリカンハンドソーンの靴を作りつづけているランコートアンドコー。アメリカ国内では数少なくなったハンドソーンの職人をしっかり確保していて、現存するメイドインUSAのモカシン工場のなかでも非常に高いクオリティで靴作りをしています。
今回のユナイテッドアローズ別注は、ホーウイン社のコードバンをアンライニングで仕上げたローファーで、ナチュラルコードバンと、コードバンでは非常に希少なカラーのネイビーの2色。コードバンのしっかりしたホールド感がありながら、アンライニングならではの軽快な履き心地は、これからのシーズンに最適です。アメリカ製らしいボリュームと武骨さが味になっていて、ステッチ一つを見ても心惹かれますね」
ローファー各8万4000円（ユナイテッドアローズ）

「自分はネックレスが大好きで、いろんなものをしてきましたが、前から、メガネを吊すグラスコード（メガネチェーン）が気になっていて、なぜ男らしい印象のデザインがあまりないのかと不思議に思っていました。
アクセサリーブランドのミキアは前から天然石の使い方が上品ですごく好きで、4年ほど前に作ったターコイズのブレスレットは今でも好評です。そこで、“アクセサリーにもなって、実用性もある”グラスコードはミキアしかないと、ミキアとしても初のグラスコードを作ってもらいました。これから出番の多くなるサングラスと合わせたり、飛行機や電車のなかでゆっくりしたいときにメガネを外すときに使ったり、アクセ感覚でどうぞ」
グラスコード 上から1万5750円、1万6800円、1万4700円、1万4700円（ユナイテッドアローズ）

「ヌメロ・ウーノを主宰する小沢 宏さんと、3～4年前の1月の極寒のパリで“何かおもしろいものをやりたいですね”とはじまったのが、遊びのあるフォーマルウェアのヌメロ・ウーノ フォー カクテル。小沢さんの『正統的なフォーマルウェアは、ユナイテッドアローズはすでに力を入れて展開をしているから』ということで、“より遊び心のあるフォーマルウェア”をキーワードに、UAエクスクルーシブで展開しています。
今シーズンは、リゾート地やプールサイドでのパーティやセレモニーにぜひ着てほしいタオル地のタキシードで、同素材のショートパンツもラインナップ。素材で遊んだ分、ブラックフォーマルの黒にしています。遊びのあるフォーマル、よりコンフォートな夏のフォーマルにぜひ！」
ジャケット3万5700円（ユナイテッドアローズ）

「1205（トゥエルブ オー ファイブ）のデザイナーは女性のパウラ・ジェルバーゼで、セントラル・セント・マーチンズで学んで、サヴィルロゥの老舗テーラー、キルガーで修行したというキャリアの持ち主。2年ほど前にブランドスタートさせ、1205とは彼女の誕生日であり、ブランドのスタートを決意した日だそうです。
彼女が作る服は、ミニマムを基本に、女性ならではの感性にくわえ、ビスポークのテクニックが随所にあらわれているのが特徴で、素材の良さとカッティング技術のグッドマッチは見どころの一つ。可能な限り工場もロンドンを中心とした自分の目の届くところにこだわり、妥協のないもの作りをしています。今年はミリタリー系のグリーンを上品に着たいので、オリーブグリーンの3ピースをオーダー。着るほどに進化する服ですね」
ジャケット5万4600円（ユナイテッドアローズ）