「Rライン」誕生25周年の記念モデル|Jaguar
Jaguar XKR-S GT|ジャガー XKR-S GT
「Rライン」誕生25周年の記念モデル
ジャガー・ランドローバーは、「ニューヨーク オートショー 2013」の開催に先駆けて、「XK」の新型モデル「XKR-S GT」を発表した。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
サーキットも走行可能なロードゴーイングスポーツカー
ジャガーのハイパフォーマンスモデル「Rライン」の誕生25周年を記念し発表された「XKR-S GT」。この新型モデルは、同社のラグジュアリーサルーン「XK」をベースとするが、その辛口バージョン「XKR」のさらに上をいくスペックが与えられた。テーマは「サーキットも走行可能なロードゴーイングスポーツカー」。仕立てたのは、過去に「XKR-S」や「XJ Ultimate」「XFR-S」を手掛けるなど、スペシャルなクルマ開発を得意とするジャガー・ランドローバーのETO部門。
搭載されるパワートレインはXKR-Sとおなじスーパーチャージャー付き5.0リッターV8エンジンで、最高出力550ps(405kW)/6,000-6,500rpm、最大トルク680Nm/2,500-5,500rpmを発揮。組み合わされるトランスミッションは6段ATで、0-96km/h加速はXKRよりも0.3秒速い3.9秒、最高速度は300km/h(リミッター制限)を記録する。
エクステリアは、サーキット専用マシンさながら、カーボン製のフロントスプリッターをはじめ、拡大されたホイールアーチ、リアディフューザー、そして大型のリアウイングなど専用の空力パーツを装備。それにより得られるダウンウォース量は、145kgにも達するという。
また足回りには、新型モデル「Fタイプ」にも採用されたレーシングカー譲りの新開発サスペンションシステムが用意され、タイヤはフロントが255/35、リアが305/30のピレリ・コルサで、20インチ鍛造ホイールと組み合わせられる。
なお、このXKR-S GTの初期生産モデルは30台限定の販売で、北米市場向けとしてデリバリーされる。またニューヨーク オートショー 2013の会場では、あらたなフラッグシップ4ドアサルーン「ジャガーXJR」も同時にワールドプレミアがおこなわれる予定だ。